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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。

TEL. 072-263-0333

〒592-8348 堺市西区浜寺諏訪森町中3丁272-2

堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

平成17年6月16日 文教委員会

○水ノ上委員 おはようございます。プロジェクト堺の水ノ上です。3年連続しての文教委員でございます。この1年も、どうかよろしくお願いをいたします。
 さて、本日は教科書採択について1点のみご質問をいたします。
教科書採択はいよいよ本番を迎えます。教育委員の皆様には、これから連日、中学生の教科書採択に取り組まれることと思います。これからの4年間で2万 5,000人以上の堺の中学生が、今回教育委員の方が選ぶ教科書で学ぶこととなります。学校教育の中でも、学習面のすべての基礎が教科書にあるということ は言うまでもございません。私もこの数日、歴史の教科書と公民の教科書8冊、ざっと目を通しました。残念ながら、時間が余りありませんでしたので熟読とま ではいきませんでしたけれども、すべての教科書は検定は合格しているものの、首をひねりたくなるものもありました。よい教科書を、また学習指導要領にのっ とった教科書を中学生の手元に届けるのは、採択権限を持つ現在の教育委員に課せられている大きな役割だと、このように思います。日本のあしたを担う子ども たちに、どのような教科書が一番適切かということを十分お考えいただいた上で対処いただきたい、このように思います。
 さて、教科書採択に関しまして、市民の関心も非常に高くなってきております。特に昨今の中国、韓国などの理不尽な反日暴動や不当な要求を前に、国民の意 識も変わりつつあるように思います。日本の子どもたちには、日本で生まれたことに誇りを持つように育ってもらいたい。日本の子どもたちには、外国に干渉さ れない正しい教科書という声も強くなっているように思います。教科書採択について質問するのは今回で3回目でございます。前回までの質問と、できるだけ重 複することなく進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。教育委員の皆様におかれましても、教科書採択にあたり今回の私の質問も十分ご 参考にいただければと、このように思います。
 さて、去る5月15日、教科書を考える堺市民集会が、教科書を考える堺市民集会実行委員会によって開催されました。200名以上の市民が参加され、堺市 議会からも、私を含め4名の議員が出席をいたしました。その他、他市の市会議員の方々も多数出席をいただきまして、各市において教科書採択に対する取り組 み状況などがディスカッションされました。また、同じく教科書を考える堺市民集会実行委員会が中心となりまして、教科書の採択にあたり公正で開かれた採択 を求める署名活動が展開されました。今月、6月6日には中間報告的ではありましたが、堺市長及び堺市教育委員会に対しまして署名を添えた要望書を提出させ ていただきました。署名の内容は決して特定の教科書を取り上げているものではありません。平成17年度の中学校、歴史、公民の教科書の採択に関し、学習指 導要領に準拠した公正で開かれた採択をするように求めたものでございます。この時点で、署名6,351人分を提出されました。その後も続々と私たちの手元 に届いておりまして、ここに、また追加の700名余りの署名も手元にございます。最終的には1万人の署名が超えるというふうに予想しております。
 署名の趣旨といいますのは、1番、教育委員が教科書にみずから目を通し、みずからの判断で教科書を採択していただきたい。2番目、歴史においては、新学 習指導要領にもあるとおり、我が国の歴史に対する愛情を深め、国民としての自覚を育てるという趣旨に最もふさわしい教科書を採択していただきたい。3番 目、公民においては、重大な人権侵害である拉致事件に関して、詳しく正確な記述があり、特に国家と人権の不可分な関係について詳述されている教科書を採択 していただきたい。この3点でございました。これらの趣旨に対しまして1万人以上もの堺市民の方々の署名が集まっています。いわば1万人の市民を代表して 私はご質問いたしますが、このように市民の教科書採択に対する関心が高まる中、教科書を考える堺市民集会から堺市長及び堺市教育委員会に署名を添えて出さ れた要望書が提出されたことにつきまして、教育長みずからのご見解をお聞かせ願いたいと思います。

○髙橋教育長 本年度は委員お示しのとおり、中学校の教科用図書の採択がえの年にあたります。もう既に市民や幾つかの団体などから要望書や、さまざまなご 意見をいただいておりますが、これは今、委員もお話ございましたが、学校教育に対する市民の方々の関心がいかに深いものであるかを反映したものであろうと 私自身認識をいたしております。また、そのこと自体が学校教育を支えていこうという、そういう思いのあらわれであるとすれば、これほど心強いことはありま せん。そこで、本市におきましては、教科書の展示会場で学校教員はもとより、保護者、市民の方々からもご意見を書いていただけるようにするなど、今、お話 ございました開かれた採択を可能な限り推進をしているところでございます。
 このような中、6月6日、堺市長及び堺市教育委員会あてに6,351筆分の署名を添え、要望書が提出をされました。教育委員会全体といたしましては、公 正で開かれた採択を求める真摯な市民の声として受けとめております。現在、教科書関係諸法令にのっとりまして、適正かつ公正な環境を確保し、採択事務を進 めているところでございます。以上です。

○水ノ上委員 教育長みずからのご答弁、ありがとうございました。教育委員会として、ぜひ重要な要望の一つとして受けとめていただきたい、このように思います。
さて、要望書の1番には、教育委員が教科書にみずから目を通していただき、みずからのご判断で教科書を採択する旨が要望されております。この点について、 あえてご質問させていただきますが、この点間違いございませんでしょうか。改めて採択権者に問いをさせていただきます。

○石井学校指導課長 採択権者ということでございますが、これにつきましては調査員の調査研究、選定委員会における研究協議を経まして、教育委員会では選 定委員会の意見を受け、教育委員独自の研究のもと審議し、採択するということでなってございます。以上です。

○水ノ上委員 指導課長からのお答えでしたけれども、教育委員会のお答えと受けとめさせていただきます。
 今のお答えにございました教育委員独自の研究ということですが、大変な激務だと思います。激務ですけれども、ぜひ、子どもたちのためによろしくお願いいたしたい。
4年前の採択では、歴史教育の主導権を握る国内勢力のすさまじいデマと暴力によって、特定教科書採択への妨害、また彼らと連動し、我が国の歴史教科書を事 実上検閲してきた中国や韓国、北朝鮮の異常な脅迫がありました。教科書採択は純粋に我が国独自の問題であり、本来外国政府の干渉など許されるべき性質のも のではありません。粛々と教育委員独自の研究が進められることを期待しております。
 さて、それでは、教科書の中身についてご質問をいたします。まず、歴史教科書についてですが、質問に入る前にお話ししておきたいことがございます。
 平成9年の採択のとき、前々回の採択のときですが、皆さんもよくご存じのとおり、すべての教科書に従軍慰安婦の日本軍や官憲による強制連行が記述されま したが、今回の採択ではすべての教科書から消えました。いわゆる従軍慰安婦問題は1983年に吉田清治なる1人の作話師の著書、私の戦争犯罪・朝鮮人強制 連行で火がつき、1993年、当時の河野官房長官が河野談話という形で公式謝罪をしてしまったために、事実関係にかかわりなく燎原の火のごとく国内外に広 がりました。しかし、今では吉田清治氏の著書は本人が認めているとおり、全くのでたらめでありましたし、河野談話につきましても、談話に至った客観的な資 料は何一つなかったことがはっきりしております。その後、さまざまな議論がなされてきましたが、現在はいわゆる軍が主導した強制連行による慰安婦など、つ くり話であることは、歴史学上ほぼ決着がついておりまして、残るは政治上、当時の官房長官が公式謝罪したことなどに対する決着がついていないだけだと思い ます。このような性格の話を義務教育の教科書に載せたこと自体許しがたいものでありましたが、今回、採択されるすべての教科書から、いわゆる従軍慰安婦な る言葉がなくなったことは評価しております。
 同じように、南京大虐殺も今回は一つの教科書が根拠のない20万人の捕虜や民間人を殺害したとしておりますが、従来の教科書に記述されておりました南京 大虐殺30万人説はすべての教科書から消え、他の7社は事件性は記載しつつも、残虐性についてはかなりトーンダウンをしております。この事件も、現在は歴 史学上は虐殺と呼ばれるものはないとされる方が有力でございまして、従軍慰安婦と同じく政治上の決着をどうつけるかという段階だと思います。
 さて、この話を持ち出したのは、この2つの事実について皆さんと議論するというつもりで出したわけではございません。平成9年にすべての教科書に従軍慰 安婦の強制連行が記述され、その結果、日本じゅうで数百万人の中学生が、今ではでたらめだ、また、でっち話の疑いがある教科書により真実のごとく教えられ たということです。このように日本の、我々の先祖は国家ぐるみで残虐な悪いことをしたという、うそのイメージをすり込まれた子どもたちが、これから成人と なって社会に出てきます。今でも日本の社会は規範性を失いつつあるところに、なお拍車がかかるのではないかという危機感を持っております。教育でこのよう なことを教えることがいかに罪深いことであったか、取り返しのつかないことになっているのではないかという危惧をしております。このことに対してだれも責 任はとりません。ミスリードしてきた政治家は、出どころのはっきりしない確証もない証言を持ってきて何とか取り繕うのみでございます。
 まず最初にこのことを申し上げたのは、教育委員の方々に客観的な正しい教科書を子どもに届けることがいかに重要かということをご認識いただきたいからで ございます。子どもの人生を大きく左右するものであり、後になって後悔しても遅過ぎる。日本人を先祖に持ってよかったと思う子が数百万人いる社会と、日本 人を先祖に持つことが恥ずかしいと思う子が数百万人いる社会は、将来どのような差が出るか想像にかたくないと思います。
 さて、前置きが大変長くなりましたが、歴史教科書の中身についてご質問いたします。先ほどの要望書では、歴史教科書について学習指導要領の趣旨に最もふさわしい教科書の採択を望むとしております。そこで、以下3点についてご質問をいたします。
 まず、歴史人物の取り扱いでございます。学習指導要領、内容の取り扱いでは、国家・社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物に対す る生徒の興味・関心を育てる指導に努めるとされております。歴史を学ぶ上で、歴史人物を多く学ぶことの重要性は前回の文教委員会でもお話ししたとおりでご ざいます。そこでご質問いたしますが、歴史教科書におきまして、歴史上の人物の取り扱いについて市教委の見解をお聞かせください。

○石井学校指導課長 歴史上の人物の取り扱いという点でございますが、学習指導要領の趣旨内容に基づいて調査研究をいたしておりますので、その視点でお答えいたします。
 歴史上の人物の取り扱いにつきましては、子どもの興味・関心を育て、それらの人物が果たした歴史的・社会的な役割や生き方を具体的にとらえさせるととも に、時代背景と関連づけるなど、多角的・多面的に取り扱い、みずからの生き方とかかわらせて考えさせることが大切であるというふうに考えてございます。以 上です。

○水ノ上委員 歴史上の人物を考える場合、学習指導要領にあるとおり、国家・社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物という観点から、十分ご検討をお願いしたい、このように思います。
 私は今回8社の歴史教科書を見て驚きましたのは、最近の歴史教科書にはこんな人物を学ばなければならないのかという人物が多数掲載されております。例え ば、一部例を申し上げますと、伊波普猷とか違星北斗、大塚楠緒子、景山英子、岸田俊子、姜沆、シャクシャイン、胡奢磨尹、伊治公砦麻呂、阿弖流為、尚巴 志、尚円、尚泰、田代栄助、知里幸恵、安重根、閔妃、柳宗悦、浅川巧、李三平、李舜臣、ざっと挙げて、このような名前があるんですが、実は、今申し上げた 歴史上の人物には共通したところがございまして、それは沖縄やアイヌ、蝦夷、朝鮮で日本に敵対した人々もしくはそれに同情する日本人や自由民権論者ばかり でございました。
 そこでご質問いたしますが、このような人物を義務教育課程の中学生に教えることについて、どのような見解をお持ちでしょうか。

○石井学校指導課長 今回の歴史教科書に載っております人物については、文部科学省の検定を通りまして、先ほど委員がお示しされました国家・社会及び文化 の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物という定義に則して検定を通ったものでございますので、個々の人物について教育委員会が、これがよい、こ れがよくないというふうな価値判断をするものではございません。以上です。

○水ノ上委員 それは、よく存じております。ただ、昔と、我々が習ったころと非常にさま変わりしておりまして、先ほど学習指導要領の話がありましたけれど も、学習指導要領が要求している人物像を差しおいて、このような人物を入れることは本当に正しいのか、このようなことを非常に疑問に思いました。率直に歴 史教科書を見て疑問に思いました。こういう観点も、ぜひ、学習指導要領にのっとって人物評価などもしていただきたい。前回の文教委員会の質問でも申し上げ ましたけれども、日露戦争で活躍した東郷平八郎や乃木希典などは、ごく一部の教科書に扱われてるだけでございまして、このような点からも、人物の取り上げ 方に大きな偏りがあるように思いますので、その点もご留意いただきたいと、このように思います。
 さて、2点目ですが、文化史の取扱いについてご質問いたします。
日本の文化面については、学習指導要領に、我が国の文化と伝統の特色を広い視野に立って考えさせるとともにとあります。日本の文化は外国の文化を取り入れ ながらも独自に発展し、世界的にもすぐれた評価がなされております。文化史を十分に教えることも、学習指導要領の目標の、我が国の歴史に対する愛情を深め に合致すると思います。しかし、教科書で取り上げられている文化史は政治史や経済史に比べて総体的に扱う量が少ない、これが実態です。
 そこで質問いたしますが、学習指導要領の目標を充足させるために、教科書により文化史を十分に教える必要があると思いますが、市教委の見解を問います。

○石井学校指導課長 委員お示しのように、文化について興味・関心を高めていくことは、指導要領にも記載されておりますように、非常に重要なことであろう と思います。取り扱いにつきましては、各時代の政治や経済の動き及び各地域の地理的条件と関係づけながら、人々の生活などに着目させ、考えながら取り扱っ ていくというふうなことで文化史は考えてございます。以上でございます。

○水ノ上委員 どの教科書、8社の教科書を見ましても、先ほど申し上げたとおり、文化史はやや取り扱いが少のうございまして、その中でも、今課長が話され たとおり、学習指導要領にのっとって興味を育てるような、また、豊かな心を育てるには文化史を教えることは最も重要だと思いますので、そういう点からも文 化史を重視しているような教科書にご注意いただければと、このように思います。
 最後に3点目は、神話・伝承の取り扱いについてご質問いたします。
 学習指導要領、内容の取り扱いでは、神話・伝承などの学習を通して当時の人々の信仰や物の見方などに気づかせるよう留意することとされています。西洋の 文化人類学者レヴィ・ストロースは、日本の神話を指して、世界じゅうの神話が融合して体系されたものがここにあると驚いており、日本の神々が見せる多面的 な様相は世界的も注目されています。私は、世界的にも注目されている我々の先祖の物語である神話を広く子どもたちに教えるべきだと思います。
 そこでご質問いたしますが、学習指導要領に照らして日本の神話・伝承を教科書により中学生に十分教える必要があると思いますけれども、市教委の見解を問います。

○石井学校指導課長 神話・伝承ということでございますけれども、学習指導要領には、これらの学習を通して、子どもたちに当時の人々の信仰や物の見方など に気づかせというふうに取り扱いで書いてございまして、そのものが史実であるということではなくて、当時の人々の信仰や物の見方を知るというふうなことで す。また、そのことが人々の生活の中に生きていたというふうなことを踏まえて取り扱うということが大切であるというふうに考えてございます。以上です。

○水ノ上委員 学習指導要領の要求に従い、神話についても十分に検証・記述されている教科書にご注目いただきたい、このように思います。
 今回は、先ほど申し上げましたけれども、十分な時間がなくて8社の教科書を精査できませんでした。これから、教育委員の方々がどれほど苦労されるかなと いうことを、私は本当に痛感いたしました。大変なご苦労だと。そこで、私は今回、教科書を比較するにあたって、参考にした資料を一つご紹介したいと思いま す。これは、元文化庁長官の三浦朱門さんが編集している本でございまして、全歴史教科書を徹底検証するという本がございます。こういう各8社の本を項目別 に分けて、どういう書き方をしているかということがわかりやすく書かれておりますので、こういう本もぜひ、大変な時間のかかる、今から採択に入りますの で、こういうこともぜひ参考にしていただければ、皆さんのいい採択の結果になるのではないかなと、このように思います。
 このような本を読みまして、私も幾つかの論点にわたって見てきました。例えば、邪馬台国につきましては前々回の文教委員会でもお話しいたしました。また 元寇や秀吉の朝鮮出兵、日清・日露戦争、また大東亜戦争、社会主義などについてもつぶさに、つぶさにというか8社、ずっと見てみました。一々は取り上げま せんけれども、この中には随分偏った記述が見受けられました。このような点につきましても、ぜひ皆様方のご見識でよりよい教科書をご採択いただきたい、こ のように思います。以上で、歴史教科書については質問を終わります。
 次に、公民の教科書について1点ご質問をさせていただきます。
要望書では、公民の教科書については、現在国民の間で最も関心が高い人権侵害問題である北朝鮮による拉致事件について詳しく正確な記述のある教科書の採択 を望むと、このようになっております。公民を学ぶ目的は何か、学習指導要領にはその目標に、個人の尊厳と人権の尊重、民主主義に関する理解、国民主権を担 う公民として必要な基礎的教養を養う、世界平和の実現、人類の福祉の増大、各国が相互に主権を尊重、自国を愛し、その平和と繁栄を図るなどが目標として掲 げられております。そのすべては、私は重要だと思います。
 さて、私が感じますに、我が国もしくは我が国民に現在最も欠けている、現在欠けている素養は何か。それは、国家意識もしくは国家主権に対する認識だと思 います。我が国や国民ほど、この意識を戦後いいかげんに取り扱ってきた国はありません。その結果、北朝鮮に我が国の国民が拉致されても、今もって全面解決 にはほど遠い。また、韓国、ロシアには我が国固有の領土である竹島や北方領土を奪われたままで、本土復帰に対し何の前進もございません。それどころか、尖 閣諸島すら中国に奪われる危険も出てきております。
 このような状況を見まして、日本国民の多くはさしたる怒りもなく、自分だけよければよいという私的な生活の平穏に満足しているように思います。人が奪わ れ、領土が奪われても平気な人間のいかに多いことか。まさに公民としての資質を喪失しているように思います。まさしく亡国の危機があるのではないかと、こ のように思います。このような危機を乗り越えるために、子どものときから、特に希薄な国家意識、特に国家主権などについて教えることが重要ではないか。こ れは何も、排他的なことを教えろということではありません。学習指導要領にあるように、各国が相互に主権を尊重するような、決して他国の主権を侵さず、ま た他国から我が国の主権を侵されないような意識を中学生のころから教育する必要があろうと、このように思います。
 そこで、公民について1つ質問をいたしますが、その前に、このポスターを見ていただきたいなと思います。これは、北朝鮮に拉致された可能性を排除できな い特定失踪者の写真でございます。全員が拉致されたとは思いませんけれども、この中の数人は確実に拉致された疑いがある、このようなポスターでございまし て、ここにあるのは名前を出してもいいという方で、その裏にこういう方々は400数十人おります。この中には、実は堺の出身の方もいらっしゃいます。こう いうことから、私どもはプロジェクト堺としても、北朝鮮拉致問題については真摯に今まで受けとめて活動をしてまいりました。
 こういうことを考えてご質問をしたいんですけれども、公民教科書については、現在国民の間で関心が高まっておりまして、北朝鮮による拉致事件について、 人権、外交、防衛、主権侵害の観点から、詳しく正確な記述をしている教科書が望ましいと思いますけれども、市教委のご見解をお聞かせください。

○石井学校指導課長 拉致という問題でございますけども、現在の社会科公民の目標の一つに、現代の社会的事象に対する関心を高め、多面的・多角的に考察 し、公正に判断する能力や態度を育成するという内容がございます。拉致問題につきましても人権尊重の視点から検討することが必要でありまして、市教委とい たしましても、早期解決と国際平和の実現に向け、公民的分野で適切に取り扱っていくことが大切であるというふうに考えてございます。以上です。

○水ノ上委員 拉致事件につきまして、公民的分野でも適切に取り扱うことが大切というご答弁でございました。先ほど掲げました、このポスター、日本に国家 主権という認識が希薄であったため、彼らのうちの多くは拉致されて、今でも我々日本人の同胞の助けを待っているんだと、このように思って、私も政治家の一 人として痛恨の思いと、これを何とかしなければならない、このように思っておる次第でございます。その意味でも、今回の公民の教科書におきましては、適切 な、また分量的にも十分な教科書をご採択いただいて、子どもたちに人権、外交、防衛、主権侵害という、こういう観点から注目をしていただきたいなと、この ように思います。
 最後に、今回8社の歴史教科書を私ずっと見たんですけれども、その1つの歴史教科書の最初のページと最終ページに掲げられている文章をご紹介いたしまして、質問を終えたいと思います。
 まず最初のページでは、歴史を学ぶとはと題して、その中で、世界のどの国民もそれぞれ固有の歴史を持っているように、日本にもみずからの固有の歴史があ る。日本の国土は古くから文明をはぐくみ、独自の伝統を育てたとあります。そして最終のページは、自国の歴史と伝統を学ぶ意味として、このように締めくく られています。日本人が、これからもなお外国から謙虚に学ぶことはとても大切だ。しかし、深い考えもなしに外国を基準にしたりモデルに見立てたりすること で、独立心を失った頼りない国民になるおそれが出てきたことは警戒しなくてはならない。何よりも大切なことは、自分をしっかり持つことである。自分をしっ かり持たないと、外国の文化や歴史を学ぶことは、実はできない。そのために、さらに深く自国の歴史と伝統を学んでほしい、このように締めくくられておりま す。
 このようなものの見方は、歴史的分野にも公民的分野にも等しく必要だと思います。教育委員会の皆様にも、4年前のような内外の雑音に惑わされることな く、日本のあしたを担う子どもたちに、どの歴史教科書が一番適切か、どの公民の教科書が一番適切か、国家の大事と考えて対処していただくことを強くご要望 申し上げて、本日の私の質問を終了いたします。ありがとうございました。

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