討論 北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する決議案

○議長(池尻秀樹君) 説明が終わりました。

 これより質疑に入ります。通告がありますので、順次発言を許します。34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) (登壇)大阪維新の会堺市議会議員団の水ノ上でございます。ただいま議題となりました議員提出議案第38号北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進するための決議に対して提案会派に質問を行います。

 平成30年、2018年7月に大阪府において超党派で北朝鮮拉致問題の解決を促進する大阪地方議員連絡会、いわゆる大阪拉致議連が結成されました。

 北朝鮮による拉致問題の解決は日本国政府において最重要課題であり、極めて重要な人権侵害問題であります。拉致問題の解決、被害者全員の奪還が日本の悲願であり、そのためには拉致問題を風化させてはなりません。

 大阪拉致議連の取組として、今回の拉致問題の啓発を目的とした地方議会での決議は全国初の試みであり、この決議の大阪府内各議会での成立により被害者奪還の機運を全国に波及させていきたいと考えています。横田早紀江さんからも大阪拉致議連の取組に対してお礼のメッセージが寄せられています。

 大阪拉致議連に参加する地方議員は超党派で約340名います。堺市では大阪維新の会18人、公明党7人、自民党・市民クラブ6人、創志会1人の合計32名です。役員には私が副会長を務めさせていただき、副幹事長には池尻議長、監事、さらかんじのほうには信貴議員、幹事、みきかんじのほうには裏山議員、そして同じく幹事に西川良平議員が就いております。

 北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する決議案、これは大阪拉致議連役員の一部で文案を作成し、大阪拉致議連役員会で文案を検討、それを中身を精査そして承認ということになり、その後、拉致議連全参加者へ展開をしております。

 大阪拉致議連の決議採択へのスタンスですけれども、大阪府内の各議会で全会一致での可決をめざすものであり、そのためには拉致議連の役員には共産党の大阪市議にも副会長に就いていただき、共産党の意見も取り入れながら文案を作成するなど、できるだけ丁寧に進めてまいりました。

 大阪拉致議連の作成の原案どおりの決議案が大阪府議会、大阪市会で本年9月議会に上程され、10月11日、大阪府議会では賛成多数で可決、そして10月13日、大阪市会では全会一致で可決をされました。

 今回堺市議会で提案されている決議案につきましては、11月30日の議運で大阪拉致議連の原案どおりの決議案ほぼ同じ内容の文案でしたが、大阪維新と自民党がそれぞれ出しました。自民党の西川良平議員と私が調整に当たりました。12月8日の大綱質疑最終日に西川良平議員から維新案で共同提案という話がありました。12月16日、最終議運の前日午後7時半頃、西川良平議員から維新の政調会長に、自民党案を取り下げて維新案で提案会派となる旨の連絡がありました。

 しかし、同日10時半頃、前言を撤回して、自民党案の最後の段落の3行を削除した決議案を提出するので、維新もそれに賛成してほしい旨の連絡があり、維新はこれをのめないと却下をいたしました。

 12月17日午前9時、議運当日ですが、9時20分頃、西川良平議員から再度申出がありましたが、維新は乗れないということで、同日10時から議運が開催されたという流れでありました。

 当初の自民党・市民クラブ案は拉致議連の原案どおりのものであり、削除される前の最後の段落は、次に申し上げるとおりになってました。

 付議案件綴の(その12)、お手元にあると思いますけれども、それの11ページと15ページを比較して御覧になったらよく分かると思います。11ページが自民党が提案されたもの、15ページが維新の会が39号として提案しているものです。

 最終自民案は、先ほど朗読されましたけれども、最後ですけれども、「よって本市議会は、1日も早い拉致被害者全員の救出に向けて、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する。」となっておりますけれども、当初はその間に、「全員の救出に向けて、」と「北朝鮮による」の間にこういう文言がありました。「アニメ「めぐみ」、「拉致被害者御家族ビデオメッセージ~必ず取り戻す!愛する家族へ~」、拉致問題啓発舞台劇公演「めぐみへの誓い-奪還-」、映画「めぐみへの誓い」及び「北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール」等を通じて」というところがありました。しかし。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員に申し上げます。

 ただいま議員提出議案第38号を審議しておりますので、よろしくお願いします。

◆34番(水ノ上成彰君) その38号の提案に関して、当初この部分が削除されました。この3行は5つの具体的な取組の内容が列記をされております。

 そこでお伺いをいたしますが、当初、拉致議連の原案どおりの文案を提案したにもかかわらず、また大阪府、大阪市が原案どおり可決したにもかかわらず、自民党・市民クラブはなぜこの3行を削除したのか、お答えいただきたいと思います。

 これで一旦降壇します。

○議長(池尻秀樹君) これより答弁を求めます。

◆19番(信貴良太君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 19番信貴良太議員。

◆19番(信貴良太君) なぜ修正したのかという質問かと思いますので、それにお答えさせていただきます。

 いろいろ調整を進める上で、拉致問題の理解を深める取組について、この文章に記載をしてありましたアニメめぐみの上映等に限定をされているかのような印象があるというそういった意見を受けて訂正したものでございます。以上です。

◆34番(水ノ上成彰君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) 当初の拉致議連の決議案には5つの具体的な取組を書かれていました。そしてこの決議案は題名が理解を深めるための取組を推進する決議とこうなってるわけですね。取組の内容をはっきりせずにして、この決議が一体どんな意味があるのかというふうに思うわけです。

 今のアニメめぐみのことをおっしゃいましたけれども、また当初は等という言葉も入ってましたので、5つの列記、それなどを勘案した上で取組を進めるというような文案でしたけれども、もう一度お聞きしますが、その3行を削除したのはなぜなんでしょうか。

◆19番(信貴良太君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 19番信貴良太議員。

◆19番(信貴良太君) すみません、先ほどと同じ質問という理解でよろしいでしょうかね。同じ質問なのでもう一度お答えいたしますが、拉致問題の理解を深める取組が、この文章に記載をしておりましたアニメめぐみの上映等に限定されているかのような印象があるとの指摘を受けて訂正したものでございます。

◆34番(水ノ上成彰君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) アニメめぐみの上映の限定だけではなくて、ほかにも映画めぐみその他4つのことが列挙されてるわけですね。それらの取組がなければ、具体的なものがなければ、この決議案自体が実効性がないものになるのではないかと思うわけですね。

 削除された3行というのは、この決議案においても最も重要だというふうに思っています。決議案の実効性を高めるため、どんな取組を推進するのか、明らかにする必要がある。そのために拉致議連でも議論された。

 信貴議員は役員ですから、一旦この決議案を承認してるわけですね。承認した上で、最後これについて削除をした。そのことについては西川議員共々後でお聞きしますけれどもね。

 西川良平議員は12月8日の大綱質疑で拉致事件の啓発について質疑をされています。拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律を取り上げ、第3条、地方公共団体の責務、「地方公共団体は、国と連携を図りつつ、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民世論の啓発を図るよう努めるものとする。」と、そして第4条、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の第3項では、「国及び地方公共団体は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の趣旨にふさわしい事業が実施されるよう努めるものとする。」と、それを例示されて、西川良平議員は人権教育の一環としてアニメめぐみの学校での視聴を100%達成するよう要望、またこれに対して永藤市長も、令和4年度、アニメめぐみの視聴100%達成するように教育長及び教育委員会に要望を行っていると答弁をされました。これを受けて西川良平議員は堺市の積極的な取組を評価されています。

 また、令和3年6月に改定されました堺市人権教育推進方針がありまして、10ページに様々な人権、その中で北朝鮮による拉致問題が挙げられていますが、11ページに、この問題をどのように取り組むのかということで、子どもたち自身が自らの問題として捉え、考え、行動できるよう、教材研究や指導案の作成等、人権教育の授業実践につながる取組を進めるとなっています。

 政府主催の北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール2021がありまして、津久野中学校の1年生生徒が最優秀賞を受賞しました。今朝の新聞にも大きく取り上げられています。その中には、生徒が作文で拉致問題の風化を心配し、日本全体の取組が大切と訴えた。作文は、僕だったら。恐怖が体を襲った。と書き出し、めぐみさんのように拉致被害に遭ったら生きる気力を失っていただろうと想像、僕の考えていた拉致と現実は大きくかけ離れていたと、まず自分に置き換えて、めぐみさんの立場を自分に置き換えて作文を書かれた。まさに人権教育で望んでいるその効果が発揮されているということです。

 そこで西川議員にお伺いしますけれども、私もアニメめぐみの市内小・中・高校の視聴の100%達成はめざすべきであると考えますが、西川議員もこの決議を通じて、また先ほど前に大綱質疑でおっしゃったとおり、100%達成をするということに今もお考えに変わりはありませんでしょうか。

◆20番(西川良平君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 20番西川良平議員。

◆20番(西川良平君) 私自身、アニメめぐみの100%上映めざすべきであると、そのように考えております。

◆34番(水ノ上成彰君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) その取組を進めるための決議案であって、今おっしゃったようなアニメめぐみ等を題材として、小・中学校だけにはとどまらず広く市民に啓発を行うというところですから、具体的な取組内容を決議案に盛り込まなければ絵に描いた餅になる、このように思うわけですね。

 そこで改めてお伺いしますけれども、そもそも表題の北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進するための決議と、この理解を深めるための取組とはどんなことをお考えなのか、原案に列記されました削除された5つの取組以外にどんな取組があるのか、それについて具体的にお示しいただきたいと思います。

◆38番(山口典子君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 38番山口典子議員。

◆38番(山口典子君) 今年、令和3年4月に政府から、文科省から全国の学校園に対して、北朝鮮による日本人拉致問題に対する啓発指導を深めるようにという通達が出ております。それを受けて堺市は人権教育課長名で各学校園へこのような通達を出しています。これは令和3年5月17日付、人教第153号でございますが、北朝鮮当局による拉致問題に関する映像作品等の活用促進について(依頼)という形で通知が出されております。

 つきましては、各学校における人権教育の充実のため、児童・生徒が拉致問題について深く認識し、拉致問題を人権問題として考える契機とするため、アニメめぐみ全体版及び短縮版、映画めぐみを活用いただくようお願いします。その際、韓国、朝鮮にルーツのある子どもが嫌がらせ等を受けることがないよう、人権教育、とりわけ在日外国人・国際理解教育を推進いただくようお願いします。こういうふうに本市の教育委員会は各学校園に通達を出しています。

 ですから、アニメめぐみ、映画めぐみを活用する際には、このような問題に配慮しながら使ってほしいというふうに教育委員会自身が書いておられます。

 私ども自民党・市民クラブの提案は、最終的には維新さんも賛成されておられるわけですから、なぜこのような質問を今さらされるのか、ちょっと理解に苦しむんですが、最後の2行半を削除すれば全会一致が図れるという調整を我が会派では信貴議員が一生懸命やったわけですよ、担当として。その内部事情を今さらつぶさに明らかにする義務もありませんし、とにかく私たち自民党・市民クラブは、この問題が広く若い人たちにも啓発指導ができるよう、しかし十分に人権教育や国際理解教育その他の人権問題についても理解を図った上でやっていくというスタンスに立って全会一致をめざしたものであります。

◆34番(水ノ上成彰君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) 山口議員から御答弁いただきましたが、山口議員は12月14日の文教委員会において市長質問をされて、その後こう言ってるんですね。

 我々、政治家と言うたかは覚えてないんですけど、我々は具体的に何ができるかを考えなければならない、この拉致事件に関してですね。具体的に何をできるかを考えなければならないと述べられています。その具体的に何ができるか、その1つの答えがこの拉致議連がかんかんがくがくの中で決議案を作って5つの例示を挙げて、具体的な取組で拉致を啓発し、そして解決していこうという表れであったというふうに思っています。

 ですから、この自民党・市民クラブさんが西川議員が大綱質疑で議論されて、アニメめぐみを100%達成してほしい、そして山口議員が文教委員会で我々は具体的な取組をしなければならないとおっしゃったことから、この文言は削除すべきではなかったと私は思っています。

 それ以外に、この5つ以外で私どもは、あと拉致の本を読むとかそういうことはあるとしても、やはりこの5つの列挙したものについては多くの人の気持ちが、拉致を解決したいという気持ちが映画めぐみなり、またアニメめぐみとなって解決しようという心意気ですから、それをこの決議案から削除する、これについては全会一致をめざすと言っても、ほかの大阪府、大阪市が、大阪市は特に同じ文言、この原案で全会一致をしてるわけですから、我々堺市議会におきましても、拉致議連の決議案についても全会一致を当初の案でめざすべきだったというふうに思っています。(発言する者あり)

 大阪府は全会一致じゃないですよ、大阪市。(「大阪市も文章違いますよ」と呼ぶ者あり)

 最後の5行はちゃんと入ってます、大阪市はね。

 最後に、12月17日の議運での自民党と公明党の対応について質問したいと思います。

 維新は拉致議連が作成した原案どおりを提案いたしました。12月17日の議運に本文の文言は1字も変更せずに提案をしました。つまり役員会で承認された原案どおり。もちろん拉致議連の役員である自民党の池尻議長、西川良平議員、信貴議員、公明党の裏山議員が承認した文案です。

 それにもかかわらず、議運で維新提案の原案に反対を表明しました。なぜ自ら役員会で承認した文案に反対するのか。維新が提案した原案に反対した理由について、自民党、公明党それぞれから理由をお聞かせいただきたいと思います。

◆19番(信貴良太君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 19番信貴良太議員。

◆19番(信貴良太君) 我々が提案した決議書のほうが採択するにふさわしいと判断したためです。

◆42番(田渕和夫君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 42番田渕和夫議員。

◆42番(田渕和夫君) 私も拉致議連の1人の一員として、会派の中で特に自民党さんとも維新さんともいろんな話させてもらいました。全会一致にならないかとこういう努力をする中で、今回文言調整をされたということで提案会派になりました。

◆34番(水ノ上成彰君) 議長。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員。

◆34番(水ノ上成彰君) 信貴議員の今の御答弁には、もう驚きます。

 多くの拉致議連の方々がかんかんがくがくして到達したこの決議案よりも、その3行、5つの取組の列挙を削除したほうが優れている、もうおよそ拉致議連に対する背信ではないかと私は思うわけであります。

 提案会派にならなくても、せめて賛成すべきではなかったかと。自らこれは役員として賛成をした文案に反対をする。提案会派になれとは言えません。しかし、自ら作成、承認した文言、決議案に対して賛成をすべきではなかったか。

○議長(池尻秀樹君) 34番水ノ上成彰議員に申し上げます。

 ただいま議員提出議案第38号を審議しておりますので、議員提出議案第39号は議題となっておりません。議案に対する質疑を中心に行っていただきますようお願いします。

◆34番(水ノ上成彰君) 私は38号について今議論をしているつもりでございます。38号のこの文案がなかった、切除したことによって、この決議案は非常に実効性が乏しいものになったというふうに理解をしておりますので、後の会派の意見につきましては後ほどの討論で行います。

 以上で質問を終わります。

討論

◆34番(水ノ上成彰君) (登壇)ただいま議題となりました議員提出議案第38号北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進するための決議について大阪維新の会堺市会議員団として討論を行います。

 北朝鮮拉致問題の解決を促進する大阪地方議員連絡会、いわゆる大阪拉致議連が結成され、大阪府内約340名の地方議員が参加しています。

 北朝鮮による拉致問題の解決は日本国政府において最重要課題であり、極めて重要な人権侵害問題であります。拉致問題の解決、被害者全員の奪還が日本の悲願であり、そのためには拉致問題を風化させてはなりません。

 しかし最近では、拉致被害者の有本恵子さんのお母様嘉代子さん、横田めぐみさんのお父様滋さん、田口八重子さんのお兄さんの飯塚繁雄さんがお亡くなりになり、その無念さを思うと一刻の猶予もないと感じます。拉致問題を啓発し、若い世代の理解を深め、被害者奪還の機運を全国に波及させる必要を感じます。

 拉致問題の啓発を目的とした地方議会での決議は全国初の試みであり、横田早紀江さんからお礼のメッセージも寄せられています。

 メッセージを紹介させていただきます。

 大阪府内自治体議員の皆様、大阪府拉致議連御参加の皆様、日頃は北朝鮮による日本人拉致被害者救出並びに啓発への御理解と熱心な御活動に心から敬意を表しております。大阪府下全議会での北朝鮮による拉致問題の啓発活動を推進する決議採択という画期的な取組が成功し、全国に広がって政府を動かし、一日も早く拉致された日本人を取り戻すことができますよう、また二度と拉致被害者を出さない国にするために共に力を合わせていただきますよう願っております。令和3年10月、横田早紀江とそういうメッセージもいただいています。

 さて、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する決議案は大阪拉致議連で文案が作成され、役員会で決定されたものです。大阪拉致議連の原案とほぼ同じの決議案は大阪府議会、大阪市会で本年9月議会に上程され、大阪府議会では賛成多数で可決、大阪市会では全会一致で可決されたと聞いています。

 現在議題になっております議案第38号の自民党提案の決議案は、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する決議案と題名は同じですが、大阪拉致議連で作成された原案から重要な部分が削除されたものです。

 当初の自民党案は拉致議連の原案とほぼ同じで、最後の文章は次のように締めくくられていました。

 よって本市議会は、一日も早い拉致被害者全員の救出に向けて、アニメめぐみ、拉致被害者御家族ビデオメッセージ~必ず取り戻す!愛する家族へ~、拉致問題啓発舞台劇公演めぐみへの誓い-奪還-、映画めぐみへの誓い及び北朝鮮人権侵害問題啓発週間作文コンクール等を通じて、北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進すると。

 しかし、先ほども申し上げたとおり、アニメというところから5つの列挙が削除されました。

 決議案は北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進する決議であり、取組の具体的内容を示すことがこの決議の最も重要な肝であると思います。にもかかわらず、5つの具体的な取組の部分を削除するということは、この決議案の実効性を著しく低下したものになったと認識しています。なぜこのような決議案となったのか。自民党の混乱と信念の欠如によるものであり、この態度に追随した公明党の判断にも疑問を抱きます。

 拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律があります。

 第3条、地方公共団体の責務、地方公共団体は、国と連携を図りつつ、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題に関する国民世論の啓発を図るよう努めるものとする。第4条、北朝鮮人権侵害問題啓発週間については、第1項、国民の間に広く拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題についての関心と認識を深めるため、北朝鮮人権侵害問題啓発週間を設ける。第2項、北朝鮮人権侵害問題啓発週間は、12月10日から同月16日までとする。3項、国及び地方公共団体は、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の趣旨にふさわしい事業が実施されるよう努めるものとする。

 我々はこの条文にのっとって、国と地方の議会が国が示す、また大阪府議会、大阪府教育委員会等が示す具体的な取組を進めるべきだということから、このような列挙をした上で、お示しした上で啓発活動を進めるべきだというふうに、この決議案をつくったところでございます。

 本会議大綱質疑において、永藤市長は令和4年度アニメめぐみの主張を100%達成するように教育長及び教育委員会に要望を行っていると答弁をされましたが、まさに拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律に沿った対応であると評価します。

 また、堺市人権教育推進方針、改定されましたけれども、様々な人権として北朝鮮による拉致事件が挙げられ、子どもたち自身が自らの問題として捉え、考え、行動できるよう、教材研究や指導案の作成等人権教育の授業実践につながる取組を進めるとある。こういう人権上非常に大きな北朝鮮拉致事件について何らかの教材をもって進めることが必要、そういう意味で、この決議案が最終段落で5つの列挙をした上で示されたというふうに思っています。

 議員提出議案第38号北朝鮮による日本人拉致問題に対する理解を深めるための取組を推進するための決議については、拉致議連でかんかんがくがくの議論を経てオーソライズされたものであり、原案を各議会、歩調を合わせて提案し、全会一致をめざすべきものでした。

 当決議案は残念ながら具体的な取組について削除されたものでありますけれども、元は大阪拉致議連が作成した文案であり、拉致事件解決を推進することを否定するものではないため、反対するものではないことを申し上げて討論といたします。