◆8番(水ノ上成彰君) (登壇)プロジェクト堺の水ノ上です。通告に従い、一般質問を行います。よろしくお願いいたします。
本日は、通告により性同一性障害について質問を行いますが、質問を行うに先立ち、これに関連して冒頭一言申し上げます。
先日、9月18日に開催されました文教委員会におきまして私が質問いたしましたところ、私の質問に一部に誤解を生じさせる文
言の使用があったとのご指摘をいただきました。委員会終了後、発言の内容を精査いたしましたところ、性同一性障害に関する質問のくだりに、私の真意とは異
なり、性同一性障害に対する偏見と誤解を生じさせるおそれのある文言を認めましたので、速やかに文教委員長に文言の訂正を申し入れ、ご了承いただきまし
た。ここにご報告いたしますとともに、関係者の方々に陳謝いたします。
性同一性障害の定義は、日本精神神経学会及び埼玉医科大学倫理委員会では、生物学的には完全に正常であり、しかも自分の肉体
がどちらの性に所属しているかをはっきり認知していながら、その反面で、人格的には自分が別の性に属しているという確信している状態とされております。こ
のような心と体の不一致の状態が及ぼす悩みや苦しみは想像するに余りありますが、性同一性障害者が偏見や差別を受けることなく、この人権が尊重されるよう
な社会を確立する必要を認めるとともに、性同一性障害に対する医療が発達し、疾患が完全に治癒され、心と体の不一致による悩み、苦しみが解消される日が来
ることを切に願っております。性同一性障害に対する偏見や差別をなくすためには、我々一人一人が、まず性同一性障害の正確な理解を深める必要があります。
そこで質問いたします。性同一性障害とはどのような疾患なのか、性同一性障害はどのような原因で起こるのか、以上2点について堺市のお考えをお答えください。
これをもちまして1回目の質問を終了いたします。
○議長(中井國芳君) これより答弁を求めます。
◎市民人権局長(宇都保靖彦君) ただいま性同一性障害について、どういう疾患か、また、その原因は何かと、議員さんの方からも質問の中に入っておったかと思うんですけども、再度お答えさせていただきます。
平成15年7月16日に公布されました性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律、この提案の趣旨説明の中で、性同
一性障害は生物学的な性と、性の自己意識が一致しない疾患であるとしております。体は男性であるが心は女性あるいはその逆であり、体と心の性が一致しない
状態ととらえています。現在のところ、その原因についてはまだ明らかにされておりません。最近、脳の研究が進む中で、胎児期にホルモンの影響を受けて起こ
るのではないかとも言われております。今後、性同一性障害につきましては、正しい理解を得るため、職員研修を初めとして市民向けフォーラム等を開催し、啓
発に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
◆8番(水ノ上成彰君) 議長。
○議長(中井國芳君) 8番水ノ上成彰議員。
◆8番(水ノ上成彰君)
ありがとうございました。性同一性障害につきましては、比較的新しい問題であり、その理解には医学的な専門的知識を要するため、この理解度は一様ではあ
りません。しかし、まず行政に携わる者の正しい理解こそが性同一性障害者の方々の人権尊重のための第一歩だと思います。今後とも研さんを重ね、ともに対処
してまいりたいと存じます。
以上をもちまして私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
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