◆水ノ上 委員 プロジェクト堺の水ノ上で
ございます。先日来、行財政改革計画及び素案の方を熟読させていただきまして、ここ数日間、担当の皆様方と多く議論をさせていただきましたが、なかなか議
論が、私の感覚では、なかなか議論が深まらないというか、進まない、このような印象を受けました。それはなぜかなと、こういうふうに思いましたら、この素
案なり、この案に数字がほとんど入っていない。何%である、最後に、効果として220億円の健全化効果というものが出てくるんですけれども、それに至るま
での細かな数字の積み重ねがほとんどない。私はもともと民間から出ておりますので、数字のないものを追っかけるのは非常にしんどくて、話してるときにも、
なかなかそこが突っ込めなくてじくじたる思いをしたんですけれども、どこの企業もそうなんですが、具体的な改革をするためには、具体的な数字をもって改革
に臨むんだろうと、そういうふうに思います。それはコスト意識にもつながっていきますし、コスト意識のないところに改革はない、このように思います。 ◎
津田 財政課長 ミニ公募債についてのお尋ねでございます。ミニ公募債は地方債の民間資金調達の一手法としまして、資金調達の多様化、住民自治の拡充と
いった観点から、平成14年度に創設された制度でございます。地方公共団体が地元金融機関との協力で地域を限定して発行する小規模な公募債のことでござい
まして、その地域住民の郷土愛に訴え、地方公共団体の事業に投資する形で購入してもらうというものでございます。目的につきましては、市民に地方公共団体
の事業に投資する形で購入していただきまして、資金を通じて市政への参画、関心を高めてもらうということでございます。 ◆水ノ上 委員 ミニ公募債の発行は住民の郷土愛に訴えるとか、住民の行政への参加意識が高揚するだろうというふうにお答えでしたけれども、それはちょっと私とし ては疑問があるんです。果たして住民がそういうものに投資をするか、住民というものは、堺に将来性があれば投資をするでしょうし、堺に将来性がなければ投 資もしない。恐らく自分のお金を出すためには、そういうふうな意思決定をするだろうと、このように思います。この点についてはもうちょっと後で議論すると いたしまして、さきに他の市についてはどのような、ミニ公募債ということに関して、どのような発行状況なんでしょうか、お答えください。 ◎津田 財政課長 大阪府下の状況でいいますと、大阪市では、もう4回発行いたしておりまして、最初が20億円で、その後50億円で発行しております。それ以外の市でいいますと、枚方市が3億円、高槻市は6億円の発行となっております。以上です。 ◆水ノ上 委員 おのおのにつきまして、他市の分は全部完売しておるんでしょうか。 ◎津田 財政課長 大阪市の場合は、1回目は、もう即日完売と聞いております。それ以外につきましても、すべて期限内には完売していると聞いております。以上です。 ◆水ノ上 委員 そうしましたら、堺の今計画されているミニ公募債の発行のスケジュールについてお答えいただけますでしょうか。 ◎ 津田 財政課長 今後のスケジュールでございますが、本市では、市民の皆さんの健康増進を目的としまして、現在建設中ののびやか健康館の建設費の一部に 充当するためミニ公募債を3月中旬に募集を行い、4月に発行する予定でございます。スケジュールはそのようになっております。以上です。 ◆水ノ上 委員 発行額及び詳細についてもお答え願えますでしょうか。 ◎津田 財政課長 その概要でございますが、発行額は15億円となっております。市内在住・在勤の方及び市内に営業拠点のある法人などを対象としまして、購入可能額は1万円以上500万円まで、期間は5年で満期一括償還により発行する予定でございます。以上です。 ◆水ノ上 委員 今お答えいただいたんは平成15年度、この4月に発行される公募債ですけれども、それ以降、これがもし成功したとしまして、今後のスケジュール等々はございますでしょうか。 ◎ 北野 財務部長 今後の16年度以降の発行についてというお尋ねでございますけども、とりあえず、この15年度、初めての堺市制始まって以来、初めての 市民に資金調達をお願いするという手段をとるわけで、まず、我々はこれに全力投球を今しておりまして、準備を着々と進めておりますけども、先ほど発行の目 的ということもご説明させていただきましたように、1つは、やはりこれは他市の住民の方のアンケートにもある程度反映をしておりますけども、やはり資金調 達を通じて債権を市民の方にお買い上げをいただくということで市政を盛り上げていただくと、市政に関心を持っていただくというのがやっぱり一つの大きな視 点であるというぐあいに思っておりますし、それともう一つは、我が市がめざします政令指定都市になりますと、今度は市内のみならず、全国に向けて市場公募 地方債というものを発行するということになります。それに向けて、今の政府機関、それから銀行等の金融機関だけでなしに、もっと幅広い資金調達の手段を確 保していくということが、やはり今回の発行のねらいの大きなところでございますので、この点に関しましては、この1年度だけでなしに、したがって、来年度 以降についても積極的な取り組みをしていきたいというぐあいに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 資金調達の多様性という意味では、非常に重要な取り組みだとは思います。ただ、それにはやっぱりリスクが伴います。利息等々につきましても、特に
優遇された利息ではないようですし、ひとえに、市民がどれだけこれに関心を抱いているかということだと思います。先ほど申し上げたように、堺市に郷土愛と
か、市政に参加するという意味での投資というのは少なかろうと、要は堺市が本当にお金を出しても、これ、のびやか健康館に限っての投資ですけれども、しか
し、大きくいえば、堺市に投資するわけですから、堺市が信頼に足る市であるか、それとまた将来性があるのか、政令市になって魅力のあるまちだから投資をし
よう、5年後にそれは必ず利息をもって回収できるだろうと、こういう思いがあって市民は投資すると思います。 ◎ 北野 財務部長 これは、その時々の、実はこれは当然利回りというものが影響してきますから、そのときの債権市場というのが、大きな一つのお買い上げの 判断の一つにはなってくると思いますけども、我々としては、この期間内に、3月の期間内には完売をぜひやりたいということで、今、提携というんですか、販 売は各金融機関、それから証券会社等と連携しまして販売を行いますので、綿密な打ち合わせをしているところでございます。完売ということを当然前提にして いるということでございます。 ◆水ノ上
委員 これが即日完売されれば、政令市への昇格に大きな弾みになるだろうと、それだけ市民が期待している、堺の将来に期待しているというあらわれでしょ
う。逆に、これが売れ残って、職員で何口かもってくれよというようなことがもしあれば、堺の政令市への昇格は厳しいのかな、このように思います。ですか
ら、何としてでも、私は政令市を推進したい議員ですので、何とか15億円の公募債を即日完売するような魅力のある公募をしていただいて、政令市への弾みに
していただきたい、このように深く思うわけでございます。 |
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