議員提出議案第37号 |
議員提出議案第48号 皇室典範改正問題に関する意見書 125代にわたるわが国の皇位継承の歴史は、一代の例外もなく「男系」による継承としてなされてきた。 しかるに、小泉首相の私的諮問機関たる「皇室典範に関する有識者会議」は去る11月下旬、今後の皇位継承のあり方につき提言し、「女系容認、長子優先」を主要な柱とする報告書を提出した。 「女系」による皇位の継承は、2000年に及ぶ皇室の伝統にきわめて重大な変革を加えるものであるが、1年にも満たないきわめて短い審議によって、こうした結論が唐突に打ち出されたことは、余りにも拙速との感を持たざるを得ない。 また、「長子優先」の継承順位は、民間の現状と比べても「先走り」との印象を免れない。 いずれにしても、この報告書を受け、政府は皇室典範改正案を来年の通常国会に提出する方針とされるが、事は日本の文化・伝統の核であり、国民統合の象徴でもある皇室の本質にかかわる問題である。国論が二分したまま法改正を断行するような拙速だけは厳に避けるべきである。 憲法改正や教育基本法の改正が数年にわたる国民的議論の結果として醸成されつつある中、皇室典範の改正も国民的議論を充分に尽くした上でなされるべきである。 よって、以上の皇室典範改正問題について、政府に対し、下記事項を強く要望する。 記 1、 首相は報告書の内容を、充分時間をかけ、慎重の上にも慎重に検討し、拙速な改正法案提出は厳に慎むこと。 2、 政府は改正法案提出に当たっては、与党内における議論はもちろん、国会における審議に充分な時間を与えること。 3、 上記の審議に当たっては、125代にわたる男系継承の伝統の重みが充分に踏まえられること。 以上、地方自治法第99条の規程により意見書を提出する。 平成17年12月21日 堺 市 議 会 ◆プロジェクト堺は、皇室典範改正は国家の国家の根幹を揺るがす国家の大問題であり、首相の私的諮問機関による議論だけでなく、国民的議論を尽くした上でさ れるべきものであり、来年の通常国会に提出される意向ではあるが今回のような拙速な改正は大いに問題があるとして皇室典範改正問題に関する意見書を提出し た。結果は、自民党のみの賛成に留まり大差で否決された。今回の意見書の提出にあたり、議員も含め皇室典範の改正がどれほど重要な問題であるかという認識 が欠如しているように感じた。今回の意見書の採決にあたり大差で否決されたことは誠に遺憾であるが、皇室典範改正案が来年の通常国会に提出されるに鑑み 我々は今後も拙速な改正は留まるように行動していく。 |
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