○議員(水ノ上成彰君)(登壇)
堺市議会議員の水ノ上成彰でございます。通告に従い議案に関連いたしまして質問をいたします。よろしくお願いいたします。
本日は、救急需要の増加に伴う救急体制の整備についてご質問をいたします。
昨年の12月議会におきましても、救急件数の増加に伴う救急体制の整備について同様の質問をいたしました。昨年の12月時点では、美原町と合併前で、
合併前の堺市高石市消防組合の救急体制は、救急車12台を中心とした12隊でございました。当時の人口基準では17隊が必要とされる中、早急な救急隊の増
設を要望いたしました。
昨年のご答弁では、隊員の疲労増大等を勘案し、あわせて救急件数の増加対策と救急業務の高度化への対応策について、16年6月に内部の関係所属長による救急体制検討委員会を設置し、検討を進めているということでございました。
高齢化と核家族化などの理由により、今後も救急件数の増加は必至であると思います。そこで、本日も昨年に続きまして、救急体制の整備についてご質問い
たします。改めて美原町を含めその後の救急件数の増加の傾向と、この1年の救急体制の整備の状況についてお答えください。以上で、1回目の質問を終わりま
す。
○議長(山口典子君) これより、答弁を求めます。救急救助課長。
○救急救助課長(奥野佳秀君) お答えいたします。近年、救急需要が大幅に増加しておりまして、平成7年の救急出場件数2万6,489件に対し、昨年、平成16年の救急出場件数は4万697件と、10年間で1.5倍以上の件数となっております。
本年に入りまして特に急激な増加傾向を示しておりまして、11月末現在の救急件数は4万1,756件で、既に昨年に比べ3,319件、8.6%もの増加となっております。
これら救急件数が増加することによりまして、救急隊の現場到着時間の遅延によります救命効果の低下が懸念されますことから、順次救急体制の整備に努めているところでございます。
まず、本年2月の救急隊数は美原町との合併によりまして13隊となりましたが、引き続く救急件数の増加に対応するよう、美原消防署と百舌鳥消防出張所に乗務員を消防車両との乗り換え運用によります救急隊を2隊増強し、合計15隊としました。
さらに、本年10月には、中消防署に第二救急隊を常備配置し、管内中央部から南東部に係る救急体制の充実整備を図ったところで、現在16隊の救急隊を運用しております。
○議長(山口典子君) 水ノ上成彰議員。
○議員(水ノ上成彰君) ご答弁ありがとうございます。昨年の要望どおり救急隊を増設していただき、また、特に予算の関係、厳しい関係がある中、乗り換え隊を2隊増設いただき、高く評価いたしますとともに感謝申し上げます。
さて、現在の堺市高石市両市の人口基準では、救急隊は総数18隊必要と聞いております。ご答弁では、救急出場件数は11月末現在で4万1,756件とのことでしたが、12月を含めますと今年は4万5,000件を超えるのは必至でございます。
現在、救急隊は乗り換え隊を含めて16隊とのことでしたが、人口基準による救急隊数ではまだ2隊不足しております。ご答弁にもありましたように、救急
件数が増加する中、救急隊の不足は救急隊の現場到着時間の遅延による救命効果の低下につながることから、早急に、さらに引き続き救急体制の整備に着手して
いかなければならないと思います。
堺市は来年4月に政令指定都市に移行いたしますが、他の政令指定都市に比べましてまだ救急体制等は十分とは言えない状況にあると思います。今後、さら
なる救急件数の増加が見込まれる中、救急体制の整備についてどのような方針をお持ちでしょうか。さらに、今後救急隊を増設する計画がおありなのか、再度ご
質問いたします。
○議長(山口典子君) 救急救助課長。
○救急救助課長(奥野佳秀君) 救急体制の整備に努めているところではございますが、当消防組合では18隊の救急隊が必要と考えております。なお、2隊の救急隊が不足していることとなりますので、さらに効果的な救急体制を確保するよう努めております。
具体的には、先ほど申し上げました中消防署の第二救急隊を、来年4月に開署予定の東消防署に異動配置することにより、管内東部の救急体制を充実すると
ともに、18隊が整備できるようさらに2隊の救急隊を平成18年度に増強すべく計画を進めているところでございます。配置場所につきましては、防災拠点の
配置を考慮しつつ、救急需要の実態に応じた効果的な配置となるよう検討を進めているところでございます。
○議長(山口典子君) 水ノ上成彰議員
○議員(水ノ上成彰君) ご答弁ありがとうございます。18年度中にさらに2隊増設されるというご答弁をいただきまして、大変心強く思います。
現在のところ、どの方面に増設されるかは検討中とのことでしたが、私の手元にある資料によれば、客観的に見まして、浜寺、高石地区及び泉北地区が救急
隊1隊でカバーする救急件数が多く、救急件数の増加も顕著であるように思います。また、浜寺、高石地区は、臨海コンビナートも隣接しております。
このようなことも十分にご考慮いただいた上で、救急隊増設地域の選定を行なっていただきたいと、このことを強く要望いたします。
堺市高石市消防組合は、消防及び救急隊の皆様の不断の努力により、大阪府の中で模範的、指導的な役割を果たしておられることは、我々堺市高石市両市民
の誇りでもございます。今後も堺市高石市消防組合の皆様にはさらにご研さんいただき、堺市高石市両市民の生命、安全を守っていただくことを期待いたしまし
て、本日の私の質問を終了いたします。ありがとうございました。
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