◆水ノ上 委員 皆さんお疲れさまです。プロジェクト堺の水ノ上です。よろしくお願いいたします。本日は1点、通告に従ってご質問いたします。内容は新型インフルエンザ対策についてでございます。 ◎ 橘 保健給食課長 新型インフルエンザにつきましては、平成18年10月に文部科学省新型インフルエンザ対策行動計画についてを堺市立学校園に通知し、 行動計画の周知をいたしました。また、平成19年8月に保健主事や養護教諭など、保健担当教員を対象に研修会を行いました。今後、文部科学省の新型インフ ルエンザ対策行動計画に沿って、感染拡大防止のために関係機関と連携してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 文部科学省が出しております行動計画というのは、インフルエンザというのはフェーズ1からフェーズ6まで段階がございまして、フェーズ4以降が流
行していく段階なんですが、フェーズ4からどうするかということが規定されておりますが、特に具体的なことはない。または研修会とおっしゃりましたけれど
も、具体的な対策等々はとられていない、新型インフルエンザってどんなものか程度だというふうに聞いております。 ◎橘 保健給食課長 学校園や図書館等におきましては、感染が広がりやすく、またこのような施設で感染が起こった場合、当該施設がその地域における感染源になると考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 今のインフルエンザも毎年起こっているインフルエンザも、学校で発生して園児に感染して、それを家に持って帰って広がるということが多いので、学
校という、子どもたちが集まる場所というのは感染源になりやすい。そういうところから、学校園以外にものびのびルームもありますし、放課後ルームもありま
す。教職員の問題もあるでしょう、いろんなさまざまな問題が起こることが予想されます。しかし、こういう子どもたちがたくさん集まる場所をインフルエンザ
がはやった、はやるであろうというときに、子どもたちを1つのところに集めない、具体的にいえば、学校園を閉鎖するということが必要となってきます。米国
の研究によりましたら、学校閉鎖を適時に行えば、ピーク時の4割の感染者が減ると、減少すると言われております。ということは、学校園をいち早く閉鎖する
ことによって、犠牲者を4割減らすことができるんだというところから、皆さんの判断が非常に重要になると思います。 ◎橘 保健給食課長 新型インフルエンザが発生した場合の学校園の閉鎖決定につきましては、現在、厚生労働省が作成中の新型インフルエンザ対策ガイドラインを踏まえながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 何とも悠長なご答弁でございますが、一たんパンデミック、どこかで発生した、人から人への感染が行われる、そういう新型インフルエンザが発生した
ら1週間で全世界に感染が広がると言われております。ということは、いつでも、1週間後には自分たちが感染するかもわからないという状況にいるわけです
ね、いつ起こるかわからないですから。ですから、学校園を閉鎖するには、どの時点がいいのか、どこかで、そういう人から人への感染が確認されたところでや
るのか、日本に入ってきた時点でするのか、近畿にするのか、それとも大阪で第一号感染者が見つかったときにするのか、堺で第一号感染者が見つかったときに
学校閉鎖をするのかということを今から考えとかなきゃならない。学校で1人でも発生してしまえば、もう手おくれです。パンデミックが起こってから移動制限
とか学校閉鎖をしたところで、感染をおくらすことはできても、感染者は減らすことはできないというふうに言われています。ですから、非常にそういう判断が
重要だということで、今から議論をしていかなければならない。 ◎橘 保健給食課長 現在実施しております臨時休業のように、1週間以内という期間ではなく、より長期の休業になるものと思っております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 90年前のスペインインフルエンザのときは、日本じゅうに広がってから1カ月半から2カ月猛威を振るって、一たんおさまりますけれども、第二波が
来て猛威を振るった、また第三波も来たということで、その期間は2カ月とも、すごく長いように言われています。というところから、アメリカでは大学を含
む、すべての教育機関では、そういうパンデミックが起こった場合は3カ月間、すべての学校園を閉鎖するというふうになっています。今後、日本の文科省また
厚生労働省でもそういう議論がされると思いますけれども、先ほど申し上げたとおり、いつ起こるかわからない状況においては、皆様方も今から議論をしていく
必要があるだろうと、このように思います。 ◎ 野村 教務担当課長 学校園閉鎖中の家庭学習につきましては、主としてこれまで行ってきた学習の復習をプリントやドリルを使用して行うこととなります。 その際、各担任や教科担当教員が電話等で子どもたちの健康状態や学習状況を把握し、必要に応じて支援していくことが大切であると考えております。以上でご ざいます。 ◆水ノ上 委員 もちろん、家庭学習が中心にならざるを得ないということはわかります。要は、そのための準備が日ごろから教員の間にできているかどうか、また子ど もたちがそれを知っているかどうかということにかかってくると思います。また、教員がインフルエンザにかかって倒れた場合はだれが代行をするのかという、 いろいろ問題があると思います。そういう状況で一番必要なのは連絡を密にすること、連絡をとれないような状況でおれば、何せ、しばらくの間はできるだけ家 の外に出ない方がいいというわけですから、教員の方々も1軒、1軒回っていくわけにはいきません。ですから、連絡を密にしていかなければならない。そうい うところから緊急の連絡網というのは、常時、必要だということになりますが、各学校園の緊急連絡網は整備されているのでしょうか、どうでしょうか。 ◎ 野村 教務担当課長 緊急連絡の方法につきましては、全小・中学校園で電話による緊急連絡体制が整備されております。また、情報提供の際には、各学校園 のホームページや任意で登録された家庭への一斉メール送信を活用することも有効であると考えています。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 連絡方法、連絡資材につきましては、今、整備されているということですが、できることなら2つ以上の連絡方法が必要だと、1つがもし通じなければ
もう一つということで、必ず保護者なり生徒なりに連絡つく方法を完備しておく必要があると思います。電話、ファクス、メール、また携帯メールなど、いろい
ろありますけれども、できる限り、そういう情報を収集して、個人情報が漏えいしないように気をつけることはもちろんですが、そういうことも今後必要になっ
ていくと、議論していただく必要があると思います。 ◎橘 保健給食課長 現在につきましては、周知できておりません。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 これからですね、まだ遅くはありませんので、ぜひ、きょうから議論をいただいて、すべての学校園に通う子どもたち、またその保護者、教師の方々に 危機が直前まで迫ってるんだということをぜひ周知していただきたいと思います。それも含めまして、今後どのように対応をお考えでしょうか。 ◎橘 保健給食課長 今後、児童・生徒や保護者へは、教育委員会の対応が決定次第、ホームページや各学校園を通じて速やかに周知してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 周知の中へ、究極の予防策は2カ月間の自宅籠城だそうです。これがやっぱり一番きくと、ただそれができる人とできない人がいます。そういう環境が 整っている人もいれば、そうじゃない人もいます。そうしたらどうするかということを、今から議論をしていかなければなりません。また、学校と保護者が対策 委員などをつくって、日ごろからもし起こった場合はどうするということを考えていく必要もあるでしょうし、何か起こったときに、保健所に対し、どういうふ うな対応をするかと、いろいろやることは山ほどあると思います。その一つ一つを今から入念にピックアップしていただいて、議論していただきたい、このよう に思いますが、最後に、本日の私の、皆様との議論を通じて、私の感覚といたしましては、非常に対策がおくれているという気がいたします。今後どのように対 策をしていくのか、総括的にどのように思われているのかお答えいただけますでしょうか。 ◎
吉浦 教育委員会総務部理事 教育委員会といたしましては、新型インフルエンザ対策につきましては、子どもの命を守るために、万全を尽くさなければなら
ないというふうに考えております。委員ご指摘のさまざまな問題を含めまして、今後関係機関と連携をいたしまして、子どもの安全・安心を第一に考えた対応を
してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 |
Mail info@mizunoue.com
【水ノ上成彰 事務所】
〒592-8348
堺市西区浜寺諏訪森町中3丁272-2
TEL 072-263-0333
FAX 072-263-0334