◆水ノ上 委員 皆さん、お疲れさまです。私の方からは、1点ご質問をさせていただきます。 ◎ 山之口 教務担当課長 学力向上重点校におきましては、授業改善による学力向上を主なねらいとしまして、指導力のある中学校教員を学力向上推進リーダー と位置づけ、9年間を見通したカリキュラムの作成、小中一貫した学習指導や生徒指導に取り組んでまいります。また、学力向上重点校の小・中学校30校程度 には、大学生や教員OB等の学力向上推進サポーターを配置し、教科指導におけるチーム・ティーチング、放課後学習や宿題指導等の学習支援を行ってまいりま す。このような取り組みによりまして、重点校の小・中学校すべての教員が義務教育9年間に責任を持ち、目標と課題を共有化し、指導内容の重点化や発達段階 に応じた指導を効果的に行うことができると考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 この事業において核となるのは、ご答弁にもありましたが、学力向上推進リーダーの役割でございます。この推進リーダーは10校に10人、選出とい いますか、選ばれて、その方々が小学校、中学校の中でいろいろ役割をしていただくということですが、その核となる学力向上推進リーダーの具体的な役割はど のようなものでしょうか、お答えいただけますでしょうか。 ◎ 山之口 教務担当課長 学力向上推進リーダーにつきましては、中学校区内の小学校で授業を行うほか、教員の相互派遣をコーディネートし、小・中学校教員 が協力して取り組む授業や小・中教員合同の授業研究、子ども同士の交流等を計画・立案をいたします。また、中学校区の学力向上推進委員会を企画・運営しま して、子どもの実態把握に基づく指導方法の工夫改善や学習規律の確立に取り組み、また大学教員の指導のもと、小・中学校の指導の充実を図ってまいる計画で ございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 この学力向上推進事業は、対象となるのは今年度、今年度というか来年度、10校を予定しております。10中学校区ですね。それで、10中学校区を 今から選定をして、そこにこの授業をしていくと、その後、この事業をどのように発展させていくのか、そういうことについての方向性というものをお聞きした いんですが、お願いいたします。 ◎ 山之口 教務担当課長 学力向上推進事業につきましては、すべての中学校区において取り組みを進めてまいりますが、特に10中学校区を中心に小・中連携 の取り組みを進めまして、小・中9年間を見通した指導の実践的な研究を行ってまいります。各学校の取り組み内容や成果につきましては、教育フォーラムでの 発表や教育情報ネットワークを活用して全市に広く発信するとともに、本市独自の授業づくりに生かす学力調査の実施や独自の教材作成等とあわせまして、各学 校の総合的な取り組みに生かしてまいります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 学力低下にはいろんな原因があると思います。大きく分ければ、学校の教師の問題、また家庭の親の問題、そして生徒自身の問題、その中で、この学力 向上推進事業は、指導力を高めるという意味で学校の教師に焦点をあてた事業かなと、このように思います。この事業を1年間やってみて、どれだけ効果があっ たか。すなわち、これは学力向上を考えての事業ですから、どれだけ学力がこの事業を推進することによって向上したかということは、何をもって皆様方は検証 といいますか、把握することができるでしょうか。お願いします。 ◎ 山之口 教務担当課長 事業の効果検証というお尋ねだと思いますが、1つは全国学力調査、また先ほど申し上げました本市独自の授業づくりに生かす学力調 査を実施しております。こういった調査を一定効果測定にも活用していくということ、さらには教員同士の交流というふうなことで、これはなかなか具体に見え にくい部分ではありますが、各学校の授業改善をめざす校内の取り組み、こういったことを具体的に指導主事のヒアリング、学校訪問等を通して見きわめていき たいと、このように考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今おっしゃっていただいた、先ほどの答弁でもありました、本市独自の授業づくりに生かす学力調査の実施ということ、それを一つの検証課題、検証の 方法として、これをしていくということですが、平成4年までは中学校に堺市共通テストというのがありまして、それをもってどれだけの学力があったかどうか というのを調査することができました。現在は、そういうのがなくて、独自で学力調査を実施してるわけですけれども、この実施してる学力調査について、取り 組みの状況と、その対象の範囲、また今後の取り組み計画についてお答えいただけますでしょうか。 ◎ 山之口 教務担当課長 本市独自の学力調査は、授業づくりに生かすことを主眼に置きまして、小学校1年生から中学校3年生までを対象に実施しておりま す。対象の範囲ですが、一応小学校から中学校全学年ということで昨年度まで実施しております。来年度については、この対象者を8,000人にふやす予定で すが、今後さらに各学校の授業改善により効果的に生かす観点から、授業の実施方法、内容の検討を行っておるところでございます。以上です。 ◆水ノ上 委員 この独自の学力調査というのは、希望する学校にされてるということですが、希望すれば、どの学校もこれを受けることができるんでしょうか。 ◎ 山之口 教務担当課長 昨年度の実績からいいますと、希望しても、この調査の対象にならなかった学校がございます。ですから、いわゆる学力調査のみを実 施する学校と、調査後抽出して集計の対象にする学校と、そういったことも今後分けていく必要があろうかというふうに考えております。以上です。 ◆水ノ上 委員 ちょっとわかりにくいんですが、学校側が学力調査を希望するのに、それが通らない場合もあるということですか。 ◎山之口 教務担当課長 昨年度までそういったことがありましたので、できるだけ希望する学校に実施できるような方法を今後検討してまいりたいと考えております。 ◆水ノ上
委員 今回が対象者8,000人ということで、本年度よりも倍増するということをお聞きしておりますので、その範囲がふえるということは喜ばしいことだ
と思います。しかし、小学校1年生から中学校3年生までの堺市の生徒数は6万8,640人おりまして、8,000人といえども、ごく一部、割合にして
12%しか対象にしていません。先ほど申し上げたとおり、何か事業をやる。それがどれだけ効果が出るか、特に学力向上をめざしてる以上、学力がどれだけ上
がったかということを検証することが必要になってくると思います。 |
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