◆水ノ上 委員 お疲れさまです。大阪維新の会堺市議会議員団の水ノ上です。今日は2問質疑を予定しておりますけれども、一般質疑におきましては、そのうちオンライン英会話のみ御質問したいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 このオンライン英会話は永藤市長の強い思いで試験的に現在導入をされています。 去る11月11日に委員長と三宅委員、そして私3人が美原区にあるさつき野中学校の授業を視察してまいりました。その視察した状況を見て今日は質問したいと思います。 当初予算はたしか380万円だというふうに思っております。それがどのように現状と効果と課題があるのか、議論していきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 まず最初に、オンライン英会話の現状についてお答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 オンライン英会話は今年度小学校5年生、中学校2年生を対象とし、それぞれ2校でモデル実施を行っております。これまでに中学校で全7回の授業のうち4回、小学校では全5回の授業のうち2回の授業を行い、教育委員会も児童・生徒の取組の様子を確認しているところでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 当日は教育委員会の方もたくさんおられまして、また補助の方もいらっしゃいました。 それでは、オンライン英会話の、半年たつわけですけれども、その効果についてどのようにお考えでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 オンライン英会話では、児童・生徒がマンツーマンや小グループで海外の講師と会話することから、授業の回数を重ねることで、英語で応答したり積極的に自分の気持ちや考えを伝えようとしたりする効果が見られます。 オンライン英会話後の生徒のアンケートからは、自分の発音の間違いに気づいたや、講師との対話を発展させるために必要な力をつけていきたいなどの回答があり、主体的に学ぼうとする意欲の向上につながっているものと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 当時は少人数で十七、八名ほどの生徒でした。その生徒は全員が積極的に話す姿がございました。そしてその終わった後、どうですかと言いましたら、非常に楽しいと、楽しみにしてるという生徒のお答えもありました。 当初、私はこのオンライン英会話につきましては懐疑的ではあったんですけれども、現場を見て、また生徒の話を聞いて、効果はあるというふうに思っています。 ただし、これからお聞きしますけれども、大きな課題もあるんだろうというふうに思いますけれども、半年たちまして、オンライン英会話の課題についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎後藤 学校指導課長 課題におきましては、オンライン英会話の実施に当たりまして、安定した通信環境の確保が必要となり、通信環境整備が大きな課題となっております。以上でございます。(「それだけ」と呼ぶ者あり) 今後のこともお答えさせていただいてよろしいでしょうか。 今後の展望につきまして、本議会に上程中の補正予算の次年度オンライン英会話については引き続きモデル実施を考えており、その中で成果と課題を検証いたします。あわせて、次年度より本格実施されるGIGAスクール構想における1人1台端末でのオンライン英会話活用の研究のほうも実施いたします。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 少人数の生徒でしたから、当日はパソコンが1人1台はもちろんですけれども、もし不通になった場合はすぐに対応できるようにという予備のパソコンも用意されていて、非常に手厚いような状況でした。 ある大阪府の先進市は平成29年度からオンライン英会話を実施しているというふうに聞いております。堺と同じく25分のレッスンで中学校は年間5回、小中一貫校では年間10回程度の実施をしているということですが、平成31年度に原因不明の通信不良が発生してオンライン英会話を実施できない状況になったというふうに聞いています。その結果、31年度に発生したトラブルの解決は実施できずに、令和2年度は授業も実施できなかったというふうに聞いています。 今は試験的に実施されていますけれども、あの状況を見て少人数でしたら可能だと思いますけれども、全市が例えば40人学級であれをやろうと思ったら、果たして40人全てが同じような環境でオンライン英会話をできるのかどうか、それは非常に不安になりました。 子どもの教育権を奪う可能性がある。1時間何も画面が出てこなかったら、その子だけが遅れるということになることですから、そういうコンピューターの不具合が多々出たら、子どもにとってもせっかく導入したオンライン英会話が逆に足を引っ張るということになりかねません。 そういう点からも、今のところは試験的なことではございますけれども、今後の状況は効果と費用、そして1学年全校生徒を対象にした場合は予算は7,500万円ほどかかるというふうにも聞いておりますので、7,500万円かけてやる場合は、これからの先ほど答弁ありましたように、GIGAスクール構想で1人1台の端末で無線で行うということが安定的にできるのかどうか、そういうところをしっかりと課題として検討した上でこれからも進めていただきたいというふうに思います。
以上で私の一般質問を終わります。 |
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