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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。

TEL. 072-263-0333

〒592-8348 堺市西区浜寺諏訪森町中3丁272-2

堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

令和4年3月10日 予算審査特別委員会

モビリティ・イノベーション推進事業について

◆水ノ上 委員  お疲れさまです。大阪維新の会市会議員団の水ノ上成彰でございます。ただいま出されました修正議案の質疑に入る前に一言申し上げたいと思います。

 これから行う修正議案に対する質疑の持ち時間は総括質疑の持ち時間に含まれております。本来であれば、修正議案等を十分に議論するために別途質問時間が保障されるべきだと考えておりますが、残念ながらこのような運営にならなかったことに対して残念ですし、まずは苦言を申し上げます。

 それでは、ただいま提案されました修正案に対する質問を行います。

 提案会派から提案理由の説明がございました。そこでまず、その中のうち4項目のうち私のほうからは、堺・モビリティ・イノベーション推進事業、通称SMI事業に対して質問を行います。

 まず、この予算削減の項目、そして金額、そして先ほど理由がございましたけれども、併せて理由ももう一度お聞かせいただきたいと思います。  

◆渕上 委員  修正案の概要及び理由について御答弁申し上げます。

 こちらは第8款土木費、第4項都市計画費、第1目都市計画総務費のうち、堺・モビリティ・イノベーション推進事業3,499万1,000円から1,206万7,000円を削減するものであります。

 理由でございますけれども、長年の懸案である東西交通の改善に資する美原ラインの検討に向けた取組は、提案理由の説明でも申し上げたとおり是といたしております。

 一方、都心ラインについては既存のシャトルバス路線と全く同じ路線であり、東西交通の改善につながらないものと捉えています。新規需要者をも視野に入れた自動運転バスの導入は堺市公共交通にとってむしろ悪影響になりかねないと判断しております。

 また、大小路交差点の改造については、地元にとってはまさに百害あって一利なし、議会での質問に対しても何ら答えられておらず、市民の意見を聞くパブリックコメントも延期され、未実施の中、これらを前提とした実証実験等は進めるべきではありません。地域住民や事業者との丁寧な対話の下、ゼロベースで検討し直すべきだと考えております。

 そのため、この大小路交差点及び自動運転バスの導入など大小路ラインを前提とした実証実験等の予算1,206万7,000円を削減し、その他の予算については残すものとしております。以上でございます。  

◆水ノ上 委員  すみません、もう一度確認いたします。今現在提案されました削減額については一千何ぼとおっしゃいました。すみません。  

◆渕上 委員  1,206万7,000円と答弁させていただきました。よろしくお願いします。 

◆水ノ上 委員  そうですね、1,206万7,000円ですね、はい。これについてはSMI都心ラインに関わる調査分析等の委託料について減額されるということです。今提案理由の説明もございました。

 それで当局にお伺いいたしますけれども、このSMI都心ラインに関わる調査分析等の委託料1,267万円についての必要性はどのようにお考えでしょうか、お答えいただきたいと思います。  

◎休場 交通部長  必要性についてお答えさせていただきます。

 SMIプロジェクトの内容も含めて、都心の活性化に向けた取組の方針について市民の御意見を伺った上で来年度中にまず取りまとめたいと思ってございます。

 これまでSMIプロジェクトの内容が分かりにくいあるいはイメージしにくいといった御意見もいただいておりまして、今後市民の御意見を伺うに当たりましては、SMI都心ラインの取組を沿線の方々また市民の方々に体感してもらうことが必要なことから、当初予算として計上させていただいてございます。

 また、SMIプロジェクトにつきましては、単に堺東駅、堺駅をつなぐだけの交通施策ではなく、交通という切り口から環境・健康福祉・観光・産業振興などの様々な分野におきまして、本市の心臓であるシンボルでもある都心エリアの魅力を大きく向上させるものであります。このような取組を進めるのか、このまま停滞するのか、今がその重要な分岐点と考えてございます。

 こうした取組を通じまして、2025年開催予定の大阪・関西万博の開催時において本市の先進性をアピールし、挑戦する姿勢を全国に示していきたいと考えてございます。

 なお、他都市でもこの自動運転の実験がなされてございますが、1回の実証実験ではなく3回または複数年かかっているということを申し添えます。以上です。  

◆水ノ上 委員  まず確認するのを忘れてました。今提案会派に、渕上委員からお答えいただきましたけれども、同じ提案会派の自民党さんも同じ同意見でよろしいでしょうか。

◆信貴 委員  同じ理由で提案しておりますので、同じ意見でありますが、それに加えて、ここの堺東・堺駅間は今シャトルバスも運行されており、非常に採算の取れる路線でございますので、ここが大きく変わることによる交通事業全体の影響というものも、もう少し十分に検証すべきであると考えております。以上です。  

◆水ノ上 委員  御答弁、自民党と創志会からいただきました。そして当局からのその思いも聞かせていただきました。

 この東西交通、堺駅・堺東間は長らく懸案となっておりました。それで一歩でも早く進めなければならない、先ほどの御答弁でありました。その思いは多分皆さん一緒だと思うんですね。それに対して今回調査分析等の委託費が削減されるということは、これは足踏みをするということにもつながりかねないと。

 先ほど自動運転には数年間その実験が要る。また周辺住民の理解をするにも、やっぱりこれを決めるというのではなくて、こういう実験をしてこれから進めるということのそういう説明も必要であるというふうにも思います。また、2025年の万博には、堺に来ていただく方々には、その先進的な交通政策・交通網・交通手段を見ていただくということもあるので、私はこの時期にやるということが必要だというふうに思いますが、併せて当局にお伺いしたいと思います。

 長らくこの堺駅・堺東間の東西軌道については取組がされておりました。今までの取組、特に木原市長時代に提案されたLRTから今に至るまでどういう経過をたどってきたのか、お答えいただきたいと思います。  

◎根兵 東西交通担当課長  東西交通、今のLRTにつきましては、平成19年6月に南海電気鉄道株式会社、阪堺電気軌道株式会社のこの2社を経営予定者としまして、平成20年12月に東西鉄軌道、堺浜から堺東間でございますけれども、基本計画案を公表いたしました。その後なんですけれども、平成22年1月の臨時会におきまして、LRT関連予算の減額が可決されまして、実質、東西鉄軌道事業の中止に至ったものでございます。

 平成23年6月から平成24年3月には堺市公共交通検討会議を計5回開催いたしまして、本市の公共交通の在り方について検討する中で、都心内の回遊性を高める公共交通ネットワークの強化について示されたところでございます。

 さらにこれを受けまして、平成24年5月から平成26年4月の間、有識者による堺市都心交通検討会議を計6回開催いたしまして、平成26年5月には都心交通の方向性及び東西交通軸の検討について取りまとめを行い、都心交通の機種につきましては、LRT・BRT・バスの高度化という3機種、またその導入候補ルートとしまして、府道堺大和高田線、堺市道大小路線、府道大阪中央環状線、この3ルートが示されました。

 この都心交通検討会議の取りまとめで示されました3機種3ルートにつきまして、道路空間の再配分や過度な自動車利用の抑制による道路交通への影響、にぎわいとの関係等を検証するため、交通社会実験の実施に向けた検討及び関係者との協議を行いましたが、協議が調わず、社会実験の実施には至っておりません。

 そして令和2年2月に堺グランドデザイン2040を公表しまして、その中で交通ネットワークの将来像としまして、堺駅、堺旧港エリアと堺東エリアを結ぶ新たな交通システムを導入することが示されました。これを受けまして、これまでのこのような取組のほか、市民の行動や価値観の多様化、自動運転やICTなど先進技術の進展、脱炭素社会の形成といった社会動向を踏まえまして、都心エリアの将来像や交通の方向性について検討を行い、昨年8月にSMIプロジェクト(素案)を公表するに至ってございます。以上でございます。  

◆水ノ上 委員  今御答弁いただいたとおり、木原市長時代からの御答弁いただきましたけれども、長い間かけてこの議論されてまいりました。

 特に木原市長がLRTを掲げて、竹山市長が1丁目1番地でそれを廃止した。そこから10年間、議論してきたけれども何の解決にも至らなかった。そして今回永藤市長がSMIプロジェクトを掲げて、いよいよ本格的にこれをやっていこうというとき、これはやっぱり市民の皆様に対しても、その意思を伝える上で非常に大事だというふうに思います。

 そこで提案会派にお聞きいたしますけれども、一刻も早くこの停滞した東西鉄軌道の議論を前に進めるべきだというふうに思いますが、2会派の御意見をお聞かせいただきたいと思います。

◆渕上 委員  御答弁申し上げます。

 現在示されているSMI都心ラインは、既存のシャトルバスの区間と全く同じであり、それを自動運転に切り替えたとて、これは東西交通の改善には寄与いたしません。むしろ大小路交差点の改造などは近隣に渋滞を発生させる懸念もあり、むしろ東西交通の足を引っ張ることになりかねないというふうに懸念をしております。

 停滞と申し上げますけれども、間違った方向に一歩を踏み出すのであれば、足踏みをしていたほうがましだというふうに考えます。

 改めて近隣住民やあるいは議会の意見もしっかりと真摯に受け止めていただいた上で、このような絵に描いた餅は早く撤回していただくよう求めたいと思います。以上です。

◆信貴 委員  いろいろとこれまで会議を重ねてきたということでお答えもいただきましたが、ぜひSMIということでの議論ではなかったかと思います。新たにSMI導入についてもしっかりと議論を重ねていただきたいですし、今渕上委員申し上げられたように、議会でもそういった発言でいろいろ答弁を求めてると思いますので、ぜひ明快なお答えもいただいて議会での議論もしっかりと尽くしていただきたいというふうに考えております。以上です。 

◆水ノ上 委員  提案会派は都心ライン自体も反対だということみたいですね。

 竹山さんのときに、木原市長がLRTを提案をして竹山さんが廃止をした。その直後に阪堺電気軌道が手を挙げて支援をしてくれ、それでないと廃止をすると言い出した。そして今回SMIプロジェクトを永藤市長が提案されて、そして今2会派はですが反対すると。もしこういう修正案が通って、これが削減されたら、またぞろ阪堺線は乗り継ぎ改善等々で不便はあると、需要喚起が見込まれないという理由から、阪堺電車がそういう思いをして堺区間での廃線という議論になるのではないかということを危惧します。

 その点について検討されたことございますか。  

◆小堀 委員  お答え申し上げる前に、今事実誤認があったのではなかったかと理解をいたしますので、可能であれば、私ども今御質問をお受けいたしておりますので、後ほど当局に事実確認をしていただきたいと思います。

 阪堺電気軌道株式会社から堺区間における経営収支の悪化に対して堺市への申入れは、竹山市長就任後ではなかったというように理解をいたしておるところでございます。そしてまた、その事実誤認に基づいての御質問にはお答えいたしかねますけれども、阪堺線の活性化に本SMIなるものは寄与しない、このように考えてございます。以上でございます。

○吉川敏文 委員長  自民党さんにも答弁求められますか。

◆水ノ上 委員  SMIを廃止したら乗り継ぎ改善等々不便があって、阪堺電車がまた収支悪化をする、そういうことで廃線にという話にならないかということ。

○吉川敏文 委員長  ということを検討されたかという御質問です。

◆信貴 委員  そもそも今小堀委員お話ししたとおりなんですけど、SMIがそういった阪堺線のほうに寄与するということをまず考えておりませんので、そういう検討はしておりません。

◆水ノ上 委員  まず、竹山市長就任したのが平成21年10月でした。そして阪堺電気軌道から堺市長へ緊急要請があったのは平成21年12月28日でした。ということで、就任後行われたということです。

 もう時間がありませんのでね、これで質問はとどめますけれども、長年懸案となりました堺区間の東西交通はすぐにでも解決しなきゃならない。今まで竹山市長が長年出せなかった懸案を今提案されてるわけですから、これは自信を持って進めるべきだということを申し上げて、私の質問を終わります。

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