◆水ノ上 委員 皆さん、お疲れさまです。私はプロジェクト堺の水ノ上で
す。私は当選以来ずっと文教委員なんですけれども、7年目でございまして、今回こうやって市長に文教委員会にお越しいただいて質問をするのは初めての経験
でございまして、いささか緊張しながら、また期待もしております。4人の質問者で2時間ということですので、30分、時間は限られておりますので、いろい
ろ申し上げたいことはあるんですけれども、早速、都合に従い本論に入らせていただきたいと思います。 ◎ 竹山 市長 お答え申します。本市の財政状況は、昨年秋のリーマンショック以来、非常にいろいろな面で困難なところに来ております。40億円の歳入欠陥 があるんじゃないかというふうに言われているところでございます。そういう意味に立って、今年度の市税を確保するというのはもちろん大事でございますけれ ど、出るを制するということも大事でございます。22年度の予算編成におきましては、私が選挙戦で申しておりました、市民目線に立ってゼロベースですべて の事業を見直していきたいというふうに思っております。委託料、補助金につきましても総点検して、本当にそれが委員お示しの公正、経済、確実性というふう な3つの視点に立って、きちっとその機能を果たしているかどうか見きわめていきながら予算査定を行っていきたいというふうに思っております。 ◆水ノ上 委員 今の市長の方針を考えて、以下、堺女性大学についてご質問をしていきたいと思います。 ◎ 油野 地域教育振興担当部長 今、堺女性大学についての予算計上をどのような方針で行うのかというお尋ねでございます。私どもとしましては、堺女性大学 につきましては、30年間で延べ330万人を超える受講者があり、それで現状も年々増加もしております。そういう部分で言えば、十分な効果を上げていると いう認識をしてございます。この事業につきましては、男女共同参画社会実現に成果を上げているという状況を踏まえまして、引き続き事業を実施していく必要 があるというふうに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 間の抜けた答弁といいますか、どういう方針で予算を計上していくかというのに、継続して事業を実施していくと。私はこの事業をやめてほしいなんて 一言も言ってなくて、やっていくためにはどういう方針で予算を計上していくんですかとお聞きしているわけですけれども、担当部長はああいうお答えでしたけ ど、次長、いかがでしょうか。 ◎ 佃 教育次長 委員からご指摘いただいていますように、委託料といえども、やはり経済性、公正性、確実性というのは、我々も検証しなければならない部分 というのはございます。委託というのは、こういうことをしてもらいたいということで費用を負担している。それがまた受託側として努力をして、経営努力も含 めてなされるわけでございます。だから、そういった中で、また補助金とは異質なものがございますけれども、今、申された観点というのは我々も持っていなけ ればならないものとは思っております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 少なくとも企画運営委員会に経営が移ってから14年間随意契約で、5,000万円以上が支出されてきたわけです。これ自体を異常とは思わないで
しょうかね。基本的には何も検証されることなく、引き続き支出されてきた。ですから、竹山市長、ゼロベースで検証する、徹底的な見直しをする、ゼロベース
ということは、もう一からというか、すべて積み上げて一度見直すということ、そういう市長の意向をどうか皆さんお考えいただいて、この予算編成をしていた
だく必要があるんじゃないかと思います。私は具体的には、この透明性を高めるには、少なくとも3年間直近の18年度、19年度、20年度の収支報告書を提
出させて、あわせてすべての領収書、関係書類、また銀行通帳などを提出されてチェックをする、今までしてこなかったんですが一度徹底的にやる。そういうこ
とによって、初めて市長が言われるような見える化としてゼロベースの予算編成ができるんじゃないか、このように思います。私が5年前に行って資料を見せて
くれと言うと拒否されました。もし拒否するんであれば、そういうところには今後委託をしない、そのようなことまで考えてやるべき。これは市民の税金が使わ
れているんですから、何も憶することなく徹底的にやってほしいと、このように思います。 ◎竹山 市長 私自身は、この団体に限らず、すべての団体についてその委託料、補助金の費用対効果、きちっと経済性を上げているかどうかをチェックするつもりでございます。 ◆水ノ上 委員 もちろん市長の立場からそういうことだと思います。今までのこの事情というのは、市長はご存じなかったと思いますので、それはそれで理解していま す。私としては、この問題については数年間携わってまいりました。ですから、市長が言われるゼロベースで見直す、徹底的に見直しをするということは真摯に 期待を持って受けとめて、この予算編成については注目される予算でございますので、どうか教育委員会の皆様方も進めていただきたいと、このように思いま す。 ◎ 油野 地域教育振興担当部長 今、いろいろご指摘いただきまして、この事業につきましては女性大学の企画運営委員会へご指摘のとおり委託をしておるわけ でございます。今いろんな書類の不備につきましてもご指摘もいただきまして、私も履行確認責任というのがございますので見ました。その中で言うと、通帳等 につきましても書類についてもそろっているということの確認もしてございますので、今後もそのことに関しては、しっかり履行の確認をしてまいりたいと、こ ういうふうに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 収支報告書等々、それは公開していただくんですかね。その点はご確認いただいていますか。 ◎油野 地域教育振興担当部長 私のほうで一応確認もさせていただいてますが、そのことについては、まだ確認はさせてはいただいてません。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 公開するかどうかは別にしまして、ここだけじゃないんです、以前も私がほかの委託先にもいろいろお願いして、ほかのところは何もなく収支報告書を
渡してくれたりしました。ここだけが決してそれを見せていただかなかった、こういう事情があります。だれが見てもいいように透明性を確保してほしいという
ことで以前から申し上げてます。皆様方だけに見せて話をするんじゃなくて、そういう要望があれば公開するということまでしていただかなければ、それを、は
い、そうですかというふうには納得はできないということを申し上げて次に移ります。 ◎ 油野 地域教育振興担当部長 堺女性大学につきましては、女性の地位向上、男女共同参画社会実現という行政目的の中で実施をしてまいりました。女性セン ターの開館の当初から、女性が学習できなかったという社会状況の中で受講料も無料という形で事業を実施し、多くの方が利用していただいているという状況で ございます。ただ、さまざまな利用者の実態に即しながら、他市の同種の施設の例もございますので、それも参考にしながら今委員ご指摘の受益者負担につきま しても検討してまいりたいと、このように考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 女性が学習したくてもできなかったという社会状況は、30年前はそうだったかもわかりませんけども、それを今に当てはめることは特に必要ないかな
と思います。それよりも、今は公平性から考えて、受けた人にそれなりの経費をご負担いただくということが大事かなと思います。例えば、弁護士の相談も無料
になっています。普通なら30分の相談で5,000円という相場らしいですけれども、こういうことも受益者負担にすべきではないのか。また、託児業務も
360万円ほど経費として使われていますけれども、こういうのも自分らでやるとか、そういうのは経費を自分で負担するとか、そういうことも考えていただく
必要があるんじゃないかというふうに思います。悪い言い方をすれば、特定な女性に対するばらまきというふうに見られるところもあるんじゃないかというふう
に思います。 ◎ 竹山 市長 お示しのとおり、当然特定個人へのサービスについては、やっぱり受益者負担というのは税の使い方として当然のことやというふうに思っていま す。そういう意味でいろいろな講座があると思いますけど、受益者負担が原則であるというのは委員お示しのとおりでございます。 ◆水ノ上 委員 今、事業仕分けというのを民主党が行っていて、あれを見ますと徹底的な無駄を排除すると。こういう習い事を無駄とは言いませんけれども、やはり個人的な趣味のところはご自分でご負担いただくということが必要かなというふうに思います。 ◎竹山 市長 本市では平成14年に堺市男女平等社会の形成の推進に関する条例というのを施行していまして、その基本計画の第3期さかい男女共同参画プランというものをつくって、男女共同参画社会への実現に努めているというふうにお聞きしています。 ◆水ノ上 委員 市長の男女共同政策というのは余り今まで耳にしたことがなくて、堺市立女性センターの30周年記念誌及び女性会議の大会プログラムに市長のあいさ つが載っていて、それぐらいしか私は知らないんですが、その中で見る限り市長はジェンダーという言葉をお使いにならない。ということで、ジェンダーという ことに関しては、前市長の木原市長とはまた違うのかなというふうに思うんですけれども、ジェンダー理論に対しては、市長はどのようにお考えでしょうか。 ◎竹山 市長 浅学非才で余りわかっておりません。 ◆水ノ上
委員 これはね、本当に特殊な考え方だと私は思っています。それで男女共同参画を進めることは危険とも私は思っております。また、これはこれから議論す
る機会はあると思いますけれども。こういうお考えをお聞きしたのは、この企画運営委員会、女性大学、そういう理論で男女共同参画を進めていこうとしてい
る。もし、市長の考え方と違うのであれば、1者随契ということをここに頼む必要はなくて、ほかにもいろいろ女性団体はあるわけですから、違う意味での男女
共同参画を進める団体も入れて、コンペ方式、またはプロポーザル方式を用いて随意契約をしていくべきだと、このように思います。 ◎ 芝村 教育長 お答えさせていただきます。私ども教育委員会といたしましては、子どものみならず、さまざまな人が学習をしていくということが非常に大切 なことかと思っております。そういった意味で女性センターの存在、あるいは女性大学の事業の意味は十分あると考えておりますけども、今後のあり方につきま しては、また教育委員会内部でも今後検討していきたいと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 3月議会、予算委員会では、またこのお話が出ると思います。どういう予算を編成していくのか楽しみにしております。この女性大学自体を私は否定す
るものではなくて、やればいいと思いますけれども、それは金額的な制約もございます。税収が大幅に減ると見込まれる中、一部ご負担をいただく、また内容も
精査して無駄を省く、経済性をしっかり議論した上で予算編成につなげていっていただきたいと思います。 ◎ 竹山 市長 武道館の問題については当面、私はマニフェストにはそう書きましたけど、24年度から中学に武道が必修になります。その必修になった武道が 円滑にそれぞれの中学でできるように、体育館なり柔道場なりをきちっと整備できるように、それをするのが先であるというふうに思っております。そして、そ の後に既存の施設などを有効活用しながら武道館をつくっていきたいというふうに思っていまして、具体的な時期、場所等については、まずは義務教育の中でき ちっと武道を振興していく基盤づくりのほうが大事やというふうに思っています。 ◆水ノ上
委員 私は剣道をして方々へ行くんですけど、例えば豊中市にも立派な武道館がありまして、そこでは月に2回、子どもたちを数百人呼んで稽古会をやってい
ます。私も自分の教え子を連れて行くんですけれども、ああいう形の武道館が1つあれば。これから武道の振興というのは非常に重要になってくると思います。
核となる施設をぜひ建設していただくか、それともどこか既存のところを変えるかしていただいて、この堺市が武道にみんなが励んで、少年から大人まで武道と
いうのは年齢が限られません、90歳でも元気でやっている方がいらっしゃいます、ですから生涯教育として、ぜひマニフェストに書かれたとおり、武道館の設
置をお願いしたいと思います。これは多くの方が期待しておりますので、これを要望いたしまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 |
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