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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。

TEL. 072-263-0333

〒592-8348 堺市西区浜寺諏訪森町中3丁272-2

堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

平成21年3月24日 平成21年度予算審査特別委員会

日本女性会議2009さかい開催の予算案について

水ノ上 委員  プロジェクト堺の水ノ上です。会派を代表いたしまして、総括質疑を行いますが、ご存じのとおり、与えられた時間はわずかですので、お聞きしたいことは幾つかありますけれども、大綱質疑の流れから1問に絞ってご質問をさせていただきます。
 その質問といいますのも、通告どおり、日本女性会議2009さかい開催の予算案についてですが、先ほど来、山口委員よりも日本女性会議 2009さかいのことについて、るる詳しく述べられました。その後で非常にやりにくいんではございますが、大綱質疑の最後に、この予算はちょっと高いです ねということを申し上げました。その後、他の市と比較いたしまして、やはり突出した予算が計上されていることがわかりましたので、この予算案について議論 をしたいというふうに思います。
 日本女性会議の開催に関して、平成21年度予算は7,513万円の予算が計上されておりまして、また、平成20年度は2,700万円、こ れは準備として、また、プレイベント等々の関係で2,700万円が計上されております。この中には、人件費などの市負担の直接経費がございまして、それも 含めてですが、あわせて1億200万円の予算が計上されているわけでございます。
 日本女性会議は本年の10月30日から11月1日までの3日間行われますが、最終日は市内観光などのエクスカーションであり、実質上の会 議は2日間だけ、本年度プレイベントが行われたとしても、わずか数日間の会議の開催に、2年間の予算、合わせて1億円を超える額が計上されているわけでご ざいますが、まず最初に、この1億を超える予算について率直にどのようにお考えでしょうか。

◎ 中條 財政部長  開催経費につきましては、それこそ開催場所、開催内容、あるいは出席者数に応じまして差は出るとは思いますが、特に堺につきましては、 全国から4,000人の方が参加していただく見込みということで、残念ながら、市内に公の施設とか、民間のホテルとかで一堂に4,000人が集まる会場が ございません。そのために、予定では10月30日の開会の式典にしましても、市民会館で午前と午後、それから同じ日にリーガロイヤルホテル堺で午後に開会 式を3回に分けて行うという予定をしてございます。そういった意味で、仮に四、五千人入る市のコンベンションホールがございましたら1回で済むところを、 民間のホテルの会場使用料も使って3回に分けて利用する、あるいは会場間の移動のために、交通費用も要るということで、他市に比べて確かに高くはなってお りますが、参加者の人数と堺市の独自の事情によるものでございますので、ご理解いただきたいと思います。以上でございます。

水ノ上  委員  率直に言って、一言でお答えいただきたかったんですけれども、1億という金額は非常に高いなというふうに私は率直に思いました。それで、その内容 はどういうことなんだろうと、今、部長がおっしゃられたこともあるとは思いますけれども、まず、次年度計上されております予算、7,513万円の内訳をお 答えいただけますでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  日本女性会議2009さかい開催事業の予算の額で内訳でございますけれども、非常勤職員、嘱託職員の報酬といたしまして472万 6,000円、その費用弁償といたしまして15万6,000円、人材派遣業務等の委託料が653万8,000円、日本女性会議2009さかい実行委員会の 負担金が6,371万円の合計7,513万円でございます。以上です。

水ノ上  委員  市が直接負担する経費は、今おっしゃっていただいたとおりで、大体、人件費を中心に1,142万円、残りの6,371万円が実行委員会に対する負 担金ということでございますね。そうしましたら、この実行委員会に対する負担金の6,371万円の内訳についてお答えいただけますでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  日本女性会議2009さかいにつきましては、全国から4,000人の参加者が集う男女共同参画をテーマといたしました国内最大級 の大会であります。本市といたしましても、この大会を実行委員会とともに開催するものであり、その開催に係る経費を負担するものでございます。その内容と いたしましては、会場設営運営に係ります業務委託料、それと会場等の借り上げ料、講師等の謝礼金、PR用の大会冊子、チラシ、ポスター等の印刷費などの経 費でございます。以上です。

水ノ上  委員  開催に係る経費の負担ということでございます。支出の内訳、内容につきましては、後ほど詳しくご質問させていただきたいと思いますが、その前に、 日本女性会議は実行委員会形式で行われます。このような実行委員会形式の場合、予算の計上はどのような経緯をもって行われるのでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  日本女性会議の開催事業予算につきましては、実行委員会が作成しております実施計画書に基づきまして、その実行委員会で内容等を 検討されておりますものを反映いたしました予算の要求に関します算出資料というものを事務局である市の担当課で調製させていただいて、予算要求書を調製さ せていただいております。それをもちまして、市に予算要求という形で出させていただいて、市として予算案を作成させていただいております。以上です。

水ノ上  委員  事務局である男女共同参画推進課が予算要求を行って、市として予算案を作成するということですね。こういう日本女性会議は、今回26回目でしたで すかね、ずっと続けられているもので、こういうイベントをする場合、予算要求はどのような点に対して留意されるでしょうか。

◎ 宮前 財政部次長  ちょっと予算の査定の内容になるかと思いますけど、我々、実行委員会でありましても、また市の直接経費でありましても、当然、その事 業内容を十分精査する必要があるというふうに考えております。あくまでも、やはり公金、税金等をそこに投入するわけでございますので、そういう意味から、 我々内容も精査させていただきまして、その上で、予算の内示という形でさせていただいております。以上でございます。

水ノ上  委員  それはよくわかるんですが、こういうほかの市でもやっている例がある場合は、各市とも特色を出して開催をされておりますが、実施する内容自体は日 数も含めて、それほど大きな差異はないというふうに聞いておりますので、他の市の決算書など入手できますし、昨今の経済状況を考えると、できるだけ少ない 費用で最大の効果を上げるのがこういう場合の留意点ではないかなと思うんですが、いかがですか。

◎ 宮前 財政部次長  先ほども私ども部長から答弁させていただいたとおり、4,000人規模のコンベンションということになります。それとですね、当然、 我々、堺市にたくさん来ていただいて、おもてなしの心でさまざまな取り組みをやっております。そういう意味からですね、当然、我々はこの大会については、 一部局が取り組む事業ではなしに、市全体として当然取り組んでいかなければならないというふうに考えておりますので、それ相当の予算というんですか、それ は必要だというふうに考えておりますので、一つのコンベンションというよりは、堺市をPRする時期とか、そういうことも考えまして、我々予算を査定したと いうことでございますので、ご理解いただきたいと思います。

水ノ上  委員  これは私が調べた限り、堺市以前の5つの市で日本女性会議でどれだけの金額を負担したかということの表でございまして、昨年は富山市、これは事業 決算がもうされてましたので、総額4,417万7,000円が市で負担されました。広島市は800万円、広島市は事業形態がちょっと違いましたので、市が 負担金ではなくて補助金という形で出しておりますので、800万円と少ない。下関市は単年度決算額ですが3,300万円を公費として支出しております。福 井市は2,942万3,000円、松山市は2,383万6,000円を負担しております。それに比べて堺市が今回予算計上しておりますのは、20年度が 2,700万円、21年度が7,513万円と、市の直接経費を合わせますけれども、1億を超えるということで、過去の5市と比べて、非常に突出して負担額 が大きい、こういうところから、予算を立てるにあたって、こういったような情報をもとに、できるだけ、大会が行われるのはいいといたしましても、そういう 予算面ではしっかり見ていく必要があるんじゃないかと思いますけれども、日本女性会議が毎年こういうふうに行われる中で、堺市の公費負担がこれだけ突出し て大きくなる、特別な事情が何かあるんでしょうか。先ほどのご答弁とかぶるかもわかりませんけれども、簡潔にお願いします。

◎ 中條 財政部長  先ほどは高いと思うと一言でご答弁させていただいたらよかったんですけども、先ほど理由を申し上げましたとおり、仮に堺市立のコンベン ションホール等がございましたら、ホテル代はほぼかからないということと、あと、会場間の移動の費用も必要ございませんので、それと、時期によりまして協 賛企業からの協賛金とか寄附金とか運営の方式もございますけども、今の時期、そういうお金も集まりにくいという事情もございます。堺市の独自の事情とか経 済状況とかもありますけども、特にここに掲載されております各市より最も多くの人が堺市に集まっていただくということで、比例的に経費も高くなっている一 因もございます。以上でございます。

水ノ上  委員  堺市では1カ所でできずに、いろいろ分科会も含めて散らばるから、そういうことで高くなるんだろうというご説明を前々からも聞いておるんですけど も、それで高くなっても、2倍3倍の負担はないだろうと、このように思うわけですね。1割、2割の増額はあってもですね、今おっしゃられた、例えば会場使 用料ですが、下から4行目ですけれども、堺市は使用料として1,760万円、他の市、これ富山市はちょっと内容が細かくわからなかったので、空欄にしてお りますけれども、ほかの市でも使用料は300万から900万、この内容については、堺市の内容はこのうち1,200万円が会場使用料なんですね。会場使用 料のうち大きいのがリーガロイヤルホテルの使用料、リーガロイヤルホテルの使用料は、去年行われました平和貢献賞の授賞式では、約180万円、1日ですけ れども、済んでおるわけですね。それと全く一緒ではございませんけれども、2日間あれば、恐らく500万円で済むだろうと。それに対して、そのほかの施設 は、堺市の施設ですから、それほど多額な金額はかからないだろうと。それに対して、予算では1,200万円、大体、1,170万円でしたか、1,200万 円ぐらいでしたか、計上されているということで、少々高いんじゃないかと思いますけれども、こういう使用料については見積もりをとった上で計上されている んでしょうか、いかがですか。

◎ 上坂 市民人権局参事  ご指摘のリーガロイヤルホテルの使用料に関しましては、現在、実行委員会におきまして大会の内容を検討させていただいておりま す。ですから、この予算計上の段階では、どのお部屋をどういう形で何日間使うかというところがわかりにくいといいますか、まだ確定をしておらないというふ うな状況がございました。そういうこともございまして、リーガロイヤルホテルさんの方には、例えば、この4階のロイヤルルーム及び3階の部屋等々借り上げ させていただいたときに、どれぐらいの予算になるのかと仮の見積もりをとらせていただきますと、その段階で、施設の使用料及び機器の使用料等も含めまし て、おおむね900万程度の見積もりをいただいております。以上です。

水ノ上 委員  おおむね900万円程度の見積もりといいますと、リーガロイヤルからですか。

◎上坂 市民人権局参事  概算の部分で、正式な見積もりではございませんけれども、お話をお伺いさせていただいた中で、概算という形で報告をいただいております。

水ノ上  委員  その分についてはまた後日ですね、それをお見せいただいてと思いますけれども、平和貢献賞の授賞式等々考えれば500万ぐらいで済むのかなと、そ れ以外に対しても、数字的にはもうちょっと低く抑えれるのかなというふうな気はいたしますけれども、そういうことであれば、また、それについてはまた議論 させていただきたいと思います。
 この支出の比較表が出ましたので、もう1つ、2つ聞いておきますけれども、講師謝礼金というのがございまして、上から、真ん中よりちょっ と上ですけれども、大体、富山市はわかりませんが、広島市、下関市、福井市などは大体400万円前後なんですね。堺市は今期が317万円、21年度が 1,170万円と、2年合わせて1,500万円弱の講師謝礼の予算が計上されているわけですけれども、講師が決まった上での予算計上なのか、それともどう してこれほど多額なのかと疑問なんですが、いかがですか。

◎ 上坂 市民人権局参事  講師謝礼金でございますが、21年度に開催させていただきます女性会議の本会議の講師につきましては、現在、講師との折衝を行っ ておる段階でございます。予算計上をさせていただいております金額につきましては、おおむね17の分科会等も開催、全体会議が5つの全体会の開催を予定さ せていただいております。ですから、全体の人数といたしまして、おおむね80名から90名近くの講師の要請をさせていただくということを現在計画させてい ただいております。その関係で、予算につきましては、講師謝礼という形で、今回、今年度の予算を1,100万円程度計上させていただきました。以上です。

水ノ上  委員  今年度の予算が1,170万円ですから、今の80名の方々、どういう内訳かはわかりませんけれども、それでも他の市の倍以上あるなと、非常に高い なと思うわけですね。本年度の講師謝礼は317万円予算をとっているわけですけれども、今年度、講師謝礼が出たのは、たしか1件だと思いますね。というこ とは、講師謝礼が予算をとった割には使われていない、こういうことを考えれば、相当抑えた予算を計上すべきではないかと、このように思うわけですけれど も、もう1点、印刷費なんですが、印刷費も他の市では、ばらばらですけれども、150万円ぐらいから500万円ですが、堺市では2年間で1,800万円計 上しているわけですね。これについてもどのような計算で計上されたんでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  印刷費でございますが、21年度予算に関しましては、全国から4,000名の方をお迎えするという事業計画で行われております。 それに対します開催要綱でありますとか、大会プログラム、大会報告書、その他チラシ、ポスター等を印刷をいたしまして、全国に広報、PRをさせていただく ということもございます。ですから、その経費につきまして、今回予算要求させていただき、内示いただいた金額でございます。以上です。

水ノ上 委員  4,000名とおっしゃいますけれども、ほかの富山市とか、広島市ではどれぐらい来たんですか。

◎上坂 市民人権局参事  参加者の人数でございますが、今年度開催しました富山市さんでは2,681名、広島市さんで4,020名と聞いております。以上です。

水ノ上  委員  印刷費も、今お聞きするところによりますと、それほど詰めた内容ではないんかなと思うわけですね。ここで突出しているのは、講師謝礼と印刷費と使 用料なんですけれども、こういうのも、他の市と比べて削減するものは削減するというような方向で議論されないのかなと、堺市だけが初めてやるわけじゃない ですから、ほかの市も今までやってきているんですから、それについて、全部これ公費というのは市の税金ですから、できるだけ安く上げるという、安くていい ものをするというようなことが必要かなというふうに思うんですけれども、これを聞いてみますと、非常に雑ぱくな予算かなというふうに思いますが。
 さてちょっと、この日本女性会議の実行委員会の役員さんですけれども、委員長は元教育委員会委員の大國氏、委員長代行が山口議員、また副 委員長には自治連合会長や商工会議所専務理事、更生保護女性会会長や関西大学教授、会計には市民人権局理事、その他監事2名で役員が構成されておりますけ れども、理事にお伺いしますが、実行委員会の役員で、こういう予算についてどのような話が行われてきたのでしょうか。

◎ 松本 市民人権局理事  実行委員会の運営委員会に会計という立場で応嘱を受けて参画をさせていただいている立場からお答え申し上げます。実行委員会はそ の円滑な運営を図るために、総務から各分科会に至る各部会を設置しております。日常的に活動しておられる200数十名の実行委員がいずれかの部会に属して いただいております。その各部会長は今少しご紹介のありました実行委員会委員長、委員長代行、副委員長、会計とともに運営委員会を構成しておりまして、こ の運営委員会は総会から委任あるいは各部会から提案のありました事項について審議決定することとしております。つまり実行委員会の運営方針、事業計画や予 算など、重要事項は総会で決定いたしますが、日常的な運用につきましては、このように各部会からの意見あるいは提案といったことを受けて、運営委員会で意 思決定を行いまして、事業を進めております。
 本市の実行委員会としましても、昨年10月に富山市で開催されました平成20年度の日本女性会議に視察にまいりました。そこでは、会場に ついて一例をとって申し上げますと、全体会の一方の会場には本大会のもう一方の会場の映像が流れるというふうな仕組みになっておりまして、そちらのいわゆ る映像が流れる会場に参加した参加者にとりましては、盛り上がりに欠け、物足りない印象を受けるということがございました。そういったことを受けまして、 本市の実行委員会としまして、本市での全体会につきましては、2会場とも別のメニューとしまして、盛り上がりのあるものにしたいというふうな結論に達しま した。
 また、分科会につきましても、男性参加者向けのセミナーをふやすなど、より充実させたいというふうな意見が多く出されまして、その方向で 今企画を進めております。また百舌鳥古墳群をテーマとした分科会を設けるなど、堺市としての特色も打ち出していく予定をしております。今回の予算案につき ましては、そうした実行委員会での議論あるいは検討を踏まえまして、担当課の方で積算を行ったものでございます。以上でございます。

水ノ上 委員  実行委員会の中でのことはわかりましたが、それにあたって、今回7,500万、あわせて1億というような予算計上については、高いねとかいうような話はないんですか。

◎ 松本 市民人権局理事  高いかどうかの議論がなかったかということでございますが、先ほどのちょっと質疑でもございましたが、本市は女性の人権確立に向 けた市民レベルの活動が早くから展開されてきました。また、全国初の男女共同参画都市宣言や府内で初めての男女平等社会の形成の推進に関する条例の制定な ど、男女共同参画社会の実現に向けて積極的に取り組みを進めてきた自治体でもございます。また、実行委員会は、これも先ほどご紹介のありました本市の幅広 い各種団体から選出をされました個人あるいは公募の市民等で構成をされておりまして、それぞれの団体におきましても、大会の成功に向けて熱心に取り組みを 進めていただいております。このようなことを背景としまして、今回、実行委員会の結論としまして、日本女性会議2009さかいをそれにふさわしい大会にし たいということで、こうした内容に至ったというふうに認識をしております。以上でございます。

水ノ上  委員  日本女性会議を運営する中で、市負担金以外に重要視されているのは、参加者負担金というのがございますが、それ以外に、企業・個人の協賛金という のがございます。例えば富山市では2,300万円余り、広島市では2,600万円余りを集めてますね。堺市では予算は1,000万円ということです。公費 が少ない分、そういう賛同される方の協賛金で賄おうということですから、協賛金というのは実行委員会が集めるわけですから、そういう中で、予算が足らない 部分は協賛金に頼ろうというところはなかったのかというふうに思いますが、協賛金のまず必要性についてどのようにお考えでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  協賛金に関しまして、日本女性会議におきましては、各種団体等から選出されました個人や幅広い市民の皆さんで組織された実行委員 会が行政と協働で開催するというものでございます。実行委員会としましては、広く市民の皆さんを初め、市内の企業、団体等にも大会の趣旨に賛同いただきま して、支援者としての大会開催にご協力いただくというために、協賛金を募っているものでございます。
 また、広く協賛のお願いをするということによりまして、日本女性会議の開催と、その開催趣旨をより多くの方にお知らせするという周知活動 の一つでもあります。なお、この協賛に関しましては、過去の開催市におきましても同様に企業等への協賛を行っておるということでございます。以上です。

水ノ上  委員  協賛金の必要性は十分認めます。協賛金がふえればふえるだけ、その分、市の負担額が減るわけですから、そういう賛同者を多く募ってやってほしいと 思いますので、それについては頑張ってほしいんですが、見ますと、広島市や富山市の協賛金より堺市は半分以下、予定が。しかし市の負担は倍以上というふう になってて、市の負担が多く倍以上で協賛金が半分ですから、もっと、先ほど来、男女共同参画は堺市の推進は非常に進んでいると自負する限りはですね、多く の方々にご賛同いただいて、協賛金を集めて、市の負担を軽くするという発想が実行委員会なり、また皆さんの男女共同参画推進課なり、あるべきだというふう に思うんですが、そういう意味で、先ほど理事の方には実行委員会の中でそういう話し合いがされなかったかというふうにお聞きしたんですけれども、大会の開 催までには、しばらく時間がありますんで、今どれだけ協賛金が集まっているかわかりません。目標は1,000万円ですから2,000万、3,000万、集 めるかもわかりません。そうなれば、市の負担が減りますので、それはそれで、私はもう大いにやってくれたらいいと思いますけれども、そういう協賛金につい ていかがですか、今後の見込み。

◎ 上坂 市民人権局参事  協賛金に関しまして、委員から激励の言葉をいただきました。実行委員会といたしましても、実行委員会の皆さんもこの目標、あくま でもこれは目標でありまして、できるだけ目標を超えたものということで、今、委員の皆さんを初め、協賛の依頼を、募集に関しまして活動を進めていっていた だいております。いかんせん、経済情勢等の関係もございますので、なかなか企業の皆さんの方からもいいご返事をいただけるということが少ないということも 我々も聞いております。ですから、事務局といたしましても、実行委員の皆さんだけではなしに、事務局も目標をオーバーするように努力していきたいというふ うに思っております。以上です。

水ノ上  委員  私は、皆様方と話をして、また他の市と比較して、大ざっぱではございますが、市の負担は例えば5,000万あれば、他の市に遜色のない会ができる のかなと。それに足らない分は企業協賛で賄って、それで足らなければ、補正予算を組むと、そういう予算の組み方をすれば、わかりやすいかなと思うんですけ れども、積み上げてきて、いつの間にか2年度にわたって1億になってましたということであれば、他の市より全く突出してますんで、これはいかがなものかな というふうに思ってしまうわけでございます。
 さて、話は少し変わりますけれども、この実行委員会は事務局が男女共同参画推進課の中にあるということで、ここで例えば収支報告書なり会 計書類等々が保管されるというふうに聞いておりますが、そういうふうな会計書類、例えば収支報告書を初め預金通帳、会計帳簿、請求書、領収書など、すべて の会計書類は公開していただけるんでしょうか。

◎ 上坂 市民人権局参事  実行委員会での会計帳簿等につきましての書類でございますが、現在、実行委員会の方で執行させていただいております文書でござい ます。この文書に関しましては、年度終了後、実行委員会におきまして決算等の手続を行いまして、会計監事等による監査を経た後、市に報告がなされます。市 に報告なされた後でございましたら、お見せいただけるというふうに考えております。なお、実行委員会の会計処理に関しましては、透明性を図りますために、 実行委員の中に市民の代表といたしまして自治連合協議会の方とか、経済界の代表として堺市美原商工会の方に監事に就任していただいておりまして、実行委員 会の会計処理に関しましての透明性を図っているということでございます。以上です。

水ノ上  委員  公開していただけるということで、チェック機能が働くのかなというふうに思います。そもそも私は実行委員会の設置には堺市が深くかかわっているこ と、実行委員会事務局が男女共同参画推進課内に設置されていること、事務や文書の作成等市の職員が行っていること、市の担当課で予算要求を行うなど、予算 案に深く関与していること、開催費用の90%以上を堺市が負担するであろうこと、市と異なる独自の利益の追求や、その方針と異なる任務を果たすことは、そ の設置目的に予定されていないこと、こういうことが言えると思うんですけれども、こういう理由からですね、私は実行委員会というのは、堺市から別個独立し たものであるとは認められないと思うので、当然、情報公開は必要だと考えております。
 本日こういう質問をしたのも、かつて、堺市ではございませんが、実行委員会と裏金の問題が取りざたされておりました。数年前、岐阜県でし たが、実行委員会を隠れみのにして裏金を集めていた問題が発覚して大きな話題となりました。実行委員会の作成した資料を公開すべきか否かで、最高裁まで争 われた事例もございました。最高裁の判決は実行委員会の資料も情報公開条例に基づいて公開すべきということでありました。そういうことが頭をよぎりました ので、日本女性会議の予算を他の市と比べて非常に突出しているので、いろいろ調べ、議論もしてきたわけですが、きょう、こういう形で議論をした上で、そう いう会計書類については、すべて公開をしてくれるということですので、いろいろ疑問はありますけれども、最後のチェックがかかるということで、きょうの議 論はひとまずこの辺で置いておきたいなというふうに思います。
 また、実行委員会の会則では、残余財産は堺市に帰属する、すなわち、返還するというふうにありますので、そういう岐阜県で起こったような 問題は起こらないだろうと思いますので、この辺で置きたいと思いますが、そもそも大綱質疑で申し上げましたとおり、日本女性会議2009さかいはジェン ダー理論を全面に取り上げているため、先ほど山口委員の質問でもありましたけれども、ジェンダー平等、これを私は反対をしておりますことは大綱質疑の場で も申し上げたとおりでございます。男女平等、男女共同参画の推進にはもちろん異論はございません。しかし、ジェンダー理論にそれを求めるのは私は誤りだと 思っております。ですから、たとえ1億円の予算が5,000万円に節約されたとしても、私にとってはむだ遣いかなというふうに思っています。なぜジェン ダー理論に反対するかは、大綱質疑で述べたため、ここでは繰り返しませんけれども、議会でも市役所の中でもジェンダー理論に反対できないような空気がある のではないかなというふうに思います。
 市民人権局は、さきの大綱質疑の答弁でよくわかりましたけれども、ジェンダー理論に批判的な意見は全く聞く耳を持たないような感じでし た。ジェンダー理論に対する批判はローマ法王やマザーテレサの例を出すまでもなく、多くの研究者、知識人によって、そういう批判がなされておりますけれど も、そういうことを全く加味されているようには思いません。私はそういう中でも、いつかはジェンダー理論は誤りであって、本当の男女平等がなされるという ことを信じているわけでございますが、3月22日の産経新聞の産経抄でこういうのがございました。古代ユダヤの国会兼最高裁のような機関では、全員一致に よる決定は無効とする決まりがあったと紹介されていました。全員一致は全員が誤りを犯している可能性があり、それを検証できないからだそうでございます。 そういうことも考えて、ジェンダー理論はどれぐらいの方々が賛成し、反対しているかわかりませんけれども、私はそういうことを貫きたいなというふうに思い ます。
 以上で私の総括質疑は終了いたしますが、今議会におきまして、プロジェクト堺が行いました大綱質疑、各分科会及び総括質疑につきまして、よく吟味していただいた上、今後の予算編成に加味されることを期待いたしまして、私の総括質疑を終わります。ありがとうございました。

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