◆水ノ上
委員 皆さんこんにちは。総選挙も終わりまして、民主党が政権をとるということでございます。民主党が政権をとれば、教育行政についても大きく影響・変
化があるだろう。その変化はどこから来るかといいますと、民主党の最大の支持母体の一つは日教組であって、この日教組が教育行政に携わるだろうということ
から大きな変化がある。申し上げれば、国旗の掲揚を反対し、国歌の斉唱も反対してきた。また、教科書問題というのも、いろいろございました。ゆとり教育と
いうのも、もともとは日教組が提唱したものを文部科学省が丸のみした結果、これがされてきて学力が低下をいたしましたので、慌てて何とかしなければならな
いというふうになってきました。その他いろいろあるとは思いますけれども、非常に危惧をするものであります。 ◎ 浦部 教務担当課長 堺市学力等実態調査は、学力向上推進事業の一環として実施しております。義務教育9年間の小・中を一貫した学習指導や生徒指導の工 夫・改善に取り組み、児童・生徒の連続的な学びや成長につなげることにより、児童・生徒の学力向上に資することを目的としております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 ご答弁のとおり、学力向上推進事業の一環として、明確に児童・生徒の学力向上に資することを目的にするということでございますので、どんどん推進 していただきたいと思いますが、この調査の現在の実施状況について、平成20年度、また21年度の予定、あわせてお答えいただけますでしょうか。 ◎ 浦部 教務担当課長 平成20年度につきましては、小学校3年生から中学校3年生を対象に、小学校22校、中学校9校で、6万9,061人中8,957 人に実施をいたしました。平成21年度につきましては、11月に、小学校3年生から中学校3年生を対象に、小学校37校、中学校13校、6万9,580人 中約1万6,900人で実施する予定です。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 学力向上重点校というのがあるんですね。学力向上重点校というのは、小・中学校何校ぐらいあるのですか。 ◎浦部 教務担当課長 学力向上重点校というのは、小・中合わせて31校ございます。 ◆水ノ上 委員 小学校、中学校、それぞれ。 ◎浦部 教務担当課長 中学校が10校、小学校が21校となっております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 学力向上重点校というのがすべてで31校あるということで、堺市の小学校は94校、中学校は43校あるわけですね。その中で31校が学力向上重点 校ということで、積極的にこういう調査を受け、それ以外にも積極的にこれに参加したいというところは受けるということでございますが、その結果、平成21 年度は全体の25%程度が受けることになるのでしょうかね。学力向上というのは子どもにとって最も大切なことですので、重点校をつくることが必要なのか、 すべてが重点校ではないのかというふうに思いますが、これについていかがでしょうか。 ◎ 浦部 教務担当課長 すべてが学力向上重点校という、そういう意識は持っております。この10校につきましては、学力向上推進事業を行う中で、学校長と もいろんなことでこういうふうなシステムを相談をかけまして、これは小学校と中学校との中学校区での話ですので、中学校長と小学校長合意の中で学力向上推 進について希望を聞いて、それで教育委員会が精査をしてこの10校を決めている、そういう経緯でございます。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 学力向上重点校31校と聞きますと、そのほかのところはそれほど力を入れてないのかなというような誤解を受けますので、今のご答弁でわかりますけ
れども、もちろん皆さんがすべての学校で重点的に学力向上することを望んでいると思いますけれども、すべてに網をかけて重点的な学力向上の施策を進めてい
ただきたい、このように思います。 ◎
浦部 教務担当課長 この調査は、子ども一人一人の学力実態を連続的、系統的に把握することができるため、実施校におきまして児童・生徒個別の学力指導
に生かしております。特に、学年ごとの系統性や小・中を一貫した視点を重視して、学びの系統性、育ちの連続性につながる取り組みに生かしているところでご
ざいます。 ◆水ノ上 委員 子ども一人一人にケアをしていくということですね。非常にいいことだと思います。具体的に、この成果という点についてはいかがでしょうか。 ◎浦部 教務担当課長 実施校におきましては、子ども一人一人の個別指導に役立てるとともに、学年ごとの教科学力や学習の状況を経年比較することにより、指導方法等の改善の方向性が明確になり、校内の指導体制を見直す、そういう取り組みが進んでおります。 水ノ上 委員 先ほどの状況と成果をお聞きいたしまして、実施している学校と未実施の学校というのは取り組みに 大きな隔たりがあるのではないかと、このように思うのですが、実施校と未実施校についての今ご答弁いただいたその成果とか状況について差がありましたら、 どのようにお考えかお答えいただきたいと思います。 ◎ 浦部 教務担当課長 差といいますか、今申しましたように、このテストにつきましては、子どもの9年間の連続的な学びとか成長について子どもにフィード バックをしていく、そういうことができる調査でございますので、このことについては大変現場の理解を得ているのですが、差があるかと言われると、成果が上 がっている学校は、やはりその成果をかなり得ることができる、そういうふうに思います。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 非常に難しい質問だと思います。差があるとは言えませんでしょうからね、皆さんのあれで。ただ、実施してないところもケアをしていると思うんです けども、その一つが全国学力状況調査であるのではないかなと思うんです。全国学力状況調査はすべての学校で調査しています。堺市独自の調査は、こうやって 抽出方式。抽出方式というか、学力重点校を中心にしております。でも、全国学力状況調査は、すべての小学校・中学校。学年は小学校6年生と中学校3年生に 限られますけれども、それでもある程度学校の学力の状況とかつかめると思います。現在、3回目の学力状況調査が終わりましたけれども、結果も出ているみた いですが、この結果について、全国学力状況調査の結果については、各校どのように利用しているというか、学力向上に利用しているか、その点いかがでしょう か。 ◎ 浦部 教務担当課長 各学校での学力向上プランというものがございますので、それに反映させ、実施をしていく。それによって、授業改善とか補充学習、あ わせて全体的な学力向上の具体的な取り組みに反映することができる、そういうふうに思っております。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 民主党が言っているとおり、もし全国学力状況調査を抽出方式にして縮小するということになれば、堺市の学力調査も全校の3分の1、抽出方式でやれ
ばまた少なくなるわけで、全くそういう学力調査ができないところが出てくる可能性があるわけですね。この学力調査というのは、子どもたちを競争させるとか
そういう意味じゃなくて、的確な学力の状況を知って、それを向上させるにはどうしたらいいか。今までのご答弁にありましたけれども、個別に対応したり、先
生たちが話し合って、向上するにはどうしたらいいかというフィードバックに非常に有効なことでありますけれども、それが全国学力調査は抽出方式でいいとい
うふうになれば、穴があいてしまう可能性があります。そういうことを危惧するのですが。 ◎浦部 教務担当課長 平成20年度の決算では1,060万円。平成21年度予算では2,085万円。仮に、小学校1年生から中学校3年生を対象に全校で展開した場合の概算につきましては、約5,900万円となります。以上でございます。 ◆水ノ上
委員 全校でやって、1年生から必要かどうかは別といたしまして、それをずっと追っかけていってやるというのは非常に有効だと思います。また、その生活
態度、家庭の問題、学校が荒れている、そういう状況は如実にその点数にあらわれてくるそうです。家庭が荒れてきた、今まで成績がよかったのに成績が悪く
なった、何でだろうと思ったら、家庭が荒れていてというのがわかると。いろいろそういうことで重要だと私は思うんですね。 ◎ 浦部 教務担当課長 全国にしても、堺市独自のものにしても、それぞれのテストを実施する目的というものが明確にされておりますので、それぞれの現場で の理解は得ているものと思っております。そういうような状況は、市教委としては今のところ聞いていません。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 私も課長の言うとおりだと思います。いろいろ、競争激化とか序列化とか、そういう危惧する話はありますし、民主党とかがそういうことを言っており ますけど、実際、現場の皆様方は、そういうテストを受けて子どもたちが点数至上主義に走っているとか、地域間で競争を行っているとか、序列化を行っている とか、そういうのはないと思いますね。それは同じ認識だと思います。ですから私は、この学力状況調査は、あくまでも子どもたちの学力の状況を調査し、皆様 方がおっしゃっている学力の底上げをしていくためには非常に有効だと、このように思います。全国学力状況調査が縮小されるということであれば、もしくはな くなるということであれば、堺市独自の学力調査を充実して、各個人個人に一人一人適切なケアをしていく必要があろうかと思います。そういう点について、今 後の実施についてどのようにお考えでしょうか。 ◎
石井 学校教育部長 堺市の学力等実態調査について、今後の方向について、私のほうから答弁させていただきたいと思っております。本市の学力調査につい
ては、小学1年生から中3まで、途中から小学3年生から中3までということですけれども、各学年一人一人の子どもたちの成長を経年的に見ていくということ
で、特に先生方、教師の学力向上についての当事者意識が非常に高まっているというふうに考えておるところです。一昨年から、小学校は3年生にして1年と2
年を外したんですけど、数校の校長先生からは、1年生2年生の担任も参加したいというふうな意向が出されたということがあります。これは、現に調査をして
1年間指導して、次の年どんな成果が出ているのかということを教師自身も確認していきたいというふうな心のあらわれであっただろうと思っております。 ◆水ノ上 委員 今の部長のお言葉ですが、全校レベルまで広げていくというふうに理解してよろしいのでしょうか。いかがでしょう。 ◎石井 学校教育部長 目標はそこに置いております。以上です。 ◆水ノ上 委員 ぜひ、政権交代をして政権党が先ほど申し上げたとおりのことを言った限り、それに対応するために、我々で子どもたちのしっかりした学力、一人一人の学力の向上のためにすぐにでも手を打っていただきたいと、このように思います。 |
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