永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書(案)
大阪維新の会堺市議会議員団 プロジェクト堺提案分
政府・与党は永住外国人に対して地方選挙の選挙権を付与する法案を提出する動きがある。
わが国に在住する外国人に対する地方行政の在り方については、外国人住民の考え方や要望などを積極的に吸収する仕組み作りに工夫が必要ではあるが、永住外国人への地方参政権付与については民主主義の根幹にかかわる重大な問題である。
日本国憲法第15条第1項においては「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。」と規定され、また第93条第2項においては「地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。」と規定されている。
また、平成7年2月28日の最高裁判所判決では「憲法が選挙権を保障しているのは日本国民で、その保障は外国人には及んでいない。」とし、「それは地方選挙も同様で、第93条第2項の住民とは日本国民を指す。」と指摘している。
よって、永住外国人に対して地方参政権を付与することには憲法上問題があると考えざるを得ない。
したがって、拙速な結論を出すことには強く反対し、国会及び政府にあっては法案を提出・審議する場合には、国民の幅広い議論を喚起し、地方の意見を十分に聞くよう強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年6月18日
堺 市 議 会
議員提出議案第 27号 永住外国人に対する地方参政権付与に反対する意見書
<敬称略> 意見書を否決した議員(37名)
民主党・市民連合(10名)
小郷一、大毛十一郎、小堀清次、辻宏雄、中井國芳、西哲史、服部昇、水谷一雄、
永田和子、増栄陽子
公明党 堺市議会議員団(12名)
池原喜代子、裏山正利、榎本幸子、大林健二、小西一美、芝田一、田渕和夫、
筒居修三、成山清司、星原卓次、宮本恵子、吉川敏文
日本共産党 堺市議会議員団(8名)
石谷泰子、石本京子、乾恵美子、栗駒栄一、源中未生子、城勝行、田中浩美、森頼信
自由民主党 市民クラブ(1名)
西村昭三
クリエイティブ・フェニックス(4名)
山口典子、吉川守、島保範、米谷文克、
会派に属さない議員(2名)
長谷川俊英、田中丈悦
意見書に賛成した議員(14名)
プロジェクト堺(2名)
水ノ上成彰、杉本和幸
大阪維新の会 堺市議団(6名)
馬場伸幸、池田克史、北野礼一、西井勝、西林克敏、米田敏文
自由民主党 市民クラブ(4名)
加藤均、高岡武汪、野里文盛、土師純一
民主党・市民連合(1名)
池尻秀樹 クリエイティブ・フェニックス(1名)
平田多加秋
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