選択的夫婦別姓制度の導入に反対する意見書 (案)
大阪維新の会堺市議会議員団 自由民主党・市民クラブ プロジェクト堺提案分
夫婦を同姓とするか別姓とするかの選択を可能にする選択的夫婦別姓制度を柱とする民法改正案の提出の動きがある。
しかし、選択的夫婦別姓制度の導入における問題点は多い。特に懸念されるのは、国家の基礎的単位である家庭の絆の問題である。もし、夫婦別姓を選択すれば、必ず子どもは両親のどちらかとは違う「親子別姓」となる。また、一度夫婦別姓を選択した後は、子の姓は夫婦のどちらかに統一され、一般的にその後の変更は認められない。
また、他人から見ても誰が親子関係なのか分かりにくい状況が生じ、戸籍や住民票の記載も紛らわしいものとなる。そして、学校や社会や地域においても姓で呼び合う文化・習慣が多い中、夫婦・親子が別姓になることは、特に子どもに与える影響が深刻なものになると思われる。親子関係をめぐる痛ましい事件が起きている今日において、さらに家族の一体感を喪失してしまわないか懸念される。
また、現行制度における女性の社会進出に伴う不都合については、旧姓の使用範囲を拡大する法整備などによって解消していくべきと考える。
現在、選択的夫婦別姓制度について政府・与党内において意見統一がなされておらず、最近行われた世論調査においても反対が賛成を上回っているという結果が出ている。まさに国家の根幹部分に係る問題について拙速に結論を出すことは許されない。
よって、日本の伝統文化や家族の絆を崩壊させる恐れがある選択的夫婦別姓制度を導入することのないよう強く要望する。
以上、地方自治第99条の規定により意見書を提出する。
平成22年6月18日
堺 市 議 会
議員提出議案第23号 選択的夫婦別姓制度の導入に反対する意見書
<敬称略>
意見書を否決した議員(36名)
民主党・市民連合(10名)
小郷一、大毛十一郎、小堀清次、辻宏雄、中井國芳、西哲史、服部昇、水谷一雄、
永田和子、増栄陽子
公明党 堺市議会議員団(12名)
池原喜代子、裏山正利、榎本幸子、大林健二、小西一美、芝田一、田渕和夫、
筒居修三、成山清司、星原卓次、宮本恵子、吉川敏文
日本共産党 堺市議会議員団(8名)
石谷泰子、石本京子、乾恵美子、栗駒栄一、源中未生子、城勝行、田中浩美、森頼信
クリエイティブ・フェニックス(4名)
山口典子、吉川守、島保範、米谷文克、
会派に属さない議員(2名)
長谷川俊英、田中丈悦
意見書に賛成した議員(15名)
プロジェクト堺(2名)
水ノ上成彰、杉本和幸
大阪維新の会 堺市議団(6名)
馬場伸幸、池田克史、北野礼一、西井勝、西林克敏、米田敏文
自由民主党市民 クラブ(5名)
加藤均、高岡武汪、西村昭三、野里文盛、土師純一
民主党・市民連合(1名)
池尻秀樹
クリエイティブ・フェニックス(1名)
平田多加秋
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