◆水ノ上 委員 お疲れさまです。大阪維新の会の水ノ上です。私のほうからは、平成25年度予算に関しまして1点、1事業についてお伺いしたいと思います。 地域まちづくり支援事業ですが、この支援事業につきましては、平成24年度、竹山市長の肝いりで開始された事業でございまして、当初は一部では竹山市長のばらまきではないかというような批判もありましたけれども、1年がたちました。この1年間の事業を点検した上で、今25年度予算につきましても同額予算計上されておりますので、この予算につきましても、24年度を検証することによって、この予算、妥当かどうか、検証していきたいとこのように思っております。 まず最初に、地域まちづくり支援事業とはどのようなものか、御説明いただきたいと思います。 ◎三好 市民協働課長 地域まちづくり支援事業とは、小学校区ごとに地域のさまざまな団体により構成されます校区まちづくり協議会が、校区の自発的な取り組みとして実施いたします地域課題の解決に資する事業に対しまして、その経費を補助金として支援することで、地域に密着した住民自治を促進することを目的とした事業でございます。 また、補助金額につきましては、1校区につき100万円を上限といたしております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 各小学校区、94校区あったと思いますけれども、その94校区に対して校区まちづくり協議会という新しい組織をつくった上で実施すると、それも新規の事業に対して実施をするということでしたでしょうけれども、その内容についてお聞かせください。 ◎三好 市民協働課長 まず、先ほど申しましたように、交付の対象につきましては、校区の地域課題の解決を目的として区の承認を受けて設立される新たな組織でございます校区まちづくり協議会になります。また対象となる事業につきましてですが、こちらのほうにつきましては、地域の課題解決に資する校区全体を対象にした新たな事業といたしまして、また既存の事業につきましては、従来の内容そのままでは対象とは認めずに、内容の充実、さらに新たな付加価値を加えるなど、そのような形で区長が適当と認めるものに限りまして補助対象といたしているものでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今御答弁いただきましたとおり、校区全体を対象に、また新たな事業ということが前提で、ただ、既存の事業でも内容の充実や新たな付加価値を伴えば、区長の裁量によって補助対象とするということなんですね。 それでは、これまでのところ、どのくらいの校区で補助金が支出されましたでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ◎三好 市民協働課長 現在、当課で把握している数字を申し上げますと、97事業に対しまして、概算払いを含めまして総額で約6,600万円を支出しているところでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 94校区中76校区、ということは18校区、参加しておらず、また金額的にも9,400万のうち6,600万という、30%程度が今期は支出されないということなんですけれども、また後で各区のほうにお聞きしたいと思うんですが、各区によってもいろいろと温度差があったようでございまして、この100万円という各区に支給する補助金ですけれども、まず、この100万円というのは、100万円一律に支給しているものなのか、お聞かせいただきたいと思います。 ◎三好 市民協働課長 こちらにつきましては、まず、申請いただいた事業につきまして、それぞれの地域の実情に精通した区長が申請書類をもとに事業の有効性、妥当性につきまして十分に精査いたしますとともに、事業終了後には事業報告書、決算書、領収書の写し等の提出を求めまして、支出の適正性をチェックするなど、公正な支出が行われるように努めているところでございます。 交付金額の上限額を1校区当たり100万円と定めてはおりますが、決して一律に補助金としてまず100万円を交付するものではなく、地域課題解決のための事業に係る経費に対しまして、足らずを補うべく補助金を交付し、支援を行うものでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 この事業、この事業といいますか、1校区当たりする事業というのは単年度決算で終わると、翌年度には持ち越しできないというふうに考えてよろしいでしょうか。 ◎三好 市民協働課長 もちろん、会計予算につきましては、当該年度単年度で終了していただくこと。ですから、継続的な事業を行う場合につきましても、各年度ごとにそれぞれ精算していただくということになります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 各年度ごと精算ということですから、申請は100万円、幾らかあって100万円はあると、申請はあるけれども、もし年度末までに事業が終わらなかった。翌年に持ち越すというときは、一旦これは精算をするということでよろしいんでしょうか。 ◎三好 市民協働課長 そのような御理解で結構です。以上です。 ◆水ノ上 委員 課のほうからですね、全ての事業についてペーパーをいただいております。私も幾つか参加したことあるんですけれども、76、九十幾つの事業、もちろん全てを熟知しているわけではありません。ですから、これ文言だけ見てまして、本当にこれで100万円使ったのかな、どういう内容で使われたのかなという、これはことしで終わり、使い切れるのかなというのが幾つかあるように思います。その個別のことについては、きょうは詳しくはお聞きいたしませんけれども、ここで皆様方にお聞きしたいのは、きょうは各区の担当の方、区長を初め担当の方がいらっしゃいますので、各区において、どのような事業が実施されたのか、またその効果についてどうだったのかということをそれぞれお答えいただきたいと思います。 よろしいでしょうか、長くなりますけれども、まず堺区からよろしくお願いします。 ◎野本 堺区役所自治推進課長 堺区でございますけれども、堺区におきましては、全17校区のうち16校区でまちづくり協議会が設立されております。また、事業の実施数につきましては、今後の実施予定も含めまして、15校区で16事業の予定になっております。 堺区における実施事業の内容につきましては、防災・防犯に関する事業、地域の歴史を紹介し、地域への愛着を深める事業、スポーツ大会や祭りによる世代間交流ですとか、地域のきずなを深める事業、こういった事業がありますけれども、きょうは、このうち地域の安全・安心に関する2事業について御紹介させていただきます。 まず、防災事業でございますけれども、災害弱者である子どもたちに、自分の身を守るための知識を持ってもらい、また将来は地域での防災活動の担い手になってもらえるように、子どもの防災訓練を実施いたしました。当日はゲーム形式で消火訓練ですとか、簡易担架の作製をしたり、クイズ形式で災害発生時の持ち出し品の学習をするなど、楽しみながら防災知識を学べるイベントとなりました。 次に、防犯事業でございますけれども、自転車による青色防犯パトロール事業を実施いたしました。これは校区内の道路が狭隘であったり一方通行が多いなどの地域の事情を踏まえまして、自転車を活用したパトロール活動を行いました。本事業につきましては、堺警察署の協力を得まして、パトロール参加者は全員安全講習を受けていただき、自転車には青色の回転灯を設置した電動自転車を使用してパトロールを行っております。この青色防犯自転車によるパトロールといいますのは、警察のお話では、大阪府下でも初めての取り組みということで、警察からはモデル事業となることを期待されているところでございます。 堺区の事業につきましては、以上でございます。 ◆水ノ上 委員 続きまして、中区、よろしくお願いいたします。 ◎坂本 中区役所自治推進課長 済みません。中区では、13小学校中、年度末までに12小学校区で実施予定でございます。その中で特色的なものはですね、昨年夏に東陶器校区、福田校区、西陶器校区の3校区まちづくり協議会で合同で実施いたしました仙台市立岩切中学校生と泉ヶ丘東中学校生との交流事業が挙げられます。この事業は、区職員が震災後に避難所運営に携わった中学校が作成した震災記録文集を入手し、区自主防災組織の研修で披露したことを契機といたしまして、住民が安心して暮らせる安全・安心のまちづくりの一助として、また同世代の交流により共生する意義を認識しまして、復興に向け、相互交流が図れる土壌づくりを目的に実施いたしました。 以上が中区の地域まちづくり支援事業でございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 中区のほうで、私がいただいている予算の執行状況のほうでは、8校区の分をいただいてるんですが、この年度末にかけてプラス4校区分の事業が実施されるというふうに考えてよろしいでしょうか。 ◎坂本 中区役所自治推進課長 年度末までに12校区実施予定でございます。 ◆水ノ上 委員 中区についてはね、3校区で共同して事業を行ったということだそうですけれども、ここだけだと思います。それについては、別途、別に詳しいことはお聞きいたしませんけれども、続きまして東区の事業についてお聞かせいただきたいと思います。 ◎中野 東区役所副理事兼企画総務課長 東区におけます地域まちづくり支援事業につきましては、全9校区でまちづくり協議会が設立され、計15事業を実施いただいているところでございます。内訳といたしましては、防犯・防災のまちづくりが6事業、子育てしやすいまちづくりが3事業、歴史文化の薫るまちづくりが3事業、コミュニティの活力あふれるまちづくりが3事業でございます。そのうち、本日は防犯・防災のまちづくりと歴史文化の薫るまちづくりの2事例について御紹介申し上げます。 まず最初に、登美丘西校区では、災害時に各家庭が指定避難所の小学校に避難するルートの設定が必要であると考え、手づくりの防災マップの製作に取り組まれています。まち歩きを通して、避難ルート途中の危険箇所の抽出や一時避難所の必要性について検証を行い、このマップ原案を3月3日に開催する校区自主防災訓練で再検証し、でき上がった防災マップを各家庭に配布する予定でございます。 次に、野田校区では、今から650年ほど前、南朝、楠木正成の部将であった野田四郎正勝が築いた中世の城郭、野田城史蹟碑設置並びに歴史編集事業に取り組まれています。当該校区では、約30年前に野田小学校PTAの方々が郷土への愛着を醸成することを目的に野田城主の記念柱を建立いたしましたけれど、今回、その記念柱が老朽化に伴い倒壊したことがきっかけとなり、郷土の歴史を後世に伝える必要があるのではとの機運が高まり、史跡碑の建立並びに「河内国 野田城の歴史」の冊子も間もなく刊行される予定になってございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 東区のほうで1点お聞きしたいんですが、今御答弁いただきました野田城の史跡碑、これはいつ建立されるんでしょうか。 ◎中野 東区役所副理事兼企画総務課長 既に建立されておりまして、3月10日に除幕式を予定しております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 わかりました。続きまして、西区の事業についてお答えいただきたいと思います。 ◎阪口 西区役所自治推進課長 西区の状況について御説明させていただきます。 2月末現在でございますが、協議会の設立状況につきまして、西区全14校区中、12校区で協議会を設立いたしております。執行状況でございますが、2月末現在20事業、補助額は概算でございますが、1,065万8,391円で、執行率76.1%でございます。 事業の実施状況でございますが、世代間交流といたしまして、上野芝校区ウインターカーニバルや平岡校区交流フェスティバルなど6事業に484万69円、スポーツ文化交流事業としまして、鳳校区子どもスポーツ交流振興事業や鳳南校区文化の集い事業など9事業に322万4,000円、防災・防犯活動といたしまして、浜寺石津校区防犯自転車パトロール事業や向丘校区まちづくり防災交流事業など4事業に164万円、地域福祉推進事業といたしまして、福泉東校区のふるさと交流まつり事業に94万6,322円を執行いたしております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 続いて、南区の事業についてお聞かせいただけますでしょうか。 ◎東屋 南区役所自治推進課長 南区のほうでは、全校区でまちづくり協議会のほうは設立されました。ただし、まだ1つの校区につきましては、現在、事業のほうを協議会の中で検討中でございます。 南区で実施されました主な事業といたしましては、児童・学生を中心とした和太鼓サークルや、子どもから高齢者までを対象とした、幅広い年齢層の方によるウクレレを使用したバンド等を結成いたしまして、夏まつりであるとか、敬老福祉大会を初めまして、校区内外で演奏会を行うなど、音楽・楽器を活用した事業や、また外国の方を招待いたしまして、地域住民が英語に触れる、外国人の方と交流を図るといったような事業が実施されました。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 はい、わかりました。 続いて北区の事業についてお願いできますでしょうか。 ◎七野 北区役所自治推進課長 北区では、全15校区中14校区で校区まちづくり協議会が設立されております。事業につきましても、3月実施予定分も含めまして18事業を実施する予定となっております。その中で特徴ある2つの事業を御紹介させていただきたいと思います。 まず、子どもを主役としたフェスタといたしまして、金岡南校区の子ども夏祭りがございます。この事業は、子どもたちが中心となって、出展内容の企画から夜店の装飾、当日の販売体験までを自主的に行い、親や地域の方々がこれを側面から支援するという形で実施された事業でございます。夜店で販売体験を行った対価として、買い物に使える疑似貨幣を渡すという仕組みをとったため、夜店で買い物をするためには、必ずいずれかの店舗で働かなければならず、子どもたちにとっては、労働や物流といった社会の仕組みを体験できるよい取り組みであったと捉えております。 また、もう一方で防災関連では、これからの次世代を担う子どもたちの防災意識を高め、住民同士の助け合いの精神を養ってもらうことを目的に、先ほども午前中に若干紹介させていただきましたが、金岡校区で子ども防災体験が実施されております。この事業は、災害時に避難所となる金岡小学校の体育館において、金岡小学生6年生を対象に炊き出し訓練を初め、避難所の居住スペースの設営と宿泊体験、マンホールトイレの設置訓練、防災に関する出前講座などを行いました。子どもたちには、共同生活を通して楽しみながらも防災に触れてもらうよい機会になったかと考えております。以上2点でございます。 ◆水ノ上 委員 ありがとうございました。北区のほうでも、15校区中14校区ということで、非常に活発に利用されているということなんですけどね。 続けて美原区、お願いできますでしょうか。 ◎東野 美原区役所自治推進課長 美原区では、全6校区中4校区で校区まちづくり協議会が設立され、地域まちづくり支援事業として4事業が進められてまいりました。4事業のうち3事業につきましては既に実施済みとなっており、残る1事業につきましても、今月実施される予定です。 具体的な内容につきましてでございますが、3事業が校区の全住民を対象としまして、コミュニティづくりであったり、防犯・防災などの地域活動への参加促進、そして世代間交流の推進などを目的としまして、住民交流イベントを実施するといったようなことでございます。これは美原区が合併以前の単位自治会中心の地域活動から、合併後、校区単位の地域活動へ移行したことに伴いまして、まだ日が浅いということもありまして、他区と比較して校区全体での地域活動への関心が希薄であるということから、美原区独自の課題解消をめざしたものでございます。 また、イベントの中で地域でのさまざまな課題解消に向けて自治会長や子ども会、PTAなどの団体の代表者、地域の有識者などが出席しましてパネルディスカッションを開催して、地域住民と一緒に地域のことを考える場を設けるといったような工夫もしております。 また、残る1校区の事業につきましては、校区住民の防災意識の醸成と有事の際の共助の意識向上をめざして、阪神・淡路大震災における地域での救助活動の実体験を交えた講演会を実施したところでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 どうも7区の担当の方、ありがとうございました。今、7区の担当者に大体の皆さんの事業内容をお聞かせいただきました。大きく分けて、防災・防犯関係、また地域のまちづくりのための祭りとか、そういう触れ合いの事業関係、またスポーツ関係、そういうふうに幾つかに分かれると思うんですね。1年間実施していただいて、この実施した内容については今お聞かせいただきましたけれども、その効果についてはどのようにお考えかということを、それぞれまたお聞きしたいと思うんですけれども、時間が長時間になりますので、ごく簡潔に各区長様、この1年間、このまちづくり支援事業をしたことによる効果についてどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 それじゃ、堺区区長お願いできますでしょうか。 ◎野口 堺区長 効果でございますけども、まず、事業の検討段階におきましては、やはり改めまして自分たちの地域を見詰め直して、その地域の課題であるとか魅力、これを再発見といいますか、再認識することになりましたので、住民主体のまちづくりですね、この機運が醸成されたということがまずもって大きいのかなというふうに考えてございます。 また、具体的な事業実施効果につきましては、これはさまざまな効果が出ておりますけども、総じて申しますと、地域を担うさまざまな団体の参画があったことや、地域全体の事業とすることで自治会加入の促進が図られたことなど、地域のきずなが強まるとともに、地域活動を支える人づくり、これにつながったものと認識しております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 続きまして、中区区長、お願いできますでしょうか。 ◎谷口 中区長 私のほうからは、先ほど御案内させていただきました中学生の交流事業に絞りまして成果を申し上げたいと思います。 交流事業に際しましては、終了後にこのような記録集をつくっていただいたり、タウンミーティングの中で中学生に発表していただいたりしていただきました。相互の中学生間に交流が生まれたことや、また被災地を訪問することで中学生の心の成長が図られたことが大きな成果だと思ってございます。中学生の感想文の中にも、実際に被災地を目の当たりにし、テレビや新聞で見ていたよりももっと悲惨で残酷であることがわかったとか、厳しい状況の中でも自分たちを明るい表情で迎えてくれた、これからも応援したいなどの記載がございまして、現在も中学生同士が連絡をとり合うなど交流が継続していると聞いてございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 この中区の今御答弁いただいた事業は3校区連合でされてるということで、泉ヶ丘東中学校の交流事業ということですね。どのくらいの中学生が行き来したんでしょうか。 ◎谷口 中区長 こちらからは十四、五人だったと思いますが、中学生が岩切中学校を訪問させていただき、岩切中学校のほうからも10人ぐらいの中学生がこちらを御訪問いただきました。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 余り根掘り葉掘り聞くつもりはないんですけれどもね、十四、五人が行って、向こうから10人ぐらい来たと、この3校区で240万円ほどの補助金が使われているわけですけれども、これは校区の活性化とどのように結びついたのかと、もう少し具体的にお聞かせいただければと思いますが、いかがですか。 ◎谷口 中区長 240万の費用の中には、コンサルにお手伝いをいただきましたので、その費用とか、中学生相互の旅費、宿泊費なども含んでございます。それともう一つは、こういう記念の記録集を発行したりした費用でございます。 成果につきましては、先ほど申し上げましたように、形としては、こういう形で記録集が残ったりということでございますが、それにかえがたい中学生の心の中に大きな影響を与えたものと確信してございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 それについてはいろいろ申し上げたいこともあるんですが、ここではこのくらいにさせていただきまして、続きまして、東区、お願いできますでしょうか。 ◎辻尾 東区長 まず、事業効果の最も大きな点といたしましては、地域における課題を改めて見詰めていただき、みずから住むまちをみずからの力で住みよくするために、また続く後世のために何が必要か、何をすべきか、みんなで知恵を出し合い、主体的に取り組んでいただいたことが一番効果があったと思っています。 次に、それぞれの取り組みを進める過程におきまして、住民同士のつながりや交流が生まれるとともに、連帯感が深まるなど、広く地域コミュニティの醸成が図れたことと感じております。 さらに、各校区の取り組み内容はそれぞれ異なりますが、さまざまな団体や立場の違う方々が結集し、郷土への愛着や命の大切さ、地域の未来をつくることに取り組まれ、地域課題の解決に資する事業として一定の事業効果があったと捉えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 ありがとうございました。続きまして西区長、お願いできますでしょうか。 ◎山野 西区長 事業の実施に際しまして、校区の自治連合会を初め、子ども会とかPTA、老人会などの各種団体で校区まちづくり協議会を設立していただきました。この中で、課題や問題点、弱みや強み、こういったものを改めて議論を重ねるということで、これはもう今後のまちづくりに大変有意義なものと考えております。また、その結果、事業の計画から実施までをみんなで自主的に取り組むことで各種団体間の交流や世代間の交流が進みまして、地域の連帯感の醸成であるとか、ともに支え合い、安心して暮らせる安全・安心のまちづくりを推進できたのではないかと思っております。また、地域の自治活動への理解が深まりまして、自治会加入が促進されるものと期待をしておるところでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 続きまして、南区長、お願いできますか。 ◎戎野 南区長 今回の事業を通しまして、地域の課題は地域で考えるということで、地域が創意工夫を凝らした事業が実施されました。今回のまちづくり支援事業をきっかけに自治会加入促進につながったことや、地域のにぎわいや交流の場ができてよかったとの御意見もいただいております。高齢者の孤立、地域防災力の向上、認知症への理解の取り組み、近隣センターの活性化などの課題を解消するため、自治会、各種団体、企業などが一緒になって考え、事業を実施することにより、さらなる地域の活性化や交流の促進につながったものと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 続きまして、北区長、お願いします。 ◎大上 北区長 事業効果でございますけども、北区におきましても、本事業の推進に当たりまして、地域のさまざまな団体が校区自治会を中心に校区まちづくり協議会に参画していただいております。特に先ほど御紹介いたしました校区のように、PTAなどの若い世代の方々が積極的に事業の企画から準備運営にかかわっていただいたように、この事業を契機に各校区の地域のまちづくりの輪が広がったのではないかと捉えております。また、チラシの配布や地域紹介情報冊子の作成などによりまして、地域の資源や地域情報の提供により改めて校区の各種団体の取り組みについて理解され、校区自治会の加入促進につながったという声も聞いてるところでございます。 このようなところからも、事業目的である市民協働、市民参加による地域のまちづくりの促進、住民コミュニティの醸成にというようなつながりづくりに一定成果があったものと認識しているところでございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 それでは、最後に美原区長、お願いいたします。 ◎宮田 美原区長 事業の効果でございますが、事業を実施するに当たりまして、地域のさまざまな団体が協力をし、準備、打ち合わせなどを重ね、結果として、校区内の連携の強化、地域で顔の見える関係づくりができたこと、小学校のクラブ、老人会、子ども会、NPO、校区の各種団体などの地域での活動の輪が広がったことが挙げられます。 今回の事業を通しまして、住民の地域活動への関心が高まり、活動への参加促進や校区を活動単位として考えるきっかけとなったと感じております。地域まちづくり支援事業は、校区全体の連携強化のための契機になるものでありまして、今後も美原区の校区ネットワークづくりに寄与するものと考えております。 なお、事業に従事した人や当日参加した方々からは、今後も継続してほしい旨の意見が寄せられていると聞いております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 長時間、御報告いただきまして、ありがとうございました。事業の内容も先ほど申し上げましたとおり、防犯系、まちづくりの事業系、その他、余り、たまには特殊な例、特殊といいますかね、特別な例もあるんですけれども、大体が似たような幾つかの分類に分かれるというふうに思いますし、今、各区長さんから御報告いただきましたように、その効果につきましても、一定効果があった。自治会の加入率、また地域の輪、世代間の交流、それぞれについて効果があったというふうに御報告をいただきました。 今回、今回というか、今年度もですね、25年度につきましても、同じようにこの予算が立てられてるわけでございますけれども、同じようにこの事業を続けていくのか、それとも24年度と25年度とは違う、何か違う視点でこの事業をしていくのか、本事業、25年度、どのように展開されようとしているのか、お答えいただきたいと思います。 ◎中野 市民人権局長 本事業につきましては、地域住民の方々がみずからの課題をみずから主体的に解決するための取り組みといたしまして、その支援をするために3年間のモデル事業として位置づけ、やっているところでございます。したがいまして、次年度につきましても、各校区における地域の課題解決のための取り組みを支援してまいりたいと考えているところでございます。また、各区長からも先ほど御答弁ありましたとおり、地域のコミュニティの醸成や地域活動のより一層の推進に効果があったと確信しているところでございます。 今回のこのモデル事業が一つの契機となりまして、地域の取り組みが自立した活動となり、市民が主役となって、市民協働によるまちづくりが進むように今後も私としては努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 局長のほうから、この事業は3年間のモデル事業と位置づけてるということで、3年間これを続けるという御意思だという御答弁をいただきました。先ほど来、区長にいろいろ効果をいただきましたけれども、私はこの1年間でも、その各区が持ってる問題点、また実施すべき課題、そういうのは浮き彫りになってきたというふうに思うんですね。先ほど、幾つかの類型ができるというふうにも思います。 本年度予算が同じ同額を立てられてるわけですけれども、例えば100万円、各校区に100万円を上限にことしと同じように何かするから、また使ってください。地域のために使ってください。継続事業があるところはいいですけれども、単発事業のところはまた考えるというふうになってきます。最初の初年度は非常に効果があるけれども、こういうのはだんだん効果というのは薄れていくもんなんですね。お金の使い方としては、こんだけ、100万あるから使ってくれというのは、経営でいうたら放漫経営的で、何か事業について必要だから使ってくれというのが本来あるべきお金の使い方と、特に行政のお金の使い方というのはそのように思います。 ですから、我々維新の会としても思いますのは、初年度、今御報告いただいたとおり、確かにいろいろ効果があった。その効果を検証して、例えば防犯として電動自転車を買ってる校区も幾つかあるんですけれども、それで効果があれば、そういうのがあれば、皆さん、やってくださいよというふうにして事業化する。それについて予算をつける。また学校についても、防犯活動として一泊二日の宿泊つきの防犯訓練をしたところがあります。私の校区もやってるんですけれどもね、金岡校区でやってました。そういうのもあったりして、そのためにはこれだけかかるから、これでどうぞやってくださいというようなね、各校区に金額の裁量を渡して任せるというのではなくて、この事業については予算をつけますよというようなことに変えていく必要があると思うんですね。 大阪市が同じような事業をしていて、水増し請求、不正請求とかいろいろありました。最後はどうしても100万円あるから、これだけの事業しかないけれども、何か水増しの領収書をもらって、地域でお金を詐取するようなことが事例がかつて大阪市内でありましたけれども、そのようなことが起こりかねないという心配が私はあると思います。ですから、きっちりと、1年やったことについては私は効果があると思いますし、これについてしっかり検証して、その事業化をした上で予算をつける。これ、もし2年目するんであれば、今、局長は3年のモデル事業と言いましたけれども、3年というのは、僕はこれは長いと思うんですね。できたら1年、長くても2年でこれをとめて、その1年、2年の間で各区が持っている問題とか、そういうのが出てくるわけですから、それを検証した上で、実際要るものにお金を使っていく。これ、全てを見てるわけではありませんけれども、無駄遣いとは言いませんが、本当にこれだけの金額が要るのかなというような事業があります。細かく見てみないとわかりませんけれどもね。そういうのを考えると、やはり各区長の裁量でいろいろ検討はされてるとは思いますけれども、お金の使い方として、そういう検討がなされるべきだと私は思います。 今、局長から御答弁いただきましたので、これ以上の御答弁は求めませんけれども、そういうことを勘案して、また最終討論、総括質疑、討論の場でもお話ししたいというふうに思います。以上です。 |
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