*南海本線の連続立体事業について
◆水ノ上 委員 皆さん、おはようございます。大阪維新の会、水ノ上でございます。私は2年ぶりに質問をさせていただきます。建設委員会は初めてなんですが、副議長、議長させていただいた関係上、2年ぶりの質問であります。少々緊張しておりますけれども、どうぞよろしくお願いをいたします。
まず、昨日、私は熊本県の南阿蘇村に行ってまいりました。これは、私、あるライオンズクラブの会長を今しておりまして、そのライオンズクラブでメンバーの方々、また、市民の皆様方がその熊本に対して義援金を多くの方がしていただきましたので、それをお届けに南阿蘇村に行ってまいりました。そして、南阿蘇村の長野村長ともお話をすることができました。ちょうどきのうが6月16日ですので、4月14日、4月16日が本震ということで、ちょうど2カ月たったということで、その熊本地震のそういう爪跡を目の当たりにしてまいりました。
南阿蘇村といいますと1万2,000人の人口で、世帯は4,200、そのうちの700ぐらいが半壊以上ということで、村の15%から20%の方々がそういう今までの家に住めないというような状況で、非常に御苦労をされております。水道もまだ復旧をしてないということで、村長さんの顔もすぐれずに、非常に疲労の色が濃い、そういうような状況でございました。
テレビでもあのときに映し出されておりました阿蘇大橋、土砂によって、土砂崩れによって崩落をした阿蘇大橋も見てまいりました。本当に谷底に吸い込まれるように橋がまだそのままに置かれてまして、本当にその地震による自然災害の恐ろしさ、脅威というのを目の当たりにいたしました。
そうしておりますと、帰るころに今度は函館で震度6弱の地震が発生したということで、南から北までこういう地震が日本列島を襲っていると。まだ東日本の地震の爪跡も、まだ復興もまだ十分にされていない中、熊本、また函館ということで、南海トラフと東南海・南海地震が本当にいつ起こっても不思議ではないという状況で、建都局、建設局の皆様方には、今後とも地震に対する備えを今まで以上に注力していただきたいと、このように思います。
一旦大地震が起これば必ず混乱をいたします。各、特に堺区、西区におきましては、津波も含めましていろいろ避難訓練、また、そういうことをしておりますけれども、全員がそういう避難訓練をしてるわけではありません。そういう中でどうやって人の人命を救助するのか、また、地震の後の生活をどういうふうに確保していくのか、また、道路とか水道とか、そういうライフラインの復旧をどうしていくのかということも今から十分に審議、議論いただきまして、来るかもわからないこの地震に、大地震に備えていただきたいと、このように思います。
私はこれから質問に入らせていただきますけれども、きょうは私は1問、質問をさせていただく予定にしております。その1問といいますのは、南海本線の連続立体事業について質問をさせていただきます。
この南海本線連続立体事業というのは、地元の皆様方が本当に切望している事業でございまして、浜寺鳳線、ときはま線の慢性的な渋滞を緩和をしてほしい。また、昨年、諏訪ノ森駅、少し離れたところで人身事故もありましたし、また、ときはま線の踏切から近いところで小学生が交通事故に巻き込まれて命を落とすという痛ましい事故もございました。そういうことも含めまして、生活しやすい、また、安心・安全なまちづくりという観点からも、この南海本線の連続立体交差事業については一日も早く進めてほしいという願いでございます。そういう観点から幾つか質問をいたしますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
まず最初に、南海本線連続立体交差事業の概要についてお聞かせください。
◎金田 連続立体推進課長 本事業といたしましては、南海電気鉄道南海本線の石津川付近から高石市駅へかけての約2.7キロメートルにおいて、本市が事業主体となり、鉄道の高架化により7カ所の踏切を除去し、あわせて側道、駅前線、駅前交通広場を整備することにより安全で円滑な交通の確保や良好な生活環境を形成する事業でございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 先ほど私が申し上げたとおり、安全で円滑な交通の確保、そして良好な生活環境を形成するという目的の事業でございます。
それでは、これまでの経過と事業の進捗状況についてお聞かせいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 経過といたしましては、平成17年度に都市計画決定を行い、平成18年度に都市計画事業認可を取得いたしました。平成19年度より測量や建物調査などを実施し、用地取得を主として進めてまいりました。
現在の用地取得状況につきましては、平成28年5月末現在ですけれども、面積比で約89%になっております。特に仮線工事として先行いたします鉄道西側部分の進捗率につきましては約96%になっております。
そして、鉄道工事につきましても、平成26年より浜寺公園駅、諏訪ノ森駅における仮駅舎工事に着手いたしました。浜寺公園駅につきましては本年1月に仮駅舎が完成し、切りかえが行われております。また、仮線工事につきましても、今年度より事業区間全体で進めていく予定でございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 現在の事業の進捗状況についてお答えをいただきました。しかし、この南海本線連続立体事業というのは、先ほど御答弁ありましたとおり、平成18年度に事業計画、事業認可を受けたわけでございますけれども、当初、平成29年度完成をめざすということでありました。しかし、現在、まだ用地取得も100%でありませんし、ようやく今からやろうということなんですけれども、大幅な事業期間の見直しがなされた。その見直しの概要及びその理由についてお答えいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 事業期間につきましては、当初平成18年度から平成29年度末までとして進めておりました。平成26年7月に事業の進捗状況を踏まえまして都市計画事業認可の変更を行い、事業期間を平成39年度末までに10年間延伸いたしました。事業期間の延伸した最大の理由といたしましては、事業に必要となる用地買収が事業区間2.7キロにわたっているため、地籍が混乱している地区が多く、また、地権者が相続等によりふえており、時間を要したためでございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 今、御答弁いただきましたとおり、平成29年完成から平成39年完成と、何と10年間延長されたということで、昨年ですか、一昨年ですか、昨年でしたかね、それを聞かされました地元住民の方々の落胆は非常に大きなことでありました。
その理由は、用地買収が思うようにいかなかった。その中でも相続により地権者がふえたり地籍が混乱してると、これは当初から予想されてることであります。にもかかわらず10年間延伸されたということは、地元にとっては非常にもう残念だということでありますけれども、ただ、それはもう相手のあることですので仕方ないとしても、これ以上におくれることはないのかと、そういう心配もございます。これについてはまた後ほど話をいたしますけれども、そういうことから一刻も早くこれを進めてほしい。
ただ、これもお金のかかることですので、非常に大きな予算がかかるということですので、そういう予算面についても1つお聞かせいただきたいと思いますけれども、この連立事業に要する費用及び堺市の負担割合についてどのようになっておりますか、お答えいただけますでしょうか。
◎金田 連続立体推進課長 本事業の概算事業費につきましては約423億円になっております。
事業費の負担割合につきましては、92%を都市側負担といたしまして国と堺市が負担し、残り8%を鉄道側負担といたしまして南海電鉄株式会社が負担いたします。都市側負担92%のうち55%は国費を充当いたしますので、残り45%が堺市分となり、おおむね175億円の負担となります。以上でございます。
◆水ノ上 委員 御答弁いただきましたとおり、概算事業費は総額約423億円、そして堺市の負担も175億円という莫大な予算がこれ、これから投資されるということです。これはおくれればおくれるほど、この予算もふえていくということで、今の計画どおり進めていってもらわなければ市民の負担もふえる、お金の面だけではなくて、地元の皆さん方の負担もふえるということでございます。
それでは、現在の鉄道工事の進捗状況についてですが、高石連立の進捗状況もあわせて御答弁いただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 現在の鉄道工事の現在の進捗状況につきましては、平成27年9月に南海電鉄株式会社において各工区の施工業者が決定されたことを受け、本年2月に事業区間の小学校校区ごとに堺市・南海電鉄株式会社合同で鉄道工事説明会を開催いたしました。本年度より駅部以外にも事業区間全体で仮線工事を進めていく予定でございます。
また、高石連立の進捗状況につきましては、本年5月に下り線が高架に切りかえが行われております。現在、仮下り線の撤去工事を施工中でございます。事業期間につきましては、事業主体の大阪府より平成31年度末から平成33年度末まで2年延伸する都市計画事業認可の変更協議中と伺っております。以上でございます。
◆水ノ上 委員 2月に説明会をいただきまして、私も浜寺小学校で行われた分には参加をさせていただきました。皆さん、熱心に聞いておりますし、また、質問も幾つか出たというふうに思っております。非常に関心が高い事業でありますし、これは堺だけではなくて、高石との連立もありますから、高石のほうも今、御答弁いただいたとおり、31年から33年度末まで2年延伸ということですけれども、33年度にはこれ完成するわけです。今、いつでしたか、5月ですか、5月には片側下り線が上がったということで、私はたまに羽衣の駅前の古い踏切は通るんですけれども、以前に比べてやはり片側が上がるだけでも交通はスムーズになりました。これ33年度にはもう全部上がるということですので、堺市のほうも一刻も早くこれは進めていかなければ、全体としての経済効果も薄くなるということでございます。そういう点で、これ、先ほど何度も言っておりますけれども、もう進めてほしい、早く進めてほしいというふうに思います。
堺にはこの南海本線の連続立体、高架化をするだけではなくて、実は南海本線の諏訪ノ森駅から浜寺公園、そして阪堺電車の船尾駅から浜寺公園駅、これは交差をしております。交差もその交差点では阪堺電車が上を通って南海電車が下を通るというふうになっておりまして、そこは非常にまた工事もいろいろ難しいこともあろうかというふうに思いますけれども、この南海本線と立体交差してる阪堺線につきまして、本事業に伴い、今後どのようになっていくのでしょうか、お答えいただけますでしょうか。
◎金田 連続立体推進課長 本事業の高架工事に伴い、阪堺線は地表におろすことになりますので、その工事期間中は船尾駅から浜寺駅前駅の間で阪堺線を一時休止せざるを得ません。休止中はできるだけ利用者の利便性を損なうことないように、その代替措置について現在、堺市、南海電鉄株式会社、阪堺電軌株式会社で協議をしてるところでございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 御答弁いただきましたとおり、阪堺線を地表におろすと、そして南海本線を高架化するということで、阪堺線を一時休止をせざるを得んと、この休止期間も四、五年と、四、五年はかかるというふうに聞いております。
阪堺電車につきましては堺市もこの10年間、50億円の支援をしてるということから、事業収益も改善をしているというふうにいろいろと今までの議会の中でもありました。しかし、この浜寺公園から船尾駅ですか、船尾駅までこれが休止すると、途中で途切れてしまうということになれば、これ収益も悪化をしていくだろうというふうに思います。客離れも出るでしょうし、それで復旧したとしても、もとに戻ったとしても、一旦離れた客はなかなか戻ってこないということでありますので、できるだけ早いうちに、これを一時休止を早くもとに戻すということが必要ですけれども。
その後の話なんですね。南海本線を上に上げて阪堺線を下に通すと、阪堺線は今までと同じように浜寺公園駅ですか、浜寺駅前駅ですか、浜寺駅前駅になるんですけれども、それであれば今までと変わらない。できましたら、いろいろ地域の方も話ありますけれども、南海本線が高架して、阪堺線もその高架にあわせて同じ駅にしたら、もう乗り継ぎもよくなるし、南海本線から阪堺線に乗りかえて、すぐに堺のほうに行けると。また、そのうちLRTも東西鉄軌道になれば、そのまま堺東にも行けると、そういうふうなこともできますので、そういうことも、どのくらいの費用がかかるかわかりませんけれども、現在、LRVも3機走っておりますし、これがふえていけばそういうことも可能かというふうに思いますので、この10年間の間にというか、もう今ですね、計画は今しかありませんので、今の間にそういうことも含めてお考え、御検討いただいて、将来、10年後、20年後の東西鉄軌道も含めた上での鉄道網について御検討いただきたい、このように思います。
続きまして、この南海本線連続立体の事業にかかわりまして、これと交差をする都市計画道路が2本ございます。この南海本線連続立体にかかわって、この都市計画道路の整備は今後どうなっていくのか、お答えいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 南海本線と交差する都市計画道路につきましては常磐浜寺線と諏訪森神野線があります。まず、都市計画道路常磐浜寺線につきましては、府道堺阪南線から都市計画道路錦浜寺南町線の間につきましては本事業とあわせて整備を進めていきたいと考えております。現在、道路予備設計を発注し、事業化に向けた検討を進めており、今後関係機関と協議を進めてまいります。
また、都市計画道路諏訪森神野線も同様に本事業とあわせて整備を進めていきたいと考えております。現在、測量及び道路概略設計を発注し、検討を進めており、今後、関係機関と協議を進め、事業化に向けて取り組んでまいります。以上でございます。
◆水ノ上 委員 御答弁いただきましたとおり、この2本の都市計画道路、1つは常磐浜寺線について整備、もう一つが諏訪森神野線の整備でございます。この2本の整備につきましても、平成39年、この連続立体が完成するときにあわせてやるということでありますけれども、これについて現在、用地買収等々についてはどのようになっておりますでしょうか。
◎西川 道路計画課長 今、委員のお示しの常磐浜寺線、それと諏訪森神野線、この2路線でございますが、常磐浜寺線につきましては、以前、大阪府事業として、政令市になる前は大阪府事業として一部用地の取得をしてる場所がございます。ただ、現在、堺市において、まだ事業認可というんですか、これを今からやっていくよ、用地収用してやっていくという形にはなってございません。
ただ、先ほど連続立体推進課長が申し上げたとおり、連立事業にあわせてこの縦抜き街路と言われてる諏訪森神野線、それと常磐浜寺線、これにつきましては先般、6月6日にプレス発表させていただいてる堺市都市計画道路整備プログラムというのがございます。その中で、この諏訪森神野線、常磐浜寺線、2路線につきましては今後5年間のうちに事業着手をめざす路線というふうなことで位置づけておりますので、今後、先ほども答弁しておりますけども、平成39年の完成に向けた連立事業を進めておりますので、それにあわせた事業推進というんですか、この2路線については事業着手してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
◆水ノ上 委員 5年という話が出ましたけど、その平成39年にこの連立とあわせて、この都市計画道路2本を整備するということで間違いないとは思うんですが、それで考えましたら、用地買収というのが、先ほど一番最初のほうに用地買収が遅くなったので、10年間この連立が延びたという話がありました。その用地買収が延びた理由というのは、地権者が相続等によってふえたため、また、地籍が混乱しているからということで延びたわけであります。そういうことから、この本当に平成39年に可能なのかどうか。また、常磐浜寺線につきましては元町の墓地もあります。地元住民の理解も得る必要があります。そういう意味ではすぐにでも着手をしなければ、平成39年にはもう到底間に合わないというふうに思いますが、そのあたりの見解いかがでしょうか。
◎西川 道路計画課長 今、委員御指摘のとおりで、用地買収というのは非常に難しゅうございます。その中で、今、平成39年の完成をめざしということで、今、その2路線につきましては道路の設計、測量等を着手しておる状況でございます。今、御指摘のことも踏まえまして、早期に事業着手できるように私どもは頑張って推進していきたいというふうに考えておりますので、御理解のほど、よろしくお願いいたします。以上です。
◆水ノ上 委員 常磐浜寺線につきましても、以前、大阪府が買収したということもありますけれども、それ以外にも非常に、墓地のほうから浜寺公園のところに通すという計画もありますし、また、諏訪森神野線につきましては、今はもう住宅が密集をして、これが本当に10年後に通るんかというような懸念も地元はしております。
それと局長、平成39年、この連立にあわせてこれをやり切るのかどうか、局長の御意思をいただきたいなというふうに思います。
◎中辻 建設局長 今、委員お示しの2路線でございますが、平成39年度に一応連続立体の本体ができるということで、当然縦抜き街路いうのが合わせわざで非常に重要なファクターになってきます。当然我々としては平成39年度に完成に向けて鋭意努力してやり遂げたいと思っております。以上でございます。
◆水ノ上 委員 建設局長から平成39年をめざしてやり抜きたい、やり遂げたいという力強い御答弁いただきましたので、もうこれ以上は申し上げませんけれども、ぜひともその点、地元住民も非常に懸念してることでございますので、努力していただきたいというふうに思います。
続きまして、浜寺公園駅舎、諏訪ノ森駅舎の保存・活用に関してお伺いしたいと思います。この2つの駅舎につきましての現在までの取り組み状況についてお聞かせいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 浜寺公園駅舎、諏訪ノ森駅舎につきましては、平成10年に国の登録有形文化財となっております。文化財的価値の高い建築物でございます。これまで駅舎の保存・活用のあり方について、学識経験者、鉄道事業者、市民が参加して検討を進め、平成20年度には浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅駅舎保存活用構想を策定いたしました。この構想では、次世代へ文化財的価値が継承できるような保存・活用方策として、旧駅舎の保存場所や活用につきましては市民が集い憩いの場とし、施設運営につきましては市民や民間活力を生かすという方向性を明らかにいたしました。その後、両駅とも地元まちづくり団体から旧駅舎の保存及び利活用等について御提案もいただいております。
これを踏まえまして、平成25年には保存する駅舎と新設する高架駅舎、また、駅前交通広場等が調和のとれた景観形成を図るため、駅周辺デザインコンペを開催いたしました。そして、両駅においてコンペでの最優秀作品をもとに市民意見交換会を行い、将来の目標となる基本デザインの決定や駅舎の活用方法の取り組みなどを進めております。以上でございます。
◆水ノ上 委員 12時となりましたが、あと5分から10分で終われますので、おつき合いをいただきたいと思います。よろしいでしょうか。 今、御答弁いただきました、この浜寺公園駅舎、諏訪ノ森駅舎ですが、浜寺公園駅舎は皆さん、御存じのとおり、1907年6月、辰野金吾氏の設計により建てられた。この私鉄の駅の駅舎の中では日本で最も古い駅舎であります。現在109年、来年が110周年になります。
また、諏訪ノ森駅舎につきましても同じ年、1907年の12月、少し遅いんですが、半年遅いんですが、12月に建てられたということで、もうおのおの100年を超える駅舎。近畿の駅百選にも選ばれておりますし、先ほど御案内ありました国の登録有形文化財ともなっています。
そういうところから、その校区の皆様方は駅舎に対して非常に思いが深い。そういうところから皆さん、何とかしてこの駅舎を残してほしい、市のほうもそれに通じていただきまして、ともにこの浜寺公園駅舎、諏訪ノ森駅舎を保存・活用していこうというふうになっています。おのおのの校区におきまして市民団体が立ち上げられておりまして、今現在、どうやって保存・活用していこうかということが熱心に議論をされております。
それでは、南海本線連続立体交差事業に伴い、駅舎は今後どのようになるのか、お答えいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 浜寺公園駅舎につきましては、本年1月に仮駅舎への切りかえが行われ、駅舎機能がなくなったことから、現在、文化財調査を行っております。今後、工事に支障となるため、平成29年度には南西方向へ約30メーター移動する曳家工事を行う予定でございます。曳家工事後、建物として使用できるよう一定の補強工事等を行います。そして、工事期間中の駅舎の有効利用を図るため、南海電鉄株式会社と協力しながら、地域による旧駅舎の試験活用として市民へ開放する予定でございます。
旧駅舎の試験活用はおおむね平成36年度までを予定しております。その後、調査・設計を経て、平成39年度末には本事業の完了とあわせ、浜寺公園駅及び諏訪ノ森駅駅舎保存活用構想で決定いたしました最終位置へ両駅それぞれ曳家工事を行い、整備する予定でございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 一旦駅舎は曳家工事で離して、そこで活用して、新しい駅舎が完成したらそこにもとに戻して、浜寺公園駅はそうですね、もとに戻して利用する、諏訪ノ森駅はそこのもとに戻すことなく活用していくということです。これについてもいろいろ御協力いただきたい、このように思います。
それでは最後に、南海本線連続立体交差事業の今後の予定についてお聞かせいただきたいと思います。
◎金田 連続立体推進課長 本年度より事業区間全体で仮線工事を進めてまいりますが、仮線工事につきましては平成31年度ごろまで予定しております。平成31年度半ばごろから高架工事に着手し、鉄道を走らせながら、山側から1線ずつ施工してまいります。平成36年度末には高架工事を2線完了する目標で進めております。
その後、仮線の撤去や側道整備、駅前交通広場や保存する駅舎の整備もあわせまして、平成39年度末には本事業を完了する予定でございます。以上でございます。
◆水ノ上 委員 最後に、平成39年度末には本事業は完了する予定ということを御答弁いただきました。この南海本線連続立体交差事業というのは、私は4つの事業が合わさったもんだというふうに思っています。1つは、南海本線の高架化、1つが、これも高架化の1つなんですけれども、南海本線と阪堺線との立体交差をどう解消というか、どう整備していくのか、この阪堺線をどう利用していくのか、四、五年を休止する時間ありますので、これについてどう皆さんが調整・整備していくのかということ。そして両駅舎の曳家工事、地元の保存・活用をどうしていくのか。そして最後に都市計画道路、この2本の都市計画道路を整備をする、この全てが平成39年の末に終わって完成するのかどうか。
時間というのもあと10年少ししかありません。高架化のほうはもう用地買収もほとんど終わりましていくでしょうけれども、道路の話、また阪堺線との交差の話と、いろいろ難しいこともあります。ですから、これにつきましては今後、済みません、平成39年言うてましたけれども、また延びましたというようなことがないように、両局長を中心にこれをぜひともやり抜くということをお願い申し上げまして、少々延長いたしましたけれども、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
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