①竹山市長のマニフェストについて
*市長、職員人件費について
*保育料無償化について
②学力の向上、教育政策について
③小規模小学校の編成について
④いじめの問題について
⑤中心市街地の活性化について
⑥阪堺線の軌道事業収支の改善について
⑦武道館について
◆33番(水ノ上成彰君) (登壇)皆さん、おはようございます。大阪維新の会堺市議会議員団水ノ上成彰でございます。会派を代表いたしまして2巡目の大綱質疑を行います。 まず冒頭、有事に対する注意喚起を申し上げたいと思います。 去る11月29日未明、北朝鮮は火星15号という大陸間弾道弾を発射し、日本の排他的経済水域内に落下をいたしました。ミサイルの高度は4,500キロメートル、通常軌道ならアメリカ本土射程に入る可能性があると言われています。たび重なる制裁や国際的な抗議にもかかわらず、北朝鮮の核開発、ミサイル開発はとまりません。米朝の戦争の危機が現実のものとなりつつあります。万一、有事となれば、日本全国で北朝鮮の工作員が都市型テロを決行し、化学兵器や細菌兵器が使用される可能性もあります。弾道ミサイルによって、通常弾頭、核弾頭のみならず、直接日本の都市部に毒ガスや生物兵器が降り注ぐかもわからない、現実に起こり得る危機であります。市民の生命と財産を守るため、自治体も手をこまねいている場合ではありません。 きょうは、特に議論をいたしませんが、堺市国民保護計画をさらにブラッシュアップして、堺市民の生命と財産を守るため、有事に起こる危機事象をしっかりと分析をして備えていただきたいと、このように思っております。また、我々もそういう志を持たなければならないと思っています。 さて、竹山市長の3期目がスタートをいたしました。竹山市長には3期目の当選にまず敬意を表したいと思います。選挙を振り返って、少し思うところを述べたいと思いますが、前回と同じく、大阪維新の会公認候補との一騎打ちでございました。昨日の日本共産党森議員の市長選の勝因はとの質問に、市長は実績が評価されたこと、そして都構想を争点としたことを挙げられました。特に、都構想が争点かということに対して、当初、市民の関心は18%だったが、投票日の出口調査では66%の市民が都構想が争点だと、関心が高まったとおっしゃっておりました。 議会では4年間、都構想は話題にはなったことはありますが、議論は全くありませんでした。なぜなら、我々が都構想の設計図を作成もしていなかったのでございます。だから、当初の18%は当たり前、竹山陣営側が選挙前から都構想ノーのポスターを堺の隅々まで張りまくって、無理やり争点化し、60%を超える市民の皆さんに都構想がまるで議論されていると錯覚させた。2匹目のドジョウを狙ったわけでありました。竹山市長もしてやったりだと思ったことでしょう。これも典型的なポピュリズムの選挙、市民に不要な不安を与えることによって自分に有利な投票行動をとらせた結果であったと申し上げておきたいと思います。 竹山市長には、自民党、民進党、社民党、日本のこころが推薦をし、またさまざまな団体が支援をいたしました。しかし、最大の支援は4年前と同じく、日本共産党、直接推薦は出しませんでしたが、かわって共産党系の市民団体、住みよい堺市をつくる会が自主的に支援するなど、やはり今回も共産党が全面的に支援を行いました。結果的に共産党が強く支援する竹山市長が続けて誕生した。 さて、ことしは折しもロシア革命100周年であります。11月7日が記念日でありました。歴史を振り返ると、ロシア革命後の100年は、世界中は大虐殺、大量の計画的な餓死、強制収容所、侵略、他国の主権侵害等、共産主義国家によってもたらされた災厄の歴史でありました。 第二次世界大戦における犠牲者は軍民合わせて約5,000万人と言われていますが、共産主義黒書などによれば、共産主義国家、特にソ連や中国共産党などにおいて起こった粛清、飢餓、強制移住、強制労働により死亡した者は、少なく見積もっても1億人を超えると言われています。共産主義や社会主義を唱える勢力は日本にもありますが、彼らは過去の戦争に対する反省は主張しますが、こうした膨大な共産主義による災厄の反省や事実に基づいた総括は何もしません。レーニンが権力掌握後、世界革命をめざして、コミンテルンを結成し、1922年には日本支部が結成され、これが日本共産党となります。 日本では、西側諸国の中では唯一と見える日本共産党が国政政党とされ、日本の政治状況に影響を与えています。ヨーロッパでは冷戦終結後以後に各国共産党のほとんどはマルクス・レーニン主義を放棄し、党名は変えました。ドイツでは、マルクス・レーニン主義を唱える共産党は憲法違反ともされています。 一方、日本では共産党が政権にかかわったことはありませんが、それでも国政政党として存続し、今でも政権交代を目的とした野党共闘を主張して、政治的影響力を保持しています。さきの総選挙においても、その共闘ぶりは、ここ堺市でも見られました。 地方自治体においては、日本共産党のホームページによれば、日本共産党が与党の自治体は全国に55あるそうです。そのホームページの中には、堺市は入っていませんが、あれだけ絶大な支援をした以上、実質上、日本共産党が市長与党と言っても差し支えないだろうと思います。日本共産党は、公安調査庁の破壊活動防止法に基づく調査対象団体として指定されていることは周知の事実でもあります。日本の政治状況はヨーロッパ諸国の現状と比較すればかなり特異と言えます。日本人は共産主義に対して、ある意味寛容で警戒心が薄いと思いますが、共産主義国家がこの100年で世界にどのような災厄を起こしてきたか、ロシア革命100年を機に学ぶ必要があると思っています。 我々は、竹山市長が前回に引き続き、今回と二度にわたって日本共産党の絶大な支援のもとに堺市長に就任し、実質上、日本共産党が市長与党の一員であることを警戒心を持ちながら、政策については是々非々という対応をしていきたいということを申し上げていきたいと思います。 それでは、質問に入ります。本日は7項目、一問一答で質問したいと思います。 まず、竹山市長のこの選挙で掲げたマニフェストからお伺いいたします。スクリーン1をお願いいたします。 これは竹山市長のマニフェストなんですが、その中で、市民に寄り添い市民のために、市民目線と現場主義を唱え、新たに市長の給料の半減、2割から5割カット、退職金全額カットの継続、職員総人件費の2割カットを初めとする歳出の削減としています。 市長の給与の5割カット、退職金全額カットの継続は、初日本会議におきまして提案され、即決で可決されました。我々大阪維新の会も賛成をいたしました。早速公約が実現したわけですが、このような身を切る改革はその後に続く、まさに同じ文章の中にあります職員総人件費の2割カットを実現するための布石ではないかとも推測をしております。今までも、職員人件費については減額されてきたと思いますが、さらに2割となると、相当の痛みを伴うことが予想されます。 そこでお伺いいたしますが、現在の職員総人件費は幾らか。また、8年前、竹山市政が始まった当時の総人件費は幾らか。市長は、マニフェストによれば、これまで実績として人件費を532億円削減し、職員数を2割超カットしたとありますが、それについて具体的に説明いただきたいと思います。これで降壇をいたします。 ○議長(野里文盛君) これより答弁を求めます。 ◎総務局長(中谷省三君) 本市では、平成24年3月に堺市要員管理方針を策定し、平成21年度を起点として10年間で要員数の2割以上を削減するという目標を掲げ、適正な要員管理の推進に取り組んでまいりました。 この間の取り組みを通じて、要員数、これは常勤職員数に再任用短時間勤務職員数を0.75人換算して加えたものでございますが、平成21年4月時点で6,065人が平成29年4月時点では4,845人となっており、削減数は1,220人、削減率は20.1%となっております。 また、総人件費、これは常勤職員の給与・退職手当や非常勤職員の報酬等の人件費と短期臨時職員の賃金を合計したものでございますが、決算ベースで平成21年度の約674億2,000万円が、平成27年度では約586億6,000万円となっており、削減額の累計は532億7,000万円となっております。 なお、直近の平成28年度決算ベースでは、総人件費が約551億3,000万円となっており、削減額の累計は約655億6,000万円となっております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 資料1の2をスクリーンに映してください。今、総務局長から答弁がありましたとおり、ちょっと見にくいですけれども、平成21年度は、当時674億円の人件費が平成28年度551億円となるということで、122億円減をしております。減少率20%には届きませんが、18%減少しています。 1の3をお願いします。これは、要員数ですけれども、平成21年度6,065人、平成29年度が4,845人で、これも今答弁があったとおり20%削減をしているということなんですけれどもね。 もう一度、1の2、これ当初、平成21年度から23年度までは団塊の世代の方々が多く退職されましたので、どっと下がるんですけれども、平成21年度から24年度の3年間で、実に99億円削減をして、14%の削減率になります。しかし、その後、平成24年度から平成28年度の4年間では、23億円の減少で、わずかその減少率は4%にとどまるわけであります。 また、1の3を出していただきたいんですが、この要員管理、職員数におきましても、平成21年度から25年度におきましては、1,000人以上減る、16.6%減少するんですけれども、平成25年度から29年度、この直近4年間におきましては、やはり4%ぐらいの減少にとどまるということなんです。 人件費におきましても、また職員数におきましても、直近の4年間では4%程度しか削減をしていない、これは明らかなんですね。そのもとで、市長が公約に掲げました総人件費の2割カット、これはいつまでの範囲内でやるのか、明確にはしておりませんけれども、4年任期ですから、4年間でやるんだろうということを前提にしましたら、これからの4年間で総人件費2割カットができるのかどうか。それが非常に疑問なわけであります。それについて、市長の見解をお聞きしたいなというふうに思います。 ◎市長(竹山修身君) 職員の要員数の削減、そして総人件費の削減につきましては、私が8年前に就任した後、10年間で2割以上の削減を掲げて取り組んできたところでございます。 要員管理は達成したところでございます。そして、総人件費の削減も見通しがほぼ立っているところでございます。 今回の市長選で掲げたマニフェストにつきましては、抜本的に事業や組織運営のあり方を見直すことが大事であるというふうに思っております。行財政改革にたゆまず取り組んでいく、そしてこれはこのマニフェストの中で私の決意をしっかりと示したものであるというふうに御認識いただきたいと思います。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) お聞きしたいのは、この10年間とおっしゃいましたけれども、この4年間でわずか4%しか削減していない。そして今回、市長マニフェストに掲げたのは20%削減をすると。市民に、我々もそうなんですが、多くの方は、これからさらに20%削減するんだろうなというふうに思うのが当たり前だと思います。そういうところから、これからの4年間で総人件費20%削減が可能なのかどうか、まず総務局長にお聞きしたいなというふうに思います。 ◎総務局長(中谷省三君) この4年間で可能なのかどうかという御質問でございます。私どもは、これまでの要員管理の取り組みで、対象とする人件費につきましては、常勤職員の給与・退職手当のみならず、非常勤職員の報酬や短期臨時職員の賃金等を含めておりました。一方で、非常勤職員並びに短期臨時職員につきましては、平成32年4月に予定されております会計年度任用職員の導入により、その身分の取り扱いや処遇が大きく変化することが予想され、また常勤職員につきましても、大阪府から権限移譲を受けた義務教育諸学校の教職員の取り扱いもあり、今後これらについては、やはり精査していく必要があるというふうに考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) この4年間で(「ちゃんと答えろよ」と呼ぶ者あり 例えば今551億円、総人件費、4年間で110億円が削減可能かどうか。そして、今は職員数が4,845人、さらに970人、20%の削減が可能かどうか、それもこの堺市のサービスを下げることなく、そういうことが可能かどうかということをお伺いしてるんです。それが可能でなければ、このマニフェストはもともと実現不可能なものを出したものと思わざるを得ない。ですから、そこが非常に肝心。 今、もう一度申し上げますけれども、この4年間で110億円の総人件費が削減可能か、また、1,000人弱の職員の削減が可能かどうか、お答えいただきたいと思います。(「ちゃんと答えろよ」と呼ぶ者あり) ◎総務局長(中谷省三君) 可能かどうかということでございますけども、私どもは、やはり公でやるべきことは公で、また民でできることは民にを基本にして、そういうものを事務事業の見直しを行っていきたい、そういった中で不断の行財政改革の取り組みを通じて削減に取り組んでいきたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 全く、やるかやらないか(「ちゃんと答えろよ」と呼ぶ者あり 市長にお答えいただきたいと思いますけれども、これは政治判断です。市長が掲げたマニフェストですから、必ずやる、そのための初日本会議で50%カット、退職金もカットするということだったと思います。それについては、よしとした。さらに、この20%をカットするかどうかというのは、市民との約束、これが実現するかどうか、実現しなければならない。そうでなければ、市長の公約はもう初めからつまずく、これは虚偽であったと言わざるを得ない。そういうことから、市長、この総人件費20%削減について、どのように進めるのかお答えいただきたいと思います。 ◎市長(竹山修身君) 私のマニフェストを全部読んでいただいてますか。しっかり読んでくださいね。いろいろなことが書いてます。そして、この方向性を示すものや、そして環濠都市100年の計を示すものもあります。そういうことをしっかりと、この中で吟味しながらやっていきたいと、私の決意を示しているものと、そういうふうに理解していただきたいと思います。(発言する者あり) ○議長(野里文盛君) 答弁中でありますので、静粛に願います。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 市長の思いを聞いてるんでなくて、市長は44項目についてスピード感を持って公約を実現していくと、抱負にもそう言うてるわけです。(「うそついたんか」と呼ぶ者あり) その44項目の1つ、そしてその1つが、今、市長の給与半減、退職金給与の全額カットというのがあって、その中で続いて、職員総人件費の2割カットというのがあるから、これが本当に実現可能かどうか、そういう思いを聞いてるのじゃなくて、それが4年間で可能ということを前提にこのマニフェストをつくったのかと聞いてるわけです。ほかの、後でも議論をいたしますけれども、財政需要がこれから、今後多額な財政需要が必要になる中、この総人件費の2割カットというのは、私は必要だというふうに思ってます。それを竹山市長がどう実現していくか、そのことについてお聞きしているわけでございます。それで、ちゃんとしたお答えがなければ、このマニフェストのこの部分は虚偽であった、過大であったと、そういうことになるけれども、いかがですか。 ◎市長(竹山修身君) 私は、教員や警察官というふうなマンパワーはしっかりと、処遇も含めて確保しなければならないと、そのように思っております。そして、組織運営形態の見直し等々によって、できるだけスリムで筋肉質な組織をつくっていきたいと、そのように思っております。そういう意味で要員管理や総人件費の問題も捉えていかなければならない。即物的に考えたらあかんと思います。(発言する者あり) ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) ここばっかり議論してても、なかなか前に進まないんですがね。ただね、マニフェストには20%削減と言いながら、先日の所信表明ではこの2割カットというのは抜けてるんですね。総人件費の見直しを初めとしているということで、トーンダウンしてるわけです。マニフェストには20%削減すると言いながら、所信表明では、それを外す、はなからマニフェスト、これ実現はできない(発言する者あり) そういうのをわかっていながら出して、そして所信表明ではそれを削る、それは非常にひきょうだと私は思うんですね。 のっけから、こういう人件費2割カットと言いながら、先ほどもお示ししたとおり、この4年間で4%しか削減できない、そしてこれからも20%削減なんて、非常に困難です。そら市長を応援した職員の皆さんが20%削減すると言ってくれるなら可能かもわかりませんよ。職労の皆さんとか、皆さんは応援したんだから、竹山市長が俺の公約を実現するために、みんな20%削減してくれとでも言うんであれば、できるかもわかりませんけども、そうはいかない。この2割カットというのは、竹山市長のこの公約の中でも、非常に重きを僕は置いてると思う。しかし、所信表明ではその表現が外された、ここに竹山市長の欺瞞があるということを申し上げて、これ以上、竹山市長から明確な御答弁がいただけそうもないので、時間もないことですからとめますけれども、そのことを申し上げて、この項の質問は終わりたいと、このように思っております。 しかし、これについては、これからも注意しておきます。20%削減と言いながら、これからどんどん職員の給料を上げていくというような政策をとったら、しっかりと追及をしていくという態度は示していきたいなというふうに思っております。 続きまして、保育料無償化についてお聞きしたいなというふうに思っております。 まず、スクリーン1をお願いします。これもマニフェストの重要項目、安心して子どもを産み育てることができる環境づくり、2人目以降の子どもの保育料(0~5歳:幼稚園を含む)を無償化する。政令市初の取り組みとして実施してきた3人目以降の子どもの保育料は完全無償化を2人目の子どもにまで拡充しますとあります。 そこで御質問いたします。堺市独自の多子軽減について、現在の第3子以降、また今回公約されている2人目、そして、もし1人目から無償化した場合、それぞれの見込み、対象人数や必要経費についてお答えいただきたいと思います。 ◎子ども青少年局長(岡崎尚喜君) お答えします。あくまでも、現在認定こども園や保育所を利用しているお子さんのデータなどをもとに、機械的に算出した概数でございますが、第3子以降の保育料無償化については、対象は2,600人程度、費用として年間7億円程度を見込んでおります。また、2人目を無償とした場合、対象は8,850人程度、年間19億円程度の費用、1人目を無償とした場合、対象は1万1,950人程度、年間33億円程度の費用がそれぞれ必要になると思われます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) お答えにもありました、いただいたとおり、1人目なら2,600人で年間7億円程度、今現在進めているのがね。2人目、今回竹山市長の公約を実現した場合は、対象は8,850人となって、年間19億円が加算をされる、7億円と合わせて26億円となる。もし、仮に1人目から無償にした場合は年間33億円必要になって、合計、全部で60億円ぐらいになるわけですね。非常に多額な経費、これも単費になるわけですけれども、かかってくるわけです。 そこで質問いたしますけれども、この第2子以降の保育料無償化をいつから実施するのか、明確にお答えいただきたいと思います。 ◎子ども青少年局長(岡崎尚喜君) 第2子のお子さんについての保育料無償化を進めるに当たりましては、待機児童解消に向けた受け入れ枠の整備とのバランスや、財源の確保、国が進める幼児教育・保育の無償化の動向などを十分に考慮し、実施の時期や方法についてしっかりと検討していく必要があると考えてございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) しっかり検討していただくのはいいんですが、所信表明の市長の言葉の中では、これもマニフェストでは実施しますと言うているんですけれども、所信表明では第3子以降の子どもの保育料の完全無償化については、その対象を順次第2子以降の子どもにまで拡大しますとなっています。この順次という言葉がひっかかるわけでありますけれども、順次進めていく、順次とは一体どういうことでしょうか。 ◎子ども青少年局長(岡崎尚喜君) 順次ということでございますが、財源の確保の問題もあることから、第2子の保育料無償化の進め方として、順次実施していくということでございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) その順次ということはどういうことかと聞いてるわけであります。順次というのは順次ですと答えられてもわからんわけで、順次進めていくとはどういうことか、もう一度お答えください。 ◎副市長(中條良一君) 市長選挙が終わって、今2カ月少し過ぎたところでございます。市長選挙は、市長個人がマニフェストを掲げて、もちろん維新の候補者と選挙戦を争ってきて、あるいは維新の市長が誕生してたかもしれない状況の中で、竹山市長が3期目当選された。当選された後、我々、私ども副市長、それから職員を含めて、市長のマニフェストをどう達成していくか、選挙が終わってから検討を始めたところでございます。 水ノ上議員のほうから、いつからとか、どの部分をとか、今、議会で質問されておりますけども、選挙終わって初めての議会で、現在、先ほど総務局長も答弁しましたとおり、市長のマニフェストを1項目ずつ達成していくために、どれぐらいの期間、どれぐらいの費用で、どういう財源でということを今庁内で鋭意検討しているところでございます。 モノレールやとか、環濠復活やとか、4年では到底達成できないけども、市の方向として示した項目もたくさんございます。その中で、たまたま5割カットと並べて書いて、職員の総人件費の分で4年でやると勝手に決めておられますけども、やるかどうかを今検討しているところでございますので。(発言する者あり) ○議長(野里文盛君) 答弁中でありますので、静粛に願います。(「うそついたんか」と呼ぶ者あり) ◎副市長(中條良一君) うそとは違いますがな。うそは、そちらのほうが得意やと思いますよ。(「今の発言違う。議長」と呼ぶ者あり) ○議長(野里文盛君) 答弁中であります。 ◎副市長(中條良一君) きっちり要員計画とか、計画を立てて、今後お示ししていく予定でございますので、この議会で決まってないことは答弁できませんので。そういうことでお答えいたします。以上です。 ◆3番(札場泰司君) 議長。 ○議長(野里文盛君) はい。 ◆3番(札場泰司君) 動議を提案いたします。ただいまの副市長の発言、不穏当な発言ございましたので、一度御検討いただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(野里文盛君) 議事進行の発言でございますか、動議ですか。(「議事進行で」と呼ぶ者あり ◆3番(札場泰司君) 議事進行ということでよろしくお願いします。 ○議長(野里文盛君) 発言を許します。 ◆3番(札場泰司君) よろしいでしょうか。ただいまの副市長の発言につきまして、不穏当な発言がございました。それについて御検討いただきたいと思います。 ○議長(野里文盛君) 中條副市長に対しての、さきの発言、注意します。気をつけるように。(「はい」と呼ぶ者あり)(「議事進行」と呼ぶ者あり) 答弁者に申し上げます。質問以外の御答弁は控えていただくよう、お願いいたします。(「議事継続」と呼ぶ者あり) 33番水ノ上成彰議員。(発言する者あり ◆33番(水ノ上成彰君) 今の副市長の、うそはそちらのほうが、何と言うたかな。 ○議長(野里文盛君) ただいま続けてくださいという発言ございましたので、議事進行いたします。33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 今、それはいろいろ思いがおありかもわかりませんけども、この場では非常に不穏当。うそはあなたのほうが得意でしょう、そういう発言はね。今、先ほど言うた、まあもとに戻りますけども、2割カット、これについて、やるかやらんのか、それ言わないんです。それを市民にはやりますと言うときながら、今から検討します。これこそデマ、欺瞞なんですね。 今、先ほど言うたのは、順次というのをどうしますかと言うたのに、副市長がしゃしゃり出て、聞いてないことまでしゃべると。(発言する者あり) しゃしゃり出てでしょう、別に副市長に求めてないんですから。(発言する者あり) ○議長(野里文盛君) 議員の発言中でありますので、静粛に願います。 ◆33番(水ノ上成彰君) 順次に対して、ちゃんと答弁いただいたらいいですけど、それに対しては答えずに、ほかのことを答えてるから、要らんことを、要らんことというか、そういうことを、そういう発言は慎むようにと言うてるわけです。(発言する者あり) ですから、順次というのはどういうことですか。もう一遍にゼロから5歳までやるんではなくて、ゼロから2歳とか、そういうことをやるのか、市長の所信表明の順次という言葉について明確に答弁をくださいよと言うてるんですから、それについて答弁ください。 ◎子ども青少年局長(岡崎尚喜君) お答え申し上げます。財源の確保の問題もあることから、第2子の子どもの保育料の無償化を順次拡充するということでございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) これはもう市長の所信表明やから、市長に聞くしかないと思いますけれども、局長ではもうわからない、もう順次というのは、市長、市長の所信表明の言葉ですから、市長、どうですか。 ◎市長(竹山修身君) 今、局長が申したとおりでございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) まあ何にも考えてないということですね。だから、すぐにはできないからやるという、これも欺瞞に満ちた言葉だというふうに思いますよ。これはまた後でまとめて聞きますけれどね。 次、保育料無償化についておお伺いをいたします。 市長の公約である高校3年生、スクリーン1、また出してください。市長の公約である高校3年生までのワンコイン医療費について、子ども医療費の平成28年度決算額、また高校3年生まで拡充した場合の対象者数及び新たに必要となる予算額をお伺いしたいと思います。 ◎健康福祉局長(小椋啓子君) 子ども医療費扶助費の平成28年度決算額は約27億2,000万円でございます。また、現行制度のもとで、18歳到達年度末まで助成制度を拡充した場合、16歳から18歳までの対象者数が約2万1,000人で、中学生の平成28年度助成実績から新たに4億4,000万円の財源が必要になると見込んでおります。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 現在が27億、それに4億4,000万プラスアルファ、合計で32億円かかるということです。 このワンコイン医療費につきましては、府内で他の市町村も現在行っている、特に高校3年生まで対象にしてるという市町村があると伺っておりますが、それについてお答えください。 ◎健康福祉局長(小椋啓子君) 平成29年11月現在、大阪府内では大阪市、寝屋川市、箕面市、門真市、豊能町、能勢町、田尻町の4市3町が18歳到達年度末まで対象としております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 答弁がありました中で、大阪市と豊能町は所得制限があるということらしいんですが、もともとは堺が起源ということをおっしゃっておられたと思いますが、そうやって拡充、他の市でもそういう拡充をしているということ、その中で市長の公約にもあった、この高校3年生までの拡充について、いつやるのか、それについて、その内容も含めてお伺いしたいと思います。 ◎健康福祉局長(小椋啓子君) 市民の皆様からは、子ども医療費助成制度のさらなる拡充についてのお声が多くあることから、子育てしやすいまち日本一をめざすための重点施策として高校生世代への拡充に向け、他市で導入されている対象要件を検討し、制度設計を進めているところでございます。 また、拡充に際しては、子育て施策全体の中で、議会の皆様方からも御意見を伺い、十分な議論を経た上で実施の時期などを検討していくことが必要であると考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) これ、先ほどの保育料の無償化と、このワンコイン医療費、どちらも市長の重要公約でありました。市長の竹山おさみ通信、3期目の抱負の中にこうあります。選挙公約に掲げた44項目全てについてスピード感を持ちつつ、一つ一つ着実に実現していきます。特に安心して子どもを産み育てることができる環境づくりとして、2人目以降の子どもの保育料の無償化や高校3年生までのワンコイン医療費、小・中学生の学力向上の取り組みなど、これは後で触れますが、将来の堺を担う子どもたちに対する施策に重点的に取り組みます。重点的に取り組むのはいいんですが、スピード感を持ちつつ、これもいつからやるかというのは、非常に大事だというふうに思います。この点、ここで先ほどの副市長の答弁があるはずなんです。それが先に出ましたんですけどね、さっき言うた。 そこで、いつからやるのか、これは市長の公約ですから、市長に直接お答えいただきたいんですけれども、市長の重要、この2つの公約、いつからやるのかお答えいただきたいと思います。 ◎副市長(中條良一君) 今、そのことを庁内挙げて検討しているところでございます。一番早い分は、次の議会の予算案の中でお示ししたいと考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 今、副市長から来年度予算にも含む可能性があるということはおっしゃった、これはね、公約である以上、例えば5歳の子どもの保護者の方、また来年18歳になる高校生の保護者の期待に応える必要があるというふうに思います。財源をどうするかということも、先ほど予算についてもお聞きしましたけれども、それを手当てをしながら、早く進めるということが必要だと、それをしっかりとやっていく必要があろうかと。この公約が、マニフェストが何だと言われないように進める必要があるということを申し上げて、これは政治的判断のこともあります。いろいろ検討したら、幾らでも検討することがある、やると言うたらやるということだと思いますのでね、そういうことを申し上げて、この項の質問を終わりたいと思います。 続きまして、学力の向上、教育政策についてお伺いしたいと思います。 これも先ほど申し上げたとおり、竹山市長の公約のかなめの1つ、子育てのまちの根幹をなす学力向上であります。まず、学力向上の質問に入る前に教育長に一言お聞きしたいというふうに思っています。 竹山市長の公約では、堺の子どもたちの学力を府内トップレベルにするとしております。以前の公約ではトップテンと目標を掲げていましたが、目標がやや曖昧になったような気がいたしますが、それはさておき、まず教育長にお聞きしたいのは、市長が学力を府内トップレベルとしていることについて、この目標は教育長及び教育委員会としても共有していると考えていいのでしょうか、お答えください。 ◎教育長(石井雅彦君) 学力向上についてお答えいたします。一昨年から始まりました新しい教育委員会制度の中では、総合教育会議が開催されまして、市長と教育委員会が教育的な課題について協議をして、一体となって教育行政に取り組むと、そういうシステムが確立をされております。その会議の中では、学力向上についても協議をしてまいりました。 教育委員会といたしましては、市長の府内トップレベルの学力ということの市長の意を踏まえまして、現在学力向上の施策に取り組んでおるところであります。具体的には、大きく3つの内容、1つは、授業改善を確実に行う。先生が教え込む授業ではなく、子どもが主体的に学ぶ授業をつくっていく。2つ目が自立的な学びを育てていく、特に家庭学習習慣をきちっと育てていく。そして3つ目が、特に市長がよく発言されます学力低位の子どもたちに対して手厚い対応をしていくということで、この3つの向上施策に取り組んでおるところでございます。今後も一層、その取り組みを充実させてまいりたいと考えてございます。以上です。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 教育委員会も思いは1つと、市長と思いは1つということが確認できて、後は教育委員会に質問したいと思いますが、学力の現状については、またこれ文教委員会等々でしっかりと議論をしていただきたいと思います。時間の関係で、現状の分析については割愛しますが、ただ、今までヒアリングしている中、小学校については、かなりレベルが上がっている、中学校におきましても、まだ大阪府の平均ぐらいであるということですけれども、中学3年生につきましては平均以下ということですが、そういう現状は前提としながら、今現在、堺市の小・中学校の学力については、大阪府内でどの程度にあるのかお答えいただきたいと思います。 ◎教育次長(山之口公一君) 小学校におきましては、全国学力・学習状況調査の結果から小学校国語A・B、算数A・Bにおいて府平均を1から3ポイント上回っており、府内上位であると考えられます。 一方、中学校においては、チャレンジテストの結果から、全体として府内平均程度と考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) それでは、続きまして学力状況調査とか、チャレンジテストにつきましては、学校ごとに成績が出てるはず、それは公表はされておりませんが、公表しろとも特には言いませんけれども、皆さん御存じのはず。そうやって、府内トップレベルをめざすんであれば、そういう学力の比較的低いと言われる小学校にしっかり力を入れてやる必要もあろうかというふうに思っておりますけれども、その学力において課題の見られる学校についての対応はどのようにお考えでしょうか。 ◎教育次長(山之口公一君) 教育委員会としましては、成果の上がった学校における授業改善の取り組みを全国学力・学習状況調査結果説明会や学力向上担当者会議などで紹介し、学校の取り組みを支援しております。 また、指導主事等の派遣回数をふやし、各教科などの指導方法、校内研修体制づくりや、家庭学習の取り組みなどについて具体的な指導・助言を行っております。 これらの取り組みを通しまして、課題の見られる学校においても授業改善や校内研修の充実が図られ、一定の成果が見られると考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) トップレベルになるための取り組みというのは、さまざまあろうと思います。特に、今申し上げたとおり、学力に課題のある学校に対しては集中して、また徹底的に学力向上をめざしてほしいというふうに思っております。 私は、学力をトップクラスと言わずに、ずばりトップをめざす取り組みをしてほしい。堺市の子どもたちが学力府内ナンバーワンになれば、子どもたちの目の輝きは変わると思います。また、人口も流入してくる。他の市町村も堺市に続けと、今以上に学力向上に力を入れてくるだろうと。結果的に、大阪府全体の子どもたちの学力が向上するのではないかというふうに思います。子育てするなら堺と市長は言われますが、環境を整備するのは当然のこと、しかしその中身、学力について目に見えた形での向上を図る。そのために教育委員会が一致団結してそれを進める、そういうことをしっかりと申し上げたいと思います。トップクラスじゃなくて、トップをめざす、そういう意思を持ってこの教育行政、学力向上に向けていただきたいなというふうに思います。以上でこの項の質問を終わります。 続けて、いじめ対策。 先日、堺市いじめ防止基本政策の改定についてヒアリングを受けました。いじめに関しては、今までも関心を持って議論もしてきました。この間のヒアリングを聞きますと、昔とやっぱりいじめの質も変わっているし、それに苦慮する先生方の姿も見てとれます。その中で、最近のいじめの認知件数がふえてるという話がありました。まず、そこからお話を聞きたいと思いますが、本市のいじめの認知件数についてお答えいただきたいと思います。 ◎教育次長(山之口公一君) 本市のいじめの認知件数につきましては、平成27年度、小学校172件、中学校101件、平成28年度、小学校354件、中学校363件となっております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) スクリーン3をお願いします。ちょっと見にくいんですが、全国的にも、大阪府内も、またそして堺市も平成28年度に認知件数が大幅に増加をしております。この認知件数の増加の要因についてお答えいただきたいと思います。 ◎教育次長(山之口公一君) 平成28年度にいじめの認知件数が増加しておりますのは、いじめに関する研修などにより、教職員のいじめ問題に対する意識が高まったことや、いじめアンケートの複数回の実施、教育相談など早期発見に努めたことが要因であると考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 潜在的にあったのが顕在化したと、そういう認知を積極的にしようとした結果、ふえたということなんですね。ただ、昔からこのいじめというのはずっとあったと思います。私は、この間、見せていただきました堺市いじめ防止基本方針を読んでおりますと、根本的な認識が欠けているのではないかなと、このように思った。そこで、きょう質問したいなというふうに思ったんですけどね。どの子どもにも、どの学校にも起こり得るもの、いじめというのは。確かに、そうかもわかりませんけれども、何か自然災害みたいな認識があるんではないかと。それを根絶しようという意識がない。対症療法に終始しているのではないだろうか。いじめというのは、皆さんの管轄の中では小学校、中学校の中のいじめをなくそうということでしょうけれども、いじめというのは小学校、中学校、また卒業してから、高校、大学、社会に入っても、それはあり得るもの。その中で、それに立ち向かう、そういう強い精神というのも涵養することも大事だと、そういう点が私は抜けているのではないかなというふうに思っています。被害者本人も立ち向かう勇気、そしていじめを見たら、クラスメートがそんなことはするなと、ともに立ち向かう勇気、例えば、これは通告はしてませんでしたけれども、お答えいただきたいと思いますが、子どもがいじめを受けたとき、加害者に対して戦っていいのかと聞かれた場合、教育委員会、どのようにお答えいただけますか。 ◎教育次長(山之口公一君) いじめ防止対策推進法が制定されたときに、その1つの要因として、大津市のいじめ問題がありました。そういった中で、いじめの問題については、道徳教育の中で推進していくというふうなことが法の中で明記されております。そういった中で、道徳教育においては、みずからの意思で困難や逆境に立ち向かう、自分を信じて夢や希望に向かって自分のよさを発揮していく、そういったことも道徳教育の中での重要な要素となっております。そういったことも含めて、みずからの生き方についてしっかりと考える子どもたちを育てていきたいと考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) ある意味、自分から立ち向かえとは言いませんけれども、そういう意思を持てと、そういう道徳教育の中でやっていくと、それはいいことだと思いますが、不当ないじめに対しては、みずからの身を守るために反撃をする、そういう撃退する覚悟を持つ、そういうことも精神的な強さを涵養していく、先ほども申し上げたけどね、そのクララスメイトも傍観者ではなくて、いじめを悪として被害者とともに戦うこと、それが正義だということを教えることも非常に大事だというふうに思います。教師も保護者も24時間子どもを見守れるわけではありません。子どもから、みずからの身を戦ってでも守るという行動をとってもよいのだというメッセージを日ごろから伝え、その覚悟を涵養する必要があろうということも思っております。 また同時に、いじめが暴行や脅迫へと激化した場合、反撃の1つとして、速やかに警察への被害届を提出し、保護者本人の訴訟で加害者やその親を訴えるという対抗手段があることを啓発するということも必要かというふうに思っております。 子育てのまち堺と標榜するのであれば、いじめに立ち向かう、それは子どもとともに、小学校、中学校だけではなくて、生涯に通じていじめに立ち向かう強い子どもたちを育てる、そういう思いで道徳が教科化されるということにもなりますし、また宗教教育、特定の宗教を学べということではありません。見てないところでも悪いことはしない、そういう宗教心を養う、また道徳心を養う、そして歴史をしっかりと教える、歴史上、非常にいじめられても立派になった人はたくさんいらっしゃいます。そういうことを教える、そういう中で子どもを育てていっていただきたいと、このようなことを申し上げまして、この項の質問を終わりたいというふうに思います。 続きまして、小規模小学校の再編についてお伺いしたいというふうに思います。 少子化が進む中、これまでもさまざまな場面で議論をされてきましたが、現在でも小規模の小学校が多く存在しております。11クラス以下の小学校、クラスがえができない小学校、少子化が進む中でそれも顕著になってきています。今まで小規模小学校の再編は順次進められてきておりますが、そのような取り組みが行われる中、まだまだ多くの小規模小学校が存在しています。例えば、1つの学校で6組しかない、1学年1クラス、その学校も10校存在すると聞いています。 このような中で、小規模小学校に通う子どもたちは、さまざまな課題を抱えています。それを危惧する保護者からの再編の要望も以前から多くあります。各地域でさまざまな課題などがあるがゆえに、再編まで時間がかかるのは理解していますが、現在、小規模小学校に通う子どもたち及び近く小学校に上がる子どもたちの保護者にとっては喫緊の課題であります。 そこでお伺いいたしますが、現在の取り組み状況と今の状況をどのように改善していくのかをお答えいただきたいと思います。 ◎教育次長(田所和之君) 本年5月1日現在、支援学級を除きまして11学級以下の学校は24校ございます。第2期未来をつくる堺教育プランにもお示ししておりますとおり、本市では、全ての学年でクラスがえが可能となるよう、支援学級を除く11学級以下の小学校を対象に再編整備を進めておるところでございます。 再編に当たりましては、今後も児童数の増加の見込みがないことや、再編後の学校規模が大きくならないこと、通学に負担がかからないことなどを基準といたしまして、各学校や地域の状況を踏まえながら取り組んでおるところでございます。 今後とも、児童数の将来推計なども勘案しながら、再編に取り組む学校を順次選定し、学校の持つ地域的な意義なども踏まえ、保護者や地域の意見を十分にお聞きしながら進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 先ほど御答弁で24校ありますということでしたけれども、小学校は93あります。93校のうち24が小規模、実に25%が小規模ということになります。政令指定都市堺市におきましてこのような状況、他の政令指定都市の小規模学校の現状は私把握しておりませんので、比較して論じることはできませんが、堺市が子育てのまちを標榜するのであれば、このような状況を早急に解決すべきではないかというふうに思います。子育て世代が他の市から政令市の堺市へ引っ越ししてきても、校区を見たら過疎地並みの6クラスしか、学校に100人程度しかない、そのような状況では堺市に、そのような校区に移ろうという気は恐らくうせるのではないかなというふうに思います。そういう意味から、小規模学校の課題と再編の必要性についてお答えいただきたいと思います。 ◎教育次長(田所和之君) 小規模校におきましては、スポーツや音楽活動などの集団教育活動に制約が生じやすいことや、クラスがえがきかず、児童間の人間関係が固定化しやすいといった課題がございます。児童の社会性が育ちにくくなることなどは懸念されます。また、教職員が少人数であるため、おのおのの教職員の業務負担がふえ、効果的・効率的な学校運営に関する影響も考えられるところでございます。 このような課題を解消し、子どもたちにとってよりよい教育環境を整えるため、再編による学校規模の適正化に取り組んでいく必要があると考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 御答弁にありましたとおり、人間関係が固定化しやすいとなれば、先ほど話しましたいじめの問題も起こり得る可能性が出てくる、またそういうのがあれば、なかなか解決しにくい。教職員の負担がある、また学力的にも切磋琢磨がしにくいという問題があります。今まで小規模学校の再編は平成17年に晴美台と晴美台東、平成19年に湊と湊西、平成25年に高倉と高倉西、そして来年には原山と原山東が統合するというふうに聞いております。全く何もしないというわけじゃなくて、順次進めておりますけれども、この小規模校の再編につきましては、子どもたちにとっては喫緊の課題、すぐにでも解決してほしいという課題であります。子育てのまち堺と言うならば最優先、政令指定都市でありながら、6クラスしかない学校が10ある、市長、これをやっぱり早急に解決することが非常に大事だと、このように思います。教育委員会としっかりと連携をして、この地域、校区の問題もいろいろあると思いますけれども、早急に進めてもらうことを要望いたしまして、この項の質問を終わりたいと思います。 続きまして、中心市街地の活性化について御質問をしたいと思っております。 まず、博愛ビルについて。 10月初めに、かねてより進められておりました博愛ビルの建替活用・施設整備事業の優先交渉権者が決定されたということでありました。中心市街地の玄関口として3つの役割が求められていました。1つが、まちの活力の源となる来街者の増加、2番目が町なかの回遊性向上によるにぎわいの創出、3番目が商業の魅力向上によるにぎわいの創出、かつての建築都市局長の答弁にもありましたけれども、市街地のランドマークとしてふさわしい施設設備をめざして、博愛ビルの建替活用・施設整備事業を募集してきたと説明を今まで聞いてまいりました。 そこでお聞きをいたしますが、この博愛ビル活用事業の事業について、計画概要及びスケジュールについてお答えいただきたいと思います。 ◎建築都市局長(窪園伸一君) 博愛ビルの計画概要及びスケジュールについてお答えいたします。 博愛ビル活用事業につきましては、選定された事業者の提案内容として、施設は地上12階建てで、1階は公益用途施設及び飲食店、2階から12階まではビジネスホテル、宿泊者向け温浴施設となっており、ビジネスホテルの客室数は約125室でございます。 事業スケジュールといたしましては、今年度中に博愛ビルの除却工事に着手し、平成32年春ごろの開業をめざしております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) それでは、どのような経緯で事業者、事業決定が、決定したのかお答えいただきたいと思います。 ◎建築都市局長(窪園伸一君) 博愛ビル活用事業につきましては、堺まちづくり株式会社が事業主体として、堺市住宅供給公社から博愛ビルの土地建物を取得し、事業者と定期借地契約を締結し、施設建築物の建てかえ整備を行うものでございます。 事業者の選定をプロポーザル方式により実施し、選定委員会を経て優先交渉権者がABホテル株式会社に決定されました。 なお、プロポーザルの実施に当たっては、中心市街地の活性化に寄与する施設となるよう、にぎわい創出に資すること、良好な景観形成に資することや、観光等に係る情報発信機能を有する公益的施設を整備することなどの条件を設定してございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 先ほども申し上げたとおり、この博愛ビルの活用事業については、堺東、中心市街地のランドマークをめざすと言われてきたんですね。来街者の増加、回遊性の向上、また商業の魅力向上とうたってきました。ふたをあければ、ビジネスホテルだと、ビジネスホテルが悪いと言いませんけれども、この一等地に幾つかの応募が来たらしいですが、ほかにつきましても聞き及ぶところであれば、仄聞するところであればホテル業者であったと。ホテル業界にとっては魅力的かもわかりませんが、まち全体として、本当に回遊性があるのか。向上するのか。また、まちのにぎわいが本当に活性化するのか、それについて私は疑問に思っております。ランドマークがビジネスホテルでいいのか。また、これジョルノビルのことも再三申し上げましたけれども、今ほとんど形をなくしておりますけれども、これも高層マンションになる、これも回遊性に寄与するということでしたけれども、ジョルノビルも商業部分は今までの5分の1、そしてこのABホテルですか、これについても公共用施設部分はたったの78平米しかないんです。それで本当ににぎわいを創出できるのか、非常に疑問。 例えば、同じようなホテルとして近くにダイワロイネットがあります。これは230室、また東横インが110室、公共用施設はありませんが、これが来て本当に回遊性が高まったのか。飲食店が入ってますが、回遊性が高まったのか、大いに疑問。 ジョルノビルのところでも言いましたけれども、堺東の中心市街地の、この一等地にマンションやビジネスホテルしか建たない、ビジネスホテルとしてはいいんでしょうけれども、そういうまちづくりで本当に私はこれからの堺東が発展するのかどうか、大いに疑問に思うところであります。 そこで、そういう疑問の中、竹山市長のマニフェストにおきまして、突然堺東フェニックス計画というのが出てきたわけであります。率直に申し上げて、この名前聞いたときに、えっと思いました。フェニックス計画というのは、戦争なんかで灰じんに帰した、そこで復興する、また阪神大震災とか、東北大震災のような自然災害、そういう壊滅的な打撃を受けた、そこから不死鳥のようによみがえる、そういう姿をフェニックス計画という頭があるもんですから、堺東の再開発を潰して、堺東のまちづくりを御自分で壊滅的にしたのかなと、そういうふうにも思いながら、私はこのフェニックス計画というのを聞きおったんですけどね。 そこでちょっとお聞きしたいんですが、このフェニックス計画というのはどのような計画かお答えいただきたいと思います。 ◎建築都市局長(窪園伸一君) 現在、堺東駅周辺地域では、堺市中心市街地活性化基本計画に基づき、博愛ビル活用事業を初め、フェニーチェ堺の整備や堺東駅南地区市街地再開発事業などの取り組みを進めておりますが、これらの事業はおおむね平成32年度までに完了する予定でございます。 こうした中で、今後南海高野線の連続立体交差事業と整合を図りながら市街地の再整備を進め、堺東エリア全体のさらなるにぎわい創出を図るために堺東フェニックス計画としてまちづくりの進め方を示してまいりたいと考えております。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) この堺東駅前の再開発につきましては、今までも何度も議論してまいりました。なぜこのタイミングでやることになったのか。また、具体的にどのような事業を考えているのかお答えいただきたいと思います。 ◎建築都市局長(窪園伸一君) 堺東駅前において、さらなるにぎわい創出を図っていくためには、商店街エリアの再開発、商店街北側ゾーンにおける町なか居住の促進、連立事業とも整合する堺東駅前街区の再整備などを進めていくことが必要と考えてございます。 その中で、商店街においてはガシ横と呼ばれるエリアを初めとしまして、商店街の皆様によって景観や安全・安心の観点から施設の改修などに向けた検討が行われておりますことから、こうした機会を捉え、再開発に向けた機運醸成に努め、地権者の合意のもとに市街地の更新を図っていきたいと考えております。 そのために、今後地元の意向も把握しながら、商店街エリアの更新に向けた課題、事業手法や進め方などにつきまして検討してまいります。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 7年前ですか、市長は堺東再開発をストップして、やっとそういうことに着手するのかなというふうに思いますが、この南海高野線の連続立体交差事業と整合性を図りながらということもあり、この再開発というのは非常に長い話、20年から30年というスパンで考えていかなきゃならないというものであります。堺東エリア、商店街エリアとか、商店街北側ゾーンにおきましても、徐々にそういう機運は高まっているというのは私も存じておりますが、ただ、この堺東フェニックス計画、目玉がどこにあるのか、核となるものが何かあるのか、そこが非常に重要だというふうに思います。これはぜひとも市長にお聞きしたいんですけど、堺東フェニックス計画と銘打って再開発を進めると、例えば、木原市長時代であれば、駅前に市民ホールをつくる、これは市長が400億かかるから、多額過ぎるというて、そういう話ありましたけれども、そういう市民ホールをつくる、そして阪堺線、LRTを通す、それによって活性化し、民間投資を呼び込むという計画がありました。そして夢もあった。そこで、その堺東フェニックス計画、市長としてはどのような核となる、目玉となるというか、そういう思いがあるのか、ぜひともお聞きしたいと思います ◎建築都市局長(窪園伸一君) 今までジョルノの再開発とか、市民交流広場の整備とか、さまざまなものを進めてまいりました。そうした中で、堺東自身のにぎわいづくりというのは、一定、にぎわいがどんどんにぎわってきてるというふうに考えてございます。そうした中で、今回、例えば市場のところにおきましては、地元さんがそういう、新しく更新していこうという動きもございます。そうしたことを、今進めてる事業に合わせて、さらにそういう整備を進めていくことで、まち全体のにぎわいと面的な広がり、そういうことを進めていくことにより、回遊性が生まれ、さらににぎわうと、そういういい循環をつくっていくことが今回の目玉であるというふうに思ってございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 建築都市局長が一生懸命御答弁いただきました。しかし、これはやっぱりリーダーが、やっぱり思いがあって、構想があって、こうしたいというのがなければ動かないんですよ。例えば、フェニーチェ堺、駅前の市民ホールをやめてフェニーチェ堺にいった、フェニーチェ堺は今建設されておりますけど、その周りにどれだけのまちづくりをしているのか、今全く見えていません。どころか、すぐそばにパチンコ屋が、大型のパチンコ店になってるんです。こういうことを本当にまちづくりとして言えるのか。堺東からフェニーチェのあたりの開発、それ1つ見ても、なかなか皆様方には具体性が見えるものがない。そういう中で、フェニックス計画、これはやっぱりぜひとも市長が、こういうものをつくりたいんだと、だから再開発するんだと、前の市民ホールとかLRT、これをやってまちを活性化するんだというのがなければ、これは進まないと思います。もう一度、市長にお聞きいたしますが、そういうふうな目玉があるのかないのか、市長の御意見を聞きたいと思います。 ◎市長(竹山修身君) 先日、私は高松市の丸亀町商店街に行ってまいりました。住民主体でそれぞれの商店街を街区形成していくということで、本当に私どもが、事業者の皆さん方がしっかりとやって、そして行政も支えてるというふうなことを見てきました。そういう意味で私は堺東で育っております。そういう意味で堺東がこれからもわくわく、どきどきする、そういう商店街にならなければならないと、そのように思ってます。これからも、今、堺東の若手経営者、さらには堺東の事業者の皆さん方としっかりと議論して、フェニーチェ堺や、そしてジョルノビルの建てかえ、そして市民交流広場、それと面的な広がりの中でしっかりと商店街振興をやっていく、そういうことをこれから皆さん方とも議論しながら計画づくりしていきたいと思います。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) これという目玉があるのかと思いきや、今までの議論の延長線上のような御答弁でありました。 それで言えば、今のジョルノビルの建てかえ、そして今回の博愛ビルの建てかえ、フェニーチェの周りの環境等々を見ますと、なかなか市民の皆様方も堺東が発展してるなというのは実感できないというのが実態だというふうに思います。 そこで、堺東フェニックス計画、もうぜひとも壮大な、お金はかかるかもわかりませんけども、そういう目標を立ててやる、そうでなければ必ず失敗します。後で申し上げますけれども、このLRTというのも1つの大きな僕は目玉だというふうに思います。阪堺電車、もし8年前に、あの再開発が潰れてなかったら、今ごろは市民ホールができて、そしてLRTが走っている、それを考えれば、阪堺電車も収支がずっと改善してるだろうと、そういうことも含めて、私はこの中心市街地の活性化におきましては、東西鉄軌道が1つの大きな目玉になるのではないかなというふうに思っております。そういうことも十分に勘案した上で、ことしから計画に入るんでしょうけれども、検討していただきたいということを申し上げて、この項の質問を終わります。 次に、阪堺電車につきまして、これも前回の大綱質疑で質問いたしました。もう時間もありませんので、簡単に終わりますけれども、今回質問したのは、10年50億の補助を進めてきた。いよいよ、平成32年度でこの補助は終わります。つまり、竹山市長の任期中にこの10年50億の補助が終わる。そして、この10年50億の補助について、やはり検討した上で、この阪堺線が存続できる、そういう未来をつくっていかなければならない、そういう思いから質問をしてきたわけであります。 スクリーンを出してください。これ、前も見せましたけれども、上が軌道の営業費用、下が営業収益でありまして、2億円の営業損失というのは、これは埋まらないということを申し上げた。今は、堺市から補助が出てるので何とか収支とんとんになっているけれども、この状況というのは、もうなかなか変わらないだろう。今手を打たなければ、やがて、やはり経営的に詰まってくるだろうと。8年前と同じような状況になるのではないかということを申し上げてまいりました。 そこで質問をいたしますが、阪堺線の軌道事業収支の改善、今申し上げたとおりですね、そういった状況の中、南海本線の連続立体交差事業に伴う阪堺線の船尾停留場以南の休止も検討されています。阪堺線の支援期間である10年間も竹山市長の3期目の任期中である平成32年の期限となる中、竹山市長は阪堺線をどのように自立再生させようとしているのかお考えをお示しいただきたいと思います。 ◎建築都市局長(窪園伸一君) 阪堺線の自立再生に向けましては、本市としましても百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録に向けた取り組みや沿線のまちづくりとの連携により、さらなる利用者拡大に努めていきたいと考えております。 また、これまでの支援により、阪堺電車の経営環境が改善している中で、事業者には広告やイベントなど、運賃以外の収入確保や経費の削減など、さらなる自助努力を求めていきたいと考えてございます。 引き続き、本市と事業者が包括的に連携していくことで、阪堺線堺市内区間の存続及び活性化を進めてまいります。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 堺市が補助をすることによって若干の収支は改善したけれども、先ほどお示ししましたとおり、2億円の営業損失は縮まらない。また、この間、大道筋を中心としてまちづくりに努めると言ってましたけれども、なかなかそれも進んでいないというのが今の状況であります。これをこのままにするのか、それとも本当に抜本的に変えるのかというのは何度も何度も申し上げているけれども、これは東西に延伸するしか僕はないと思います。先ほどのフェニックス計画でも申し上げましたけれども、それをこのまちづくりの中心と備えることが今後堺市の発展に寄与する、まちづくりのにぎわいに寄与するということだと思います。 もう時間がありません。これについては、市長とも今まで何度も議論してまいりました。ぜひともこの東西への延伸につきましても、具体的に進めていただくことを申し上げまして、この項の質問を終わりたいと思います。 続きまして、さかい利晶の杜についてお伺いしたいと思います。 これも何度も議論をしております。これはスクリーンの6の1を出してください。見にくいグラフですけれどもね、やっと10月、前年同月比を若干上回りました。ずっと前年同月比を、これは有料入場者数なんですけれどもね、ずっと前年同月比を下回っておりましたけれども、10月にやっと初めて前年同月を上回ったと。11月は若干下がったけれども、去年並みということで、局長ね、やっと下げどまったと、有料入館者数が、と思います。ただ、前も申し上げたとおり、この有料入館者数は、次のグラフをお願いします。去年度ベースで9万3,000人ぐらいだったんが、ことしは8万3,000人ぐらいになりそうだと、私の推計では思います。去年よりはやっぱり約1万人減っている。去年のベースでは指定管理者の決算では、約800万の赤字だった。2億1,100万指定管理料を払いながら800万の赤字、その赤字はさらに29年度決算ではふえるだろうと、1,000万円ぐらいになるだろうというふうに思っております。 前にも申し上げましたとおり、有料入館者数は客単価が三百数十円ですから、やはり11万人から12万人、有料の方が来てもらわなければ、この会館が収支として存続するのもなかなか難しい状況になるのではないかというふうに思っております。 さかい利晶の杜については、これ連携が非常に重要だと、これは我々かねてから申し上げてること。大阪市との連携が必要だと、かねてから申し上げております。それについて、選挙期間中に放映がありましたね、テレビ大阪のニュースリアル、9月21日の放映だったと思いますけれども、それで永藤候補者と竹山市長が議論してるところがあります。6の3でしたか、ちょっと。これね、利晶の杜をめぐって、永藤候補は大阪城には255万人の外国人がいるので、それを利晶の杜とリンクさせて、利晶の杜を発展させるのもいいのではないかというふうに、積極的な話をしたわけであります。それに対して、竹山市長、次のスクリーン、これは何と言うたかといいますと、もう豊臣秀吉に千利休は理不尽な要求をされて自刃しなければならなかったんですよと言いました。また、豊臣秀吉の文化は黄金文化であって、堺のわびさびの文化とは違うんですよとも言われました。皆さん、ごらんになったかと思いますが、もう3カ月も4カ月も前の話なので、覚えてない方もいらっしゃるかもわかりませんが。 そして、永藤候補者が、そういうことも含めて堺と大阪は連携していかなきゃならないと言うんですけれども、竹山市長は、まさにこの画面なんですけれども、豊臣秀吉が堺を焼いたというのは御存じですかと、どや顔で言うわけですね。 そこでちょっと質問をいたしますけれども、局長、急な質問で済みません。豊臣秀吉が堺を焼いたというのは、史実として本当ですか。 ◎文化観光局長(笠谷実君) 済みません、私ちょっと不勉強で、明確には私わかりませんけれども、大坂夏の陣のときに、大坂方が堺を焼き払ったという記憶がございます。以上です。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) そうですね。大坂夏の陣、1615年に豊臣方が堺に火を放って、堺を焼きます。豊臣秀吉は1598年に亡くなってますんでね、17年後、豊臣秀吉が堺を焼いたというのはありません。それを御存じですかと言われてもね、そら知りませんわと言うしかないんですが、ただ、この堺の焼き討ちは、大坂夏の陣のときに大野治胤が焼くんですけれどもね、後日談がありまして、後日、大野治胤は徳川方に捕らえられた。捕らえられたことを知った堺衆がその身柄を堺にくれと言うわけですね。徳川方は堺衆に身柄を渡したら、堺衆が大野治胤を火あぶりにして殺してしまうという歴史がある。自分たちのまちを焼かれた、その恨みを晴らしたんですけどね、そういう歴史があるというらしいんですけどね。また、豊臣秀吉に千利休は理不尽な要求をされて自刃しなければならなかったと。理不尽かどうかは諸説ありまして、昨年の真田丸では、実にひどい招かれ方をしていました。桂文枝扮する千利休が小田原攻めのときに、敵方と内通をして、武器商人として武器を売っていた。それがばれて自刃させられたと。僕そんなことはないと思いますけど、それが事実であれば、理不尽でも何でもない、もうそれは正しい処罰というふうになりますし、そういうことは、僕は堺人として千利休を敬ってますから、そんなことはないだろうと思いますけれども、NHKの大河ドラマは余りにもひどい設定でした。そういうときには、竹山市長には本来ならば、千利休をそのような悪者に仕立てて、抗議をしてほしいぐらいでありましたけれども、実はその後、千利休を大河ドラマにしてくださいとお願いしに行っているのは竹山市長でもありました。 豊臣秀吉の文化は黄金文化であって、堺のわびさび文化、いいじゃないですか、黄金と堺、わびさび、別に並列しても何もおかしくない。あれを見る限り、私はもうよっぽど竹山市長は豊臣秀吉が嫌いなんだなというふうに思いました。まるで豊臣秀吉が松井一郎の顔に見えたのかなというふうにも思って、あんだけ、相当秀吉が嫌いなのかなとも思いましたが、ただね、大阪城には255万人の外国観光客が来ている。そして利晶の杜には、前に文化観光局長より答弁がありましたが、黙視でありますが1,700人しか来ていない。そしたら、255万人の外国の皆さんに来てもらおうというのが当たり前だというふうに思っておりますが、さかい利晶の杜において、今後、大阪との連携をどのように考えていくのかお答えいただきたいと思います。 ◎文化観光局長(笠谷実君) さかい利晶の杜では、これまでも大阪観光局が発行する公式ガイドブックやホームページでの茶の湯体験プログラムの紹介など、国内外への情報発信に連携して取り組んでおるところでございます。また、大阪観光局が企画する国内旅行会社向けのセールスコールや海外の旅行会社、メディア等を対象としたファムトリップなどの機会を通じて、インバウンドにもつながるPRに取り組んでいるところでございます。 さらに、大阪観光局が府内での導入を進めておりますOsaka Free Wi-Fiを管内に設置し、来場者の利便性の向上を図るほか、国内外の観光客に人気の高い大阪周遊パスとの連携についても、現在協議を進めているところでございます。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) 竹山市長、竹山市長は豊臣秀吉が嫌いかもわかりませんけれども、私は豊臣秀吉が実は大好きなんです。豊臣平和令というて、いろんな刀狩、検地、そして海賊停止令、また惣無事令などなど、いろいろその後の日本の礎をつくった、そういう行政をしっかりしている、そういう意味で、大阪の誇りでもありますし、ぜひとも秀吉と千利休を結びつけて、どんな理由で切腹したかわかりませんけども、実に茶の湯を中心に、ぜひとも連携を進めて、堺にも、大阪に来たら堺にもというような検討をしていただきたいということを申し上げて、この項を終わりたいと思います。 最後に、大浜体育館についてお聞きをいたします。 大浜体育館の建てかえが、先日落札者の決定がございました。そこでお伺いをするのですが、この大浜体育館は目玉の1つとして、武道場が別棟に配置されると。私は剣道をする身ですが、剣道のみならず、武道を行う者は非常に期待をしております。 そこでお伺いいたしますが、この武道館について、施設内容と今後の予定についてお答えください。 ◎文化観光局長(笠谷実君) 大浜体育館につきましては、柔剣道場の機能継承と充実を図るため、体育館の建てかえに合わせて、本市の武道振興の拠点となる武道館の整備を進めているところでございます。 武道館はアリーナから独立して配置することで、静粛性を確保するとともに、武道の厳粛な雰囲気を演出するしつらえのほか、専用の更衣室やトイレを設置することで、利用者の利便性の向上を図ることとしております。 また、観客席を300席設け、16メートル四方の試合場4面を一列で配置し、間仕切りを外すと一体的に利用できる計画となっており、さまざまな武道大会の開催が可能となっております。 今後、年度内の契約締結を予定しております。平成33年4月のオープンをめざし、設計・整備を進めてまいります。以上でございます。 ◆33番(水ノ上成彰君) 議長。 ○議長(野里文盛君) 33番水ノ上成彰議員。 ◆33番(水ノ上成彰君) スクリーンをお願いします。これが大浜体育館の外観なんですけどね、私もうこれ、大浜体育館については何度も議論をしてまいりました。しかし、私もうかつだったといいますか、人に言われて初めて、はっ、そうかと思うことがありました。この外観なんですね。この小さい、右側にあるのが武道館、この武道館だけれども、これが武道館と一目でわからない。なぜ、つくる限り、堺武道館というのであれば、見た目にも、ああ、なるほど堺武道館と言われるような外観にしなかったんですか。私はそういうふうに言われて、なるほど、私もうかつだったというのはそこなんですけれども、そういうふうなことを今まで要望してこなかった。武道館と言えば、近隣では兵庫県立武道館や愛知県立武道館、見た目にも武道館らしい武道館があります。そして何よりも、大阪におきまして武道場といえば、大阪城内にある大阪市立修道館が大阪の中では武道の聖地と言われております。剣道する人のみならず、堺武道館というと、大阪市立修道館のようなイメージを皆持ってるんですね。何も瓦ぶきにせえというわけではありません。しかし、堺の武道館はこの大阪市立修道館を超える立派なもの、大きさもそうなんですし、また観客席も300あると、立派なもの。その立派なものをつくるのであれば、外観もやはり工夫をして、武道館にふさわしいものにしてほしいというような要望が私どもにあって、なるほどと、私が思ったわけであります。 今後、そういう外観も工夫ができるのかどうか、わかりませんけれども、そういう武道を愛する人の、そういう意見もぜひ取り入れていただいて、外観を見ただけでも、なるほど堺武道館、これはもう40年、50年使うんですからね、そういうふうなものにしていただきないというふうに思っております。 あわせて、武道館におきましては、外観も大事ですけど、中、特に剣道では床が大事です。柔道とか、空手などは畳の上でやりますから、床までは、それほど神経質じゃないかもわかりませんが、剣道というのは、素足でやる。板の上でやる。その板のよしあしによって、その武道館のよしあしが決まると言っても過言ではありません。各地域では、その武道館を建設するに当たって、非常に床の研究をしてるというふうに聞きます。私も剣道仲間から、武道館をつくるのであれば、床をやっぱり日本一の床と言われるような床にしてほしいという要望があります。ですから、外観も武道館らしく、そしてこの武道場の中の床も日本一の床と言われるようなものにしていただくと、それを武道をする者を代表いたしまして、要望をいたしまして、本日の私の大綱質疑を終了いたします。御清聴ありがとうございました。 |
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