歴史教育について(郷土堺の歴史をどのように教えているのか)
英語教育について(国語教育の重要性について)
◆水ノ上 委員 皆様おはようございます。大阪維新の会堺市会議員団の水ノ上でございます。 ◎後藤 学校指導課長 堺の歴史につきましては、小・中学校の教科書で仁徳天皇陵古墳や行基、与謝野晶子が取り上げられており、堺が誇る歴史的文化財、偉人として学習しています。 また、子どもたちが堺について学び、堺への愛着と誇りを深めるため、本市独自の小学校社会科副読本わたしたちのまち堺や中学校社会科副読本わたしたちの堺、また百舌鳥・古市古墳群堺市世界遺産学習ノートを活用して、堺ゆかりの人物や伝統文化・産業について指導しております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今御答弁いただいた中に副読本いろいろ挙げていただきました。ここにあるのが小学校のわたしたちのまち堺、それと中学校のわたしたちの堺、そして堺市世界遺産学習ノート、百舌鳥・古市古墳群の学習ノートということであります。 前にも読んだんですが、今回質問するに当たりまして、また一読をさせていただきました。歴史の教育をするという中で、人物に焦点を当てるというのは非常に大事だというふうに思います。人物の事績を教えると、それは身近に感じることができますのでね、特に子どもたちにはそういう点から教えることが大事だと思いますけれども、堺の偉大な先人としてどのような人物が挙げられるか、お答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 堺の偉大な先人としましては、千利休、与謝野晶子、行基、河口慧海等数多くの先人が挙げられると考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今5人の偉大な先人を挙げていただきました。通常お聞きしたら、大概この5人を挙げられますね。そのほかにもいるんでしょうけれども、5人を挙げられます。 先ほどの副読本にもそのようなことが詳しく書かれておりますが、そのような偉大な先人をどのように教育現場で教えておられるのか、お答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 社会科副読本で、千利休、与謝野晶子、行基、河口慧海などの堺が誇る先人を取り上げ、それぞれの肖像画や写真、業績などを記載しており、社会科や総合的な学習の時間などの中で学校の実情に応じて指導しております。以上でございます。 水ノ上 委員 この5人を初め、それに並ぶような方々はいろいろとこの副読本でも書かれております。 しかし、本会議でも取り上げましたけれども、堺は仁徳天皇陵を初め百舌鳥古墳群の世界遺産登録をめざしている。また登録も来年には決まるかもわからない。そういう中で、仁徳天皇というのは通常皆様方がいう偉大な先人には入っていません。なぜ僕は、この仁徳天皇というのを堺の偉大な先人として挙げられないか、非常に不思議に思います。 これちょっと急に質問なんですが、先ほど挙げた5人の方々、お墓はどこにあるのか、御存じですか。また、わからなかったら、この5人のうち何人の方々が堺にお墓があるか、お答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 申しわけございません。存じ上げておりません。 ◆水ノ上 委員 先ほどの5人の方ね、お墓って聞いたことないと思うんですよね。実は、この5人の方々のお墓は堺にはありません。千利休は京都の大徳寺、与謝野晶子は東京の多磨霊園、河口慧海は東京の青山霊園、行基は奈良の生駒の竹林寺、そして阪田三吉、阪田三吉は堺に墓があるのかなと思って調べたら、豊中市の服部霊園でした。というふうに、実は偉大な先人といえども、誰も堺に眠っていないんですね。 眠っていないからといって、この方々の業績が薄れるとか、そういうことは申し上げてるわけではありません。ただ、ふるさとで生まれながら、ふるさとに帰って、ふるさとに骨を埋めたいということはなかったようです。 一方、仁徳天皇というのは、1,600年間ここにいらっしゃって、またこれから日本というのが続く限り、この世界一の様相を携えながら、未来永劫ここにお静まりされるということですね。 ですから、そういう中でなぜ仁徳天皇というのを僕は教えないのかと思いますが、その点いかがですか。 ◎後藤 学校指導課長 仁徳天皇陵や履中天皇などの業績や人物像などにつきましては、資料が少ないことから、詳しく取り上げてはおりませんが、百舌鳥・古市古墳群堺市世界遺産学習ノートにおいて、仁徳天皇陵古墳、履中天皇陵古墳などを取り上げ、古墳からつくられる様子や大きさ、埴輪や副葬品といった出土品などについて記載しております。各校におきましては、各副読本等を活用しながら指導しております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 御答弁では、仁徳天皇陵や履中天皇陵、反正天皇陵もそうなんでしょうけれども、業績や人物像などについては資料が少ないからと今御答弁ありましたけれども、実は古事記や日本書紀には詳しく書かれてるんですね。天皇が編さんを命じた国史、日本の正史ですよ。正史の中に事細かく業績や逸話など書かれているのに取り上げないというのは全然理解できないですね。天皇を避けてるとしか思えない。なぜそうやって、本来ならば子どもが世界一の古墳がある、天皇陵がある、どんな方がそこにいらっしゃるのか、そういう意味で皆さん知りたいと思うんですけれども、皆さんは教えない。そしてこういう副読本にも仁徳天皇はどういう方だったということは一切書かれていません。 教育長、ちょっと一言お伺いしたいと思いますけど、仁徳天皇陵古墳はどなたの陵でしょうか、お答えいただきたいと思います。仁徳天皇陵古墳はどなたが葬られているのか、お答えいただきたいと思います。 ◎中谷 教育長 今の御質問でございますけども、仁徳天皇陵ということですので、仁徳天皇が葬られているのかなというふうに考えます。 ◆水ノ上 委員 失礼な質問だったかもわかりません。失礼いたしました。 おっしゃるとおり、仁徳天皇陵古墳、仁徳天皇陵は仁徳天皇が葬られている、そこにいらっしゃる。我々堺に住む者は、みんな小さいときからそういうふうに教えられてきた。でも、仁徳天皇の業績、事績については全く教育の場では教えてこられなかった。聞くところによりましたら、先生の中にはそういうことを教えてくれる人もいらっしゃるとかいうふうに聞いておりますけれども、教育委員会としてそういう指示はないというふうには聞いております。 今、世界遺産登録をめざしていると。世界遺産になったときには、これは仁徳天皇陵というのはクフ王のピラミッド、そして始皇帝陵とともに世界三大陵墓。世界三大陵墓といいますけれども、ぬきんでて世界一ですよね。全長486メートルといいますけど、本当の全長は840メートルあるんですから。ピラミッドはたかだか180ですよ、エジプトにあるのはね。前方後円墳は日本中で6,000あるんですよね。まず桁が違う。その一番大きいのが仁徳天皇陵。 そういう天皇陵が堺市にある。そしたら堺市の皆さんが子どもたちに教えよう、そして世界中に子どもたちが出ていったときには、自信を持って、おまえとこの国には世界一の大きなお墓があるというけれども、どういう人がそこにはおさまってるんだといったときに子どもたちが誰も答えられない、そんな恥ずかしい思いをさせるのかというふうに思うんですよ。 今から国際化が始まって、そういう機会ふえます。学校で教えてこられなかった。でも、この仁徳天皇というのは、例えば本当に残虐な天皇で人々を苦しめたとか、そんなんやったら別ですけれども、民のかまどとか、いろんな逸話があって、それは我々にとって日本人の魂では誇るべきもの、そういうことをもし教えれば、他の国の方々はみんな尊敬すると思うんですよね。そういう事績を子どもたちに教えない。ただ何メートルあります、世界で何番目に大きいです、そういうことだけ。 履中天皇陵、反正天皇陵あるけれども、仁徳天皇は16代、履中天皇は17代、反正天皇が18代、この関係性も全く触れない。そのお父さんは15代の応神天皇、15代の応神天皇の息子が仁徳天皇であったら、古市古墳群と百舌鳥古墳群のつながりもわかる。そういう教え方を全くしない。そういうことは非常に私は問題だというふうに思います。 これについては、お昼から市長も踏まえてもう一度お聞きしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 続きまして、英語教育につきましてお聞きしたいと思います。 ちょっと見にくいかもわかりませんけども、これ、4月7日の日経新聞に出ました。文部科学省は公立中高の英語教育に関する調査結果を公表したと。中学3年で英検3級相当以上の英語力を分析してるんですけれども、文部科学省は中学3年生で英検3級以上を50%の子どもたちが持つようにという目標を定めて、それを皆さんに課しているという中で、その結果、堺市は都道府県、政令指定都市の中で最下位でした。27.6%と最下位、ちょっと見えにくいですけどね、最下位です。大阪市は52.2%、50%を超えた、大阪府全体では39.5%、約40%となっておりました。このように非常にショッキングな数字が出たわけでございます。これについて市教委の見解をお聞きしたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 平成25年6月に閣議決定された第2期教育振興計画では、中学3年生卒業時の英語力の成果指数として英検3級程度以上の生徒の割合を50%としております 文部科学省が実施した平成29年度の英語教育実施状況調査では、英検3級以上相当の英語力があると思われる中学3年生の割合は、議員お示しのように全国平均で40.7%、本市結果は27.6%でございました。本調査結果には、実際に英検3級を取得している生徒の割合と、教員が英検3級以上相当の力があると判断した生徒の割合が含まれております。 本市の結果が全国平均を下回っている原因の1つとして、他の都道府県等に比べて教員の見きわめが厳しいことなど等が考えられております。他の学力調査の結果からも本調査の結果がそのまま本市の生徒の英語力をあらわしているとは捉えがたく、また本市の今回の結果は昨年度より改善が見られる状況でございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 この結果が全てではないとこう言いわけをするわけですけれども、最下位の堺市、書いてありますけどね、英検の受験率最低となってます。そこで書かれてるのはね、英検だけが英語力をはかる基準ではない、また、英検を取得していない生徒は教員の主観で評価することになるが、多少厳し目の判断をしてしまった部分もあるのではないかと、今御答弁あったとおりだと思います。 中学校の教科の1つとして、やっぱり英語というのは大事な教科というふうに私は思っております。その中でこのような結果が出たというのは非常に残念だと思いますが、ただこの基準というのが少し曖昧なところがあると、これが全てではないというのもわかるような気がいたします。 そこで、毎年、中学生対象にチャレンジテストというのを行ってると思いますが、そこでの英語の成績はどうでしょうか、堺市の成績は。 ◎後藤 学校指導課長 平成29年度大阪府中学生チャレンジテストでは、1年生は府平均を超えており、2年・3年生では府平均をやや下回っている状況にございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 簡単な御答弁でしたけれども、毎年行っているチャレンジテストではそれほど大きな差はないということでした。 私も、この結果というのは非常に大きく差が出てるというふうに思っております。これが全てでないだろうと思っておりますが、ただ国が英検の3級を中学3年生に50%とるという目標を掲げてる以上は、受験率も最低、そして結果も最低、こういうことがないように、受験率を上げて、英検をみんな受けようと、それを1つの目標にする。そして教師の基準というのは、もう一度中で考えて全国的な基準になるようにした上で、適正なこういう評価を下すような方針を今からとってほしいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ただ、これをもって私は、これから議論をする英語の早期化、小学校の低学年から始めろ、そして英語力を上げろと言うつもりは全くありません。それについては、私は実は反対をしておりますので、これからする議論は今の議論と少し矛盾をするかもわかりませんけれども、今までの議論は教科の1つとしてやるべきことはやった上で結果を出してほしい、そしてこれからは、英語の早期化というのは本当に必要かどうかという観点から、少し皆さんと議論したいというふうに思っております。 そこでお伺いしますが、これまでの小学校外国語活動と新学習指導要領における外国語活動及び外国語科の概要についてお答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 小学校の外国語活動は、平成23年度より小学校5・6年生を対象として、聞くこと、話すことを中心とした年間35時間の外国語活動を実施してまいりました。また、本市では平成27年度より3年生、4年生において外国語活動を先行実施してまいりました。 平成32年度より全面実施される新学習指導要領では、3・4年生から年間35時間の外国語活動が導入されます。5・6年生は教科として外国語科が導入され、授業時数も年間35時間から70時間となり、聞くこと、話すことを中心とする体験的な活動に加え、段階的に文字を読むこと、書くことを学習すると示されております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今御答弁いただいたとおりで、平成32年度からは小学校3・4年生で年間35時間導入されると、外国語が。5・6年生に至っては、教科化した上で現在35時間から70時間へとふえるということなんですね。 それでは、これについてどのような効果があるとお思いでしょうか、お答えください。 ◎後藤 学校指導課長 文部科学省によりますと、外国語活動の成果として、児童の高い学習意欲、中学生の外国語教育に対する積極性の向上が示されております。 今後新学習指導要領における小学校外国語教育の早期化、教科化により、音声中心に学んでいたことがより円滑に文字指導に接続され、抽象的な思考が高まる5年生、6年生において、より体系的に学ぶことができます。 また、言語教育として、国語科を初めとする他教科等の学習と相互に関連づけることで、日本語と英語の音声的な違いや言葉の大切さや豊かさに気づき、言語に対する興味・関心が一層高まることに結びつくと考えられます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 御答弁では、英語教育が早期化することによって、よい面ばかりの御答弁がありましたけれども、実はこの英語教育の早期化については、いろんな方面から批判もあります。僕も、この文部科学省の英語教育の早期化には非常に疑問がありますし、実は反対をしております。 今どんな批判の本があるといいますと、最近出ました英語化は愚民化と、施光恒さんが書いてるね、日本の国力が地に落ちるという本とか、永井忠孝さんの英語の害毒というような本、また、もうお亡くなりになりましたけど、渡部昇一さんの英語の早期教育・社内公用語は百害あって一利なしと、どなたかが好きなフレーズですけれども、百害あって一利なしとこのようにね。 読んでみますとね、確かに私はもう英語教育というのは、僕は急ぐ必要は全くないなというふうに思います。最近、現場の教師の方と何人かお話しすることがありました。そして小学校3年生、4年生から英語教育がこれから始まると思うけれど、皆さんどう思うというふうに申し上げたら、やっぱりお2人に聞いたんですけど、2人とも3年生、4年生でまだ国語力、日本語もしっかりできてないのに、そんなときから英語を学ばすのは僕は疑問やし反対やというふうにおっしゃってました。 皆さんはどうお考えかわかりませんけど、やっぱり現場の教師はね、みんなに聞いたわけではもちろんないのでね、わかりませんけれども、そういう疑問を持っている方が多い。3年生、4年生から英語を習わせるならば国語教育をしっかりやったほうがいいという声が非常に多い。 今紹介いたしましたこういう本なんかもそうです。英語は僕も必要だと思います。しかし、段階がある。小学校の低学年からやるべきではありません。ですので、皆様方にはこのような本を読んだ上で、英語教育をどうあるべきか、進めてほしいというふうに思います。 僕はかつてから国語教育、日本語教育の重要さを皆様方に説いてまいりました。佐賀県の鳥栖市に行きまして、日本語教育というのをやってるということも御紹介したことがあります。日本語教育こそ、やっぱり小さいときからやる。国語というのは古い話ですけど、戦前に比べて授業時間数は3分の1になったと言われております、戦前に比べてね。 今頑張るべきところは、僕は英語ではなくて国語力だというふうに思っておりましてね、最近話題になってる本で、こんな本もあります。AI vs.教科書が読めない子どもたち。この中には教科書が読めない中・高がですね、数学ができない。なぜかといったら文章題を読めない、そういう子がもう続出してるということなんですね。そういう意味からも、小学校、中学校の国語力、日本語力はいかに大切かというふうに思いますが、最後にお聞きいたします。国語教育の重要性についてお答えいただきたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 新学習指導要領の国語科の目標としては、言葉による見方、考え方を働かせ、言語活動を通して国語で正確に理解し、適正に表現する資質、能力を育成することをめざすと示されています。 急速に情報化が進展する社会において、文章で表現された情報を的確に理解し、自分の考えの形成に生かすことが求められます。また、語彙は学習の基盤となる言語能力を支える重要な要素であることから、語彙指導の充実についても重視する必要があります。 これらのことから、今後一層国語教育の充実に向けた取り組みを推進していくことが重要であると考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 国語教育の重要性はわかっていただけるということですけれども、具体的にどういうふうに進めるかということが大事ですから、これからそういう具体的にどう進めるかについていろいろと議論していきたいなというふうに思っております。 この質問については、ここで終わりたいというふうに思います。 最後に、北朝鮮による拉致事件の啓発について。 6月10日のこれは産経新聞に載った記事ですけれども、アニメめぐみというのがあります。皆さんにお配りになってると思いますけれども、その視聴が非常に低調だと、啓発をしてきたけれども進んでいない、このアニメめぐみの視聴が全国的には平均で8%に満たない、大阪市の小・中学校では、昨年度は2%にとどまっているというようなことが書かれております。 そこでお伺いします。市立学校における映像作品の活用に向けた教育委員会の取り組みについてお答えいただきたいと思います。 ◎太田 人権教育課長 これまでも拉致問題に関する映像作品の活用につきまして、国からの依頼により全ての堺市立学校に対して文書により周知を行ってまいりました。今年度は本年3月7日付、拉致問題担当大臣及び文部科学大臣連名の活用促進の依頼を受けまして、文書による各学校への周知に加えて、5月の校長会におきまして活用の依頼を行いました。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 それでは、昨年度の本市の映像作品活用状況は把握しているのでしょうか。また、今年度の活用状況の把握についてお答えください。 ◎太田 人権教育課長 昨年度の活用状況につきましては、調査を実施しておらず、把握しておりません。 しかし、昨年度、実際に視聴した学校の校長から、北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせまして、DVDめぐみを活用し、人権教育の一環として拉致問題に関する学習をしたと聞いております。 中学校の歴史や公民で拉致問題を取り扱う時期が3学期となることが多く、また12月の北朝鮮人権侵害問題啓発週間に合わせての活用も予想されることから、調査につきましては、それらの状況も踏まえまして、昨年度の状況も合わせて適切な時期に実施してまいりたいと思います。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 昨年度は調査してないということですけれども、ことしはぜひとも調査をして、その結果を報告していただきたいとこのように思っております。 このアニメめぐみを視聴した後、昨年、平成29年度より作文コンクール等が行われておりますが、その教育委員会の考え方についてお答えいただきたいと思います。 ◎太田 人権教育課長 北朝鮮人権侵害問題啓発週間・作文コンクールにつきましては、若い世代に拉致問題への理解促進を図ることを目的として、平成29年度より国において中学生及び高校生を対象として実施されております。 応募につきましては、各学校において取りまとめの上、直接国のほうへ応募する仕組みとなっておりますため、教育委員会としまして堺市立学校の詳しい応募状況については把握しておりませんが、平成29年度は応募した学校があったと聞いております。 今後も当該コンクールについて引き続き各中学校及び高等学校へと周知してまいります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 このコンクールにつきましては、平成29年度、実は全国で96校が応募したそうです。96校しかなかった。そのうち大阪府では1校しかなかった。その1校が美木多中学校だったというふうに聞いておりますので、堺から1校でもこういう作文コンクールに応募してもらってよかったなと思いますが、それほどやっぱり啓発活動が進んでない、興味が薄れているというあかしでございますから、これについて積極的に取り組んでいただきたいというふうに思います。 最後に、今後教育委員会としてどう取り組みを進めていくのか、お答えいただきたいと思います。 ◎太田 人権教育課長 拉致問題につきましては、我が国の主権及び国民の生命と安全にかかわる重大な問題であり、国としても最重要課題と位置づけております。 教育委員会といたしましても国と同様に認識しており、各学校の実態や児童・生徒の発達段階等それに十分配慮した上で正しく理解していくことが大切であると考えております。 今後とも各学校に対しまして、アニメめぐみ等の映像作品の活用や北朝鮮人権侵害問題啓発週間・作文コンクールについて周知を続けてまいります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 教育長、アニメめぐみってごらんになったことあります。 ◎中谷 教育長 私も1度、視聴させていただきました。 ◆水ノ上 委員 ぜひとも教員の皆さんがどのくらいごらんになってるかわかりませんが、視聴いただきまして、子どもたちにそういう啓発をしていただきたいというふうに思います。 以上で午前中の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 |
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