◆水ノ上 委員 皆様お疲れさまです。大阪維新の会水ノ上成彰です。私はきょう3問にわたって皆様方と議論をしたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。 まず最初に家庭教育の重要性についてお伺いしたいと思います。 教育基本法第10条には、こういうふうに書かれております。「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」、2項で「国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会及び情報の提供その他の家庭教育を支援するために必要な施策を講ずるよう努めなければならない。」と、このように書いております。 そこでお伺いいたしますが、家庭教育の重要性についてはどのように認識しておられるでしょうか。 ◎後藤 学校指導課長 家庭教育は全ての教育の出発点であると捉えており、基本的な生活習慣、生活能力、他人に対する思いやり、社会的なマナー、自制心や自立心など生きる力の基礎的な資質や能力は、家庭教育において培われるものと認識しております。また、子どもの生きる力を育むために、学校、地域社会、行政等が家庭の支えとなり社会全体で家庭教育を支援していくことが大切であるというふうに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 教育上、いろいろな問題があります。虐待の問題、いじめの問題、また学級崩壊の問題、さまざまな問題があります。いろんな原因があると思いますけれども、その原因の多くは家庭教育の低下、そういうところにあるのではないかなというふうに思っています。先ほど紹介いたしました教育基本法では、子の教育について父母その他の保護者は第一義的責任を有するというふうにあります。念のためお聞きしますが、この第一義的責任とはどのように考えたらよろしいでしょうか。 ◎後藤 学校指導課長 第一義的というものは、最も重要な根本的なという意味で捉えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 私もそのように思います。学校の教師、先生方は学問を教える。その他、人の道も教えるんでしょうけれども、学校に行くまでに基本的な習慣、そういうものを家庭で備わっておく。道徳等々ですね、いろいろ道徳のこともいろいろ議論してまいりました。その基本は私は家庭にあるというふうに思っておりまして、家庭教育の低下こそが、さまざまな教育の問題にあらわれているのではないかなというふうに思っています。 そういうところから、家庭教育を支援するという取り組みが、各地方自治体でも多く行われておりますけれども、家庭教育を支援するため、本市の取り組みについてお伺いしたいと思います。 ◎後藤 学校指導課長 本市におきましては家庭における基本的な生活習慣や学習習慣の定着、規範意識の醸成などをめざし、児童・生徒の実態から課題の見られる7つの項目を家での7つのやくそくとして挙げ、4月の入学式などでリーフレットを配布するとともに、学校長、PTA会長から保護者への啓発を行っております。 家での7つのやくそくとは、早寝、早起き、朝食の摂取、家族との対話、持ち物の確認、宿題、スマートフォンやテレビゲーム等の時間のルール、そして読書の7項目で示しております。これら7つの項目をもとに、各学校において生活習慣をチェックする期間の設定、家族でチャレンジプリントの実施、放課後の過ごし方計画、実行習慣の設定など具体的な取り組みが進められているところでございます。また、堺市PTA協議会が作成された朝御飯パワーのチラシをもとに、児童・生徒の意識を高め、保護者への啓発を行っている学校もございます。今後も地域や学校との連携を図るとともに、さまざまな取り組みを全市に発信することで、家庭、教育支援に努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今お答えいただきました1つの中に、その1つに、この7つのやくそくというのがございました。これは各学校の保護者等々にお配りされているということです。早寝早起きの習慣をつけようとかですね、今、御説明いただいたとおりのことがあります。その中で、家族との対話を大切にしようというのがあります。私はそれが非常に大切だというふうに思っておりまして、家族の対話がない、そういうところから、子どもの心のひずみができているのではないかなというふうに思います。 昔は、我々子ども、小さいころは、大家族、3世帯が一緒に暮らすような家族が多かった。その中で、親以外の多くの大人や子どもがいた。その中で、いろんな家庭教育を身につけてきた。また地域のコミュニティ、地域のつながりも非常に深くて、そういう人たちが子育てをサポートしていた。それが現在、都市化、核家族化、地域のつながりの希薄化などによって、子どもとの大人が接する機会が少なくなり、子どもたちがなかなかそこから教育、本来ならば身につけておかなきゃならないような、そういうしつけ、習慣などがおざなりにされて、そのまま学校に行ってしまう。学校で何とかしてくれと言われても、学校教育、先生方もいろいろ負担がありますので、その全てを見ることはできない。まず、家庭でそういうことはやってくれよと。家庭と学校の分担といいますか、協力といいますか、家庭でやることは家庭で、学校でやることは学校でと、そういうことをしっかりとやっていくことが、学校教育が向上する、また、その先には学力が向上するということにもつながると私は思っております。 今、7つのやくそくということで、いろんな試みがされているということですけれども、大阪府のホームページなどを見ますと、大阪府教委の、さまざまな試みがされております。ぜひともそういうことも参考にしていただきまして、堺市におきましても、家庭教育の推進を進めてほしいと思いますけれども、これについて教育長にお聞きしたいというふうに思います。家庭教育が崩れれば、学校教育も崩れるのではないかと思います。まず家庭教育の立て直しが必要ではないかと。先ほど申し上げました教育基本法第10条の理念に基づいて、家庭教育の重要性に鑑み、堺市教育委員会としても家庭教育の支援をさらに推進していくべきと思いますが、教育長の所見をお伺いしたいと思います。 ◎中谷 教育長 今、水ノ上委員のほうから家庭教育の重要性についてるる御意見頂戴しました。私もそういうふうに思います。まさに家庭の中で、従来私たちが若いときには、若い、子どものときには、まさにこの家での7つのやくそくというのは、当たり前のように家のほうで言われてたところがあります。ただ、現状、いろんな社会情勢の変化等あり、家庭の環境も変わってきた。家庭の状況も変わってきている中で、家庭教育そのものも崩れてきたというのは実態としてあります。そういう意味で、しっかりと学校も家庭教育に近いことをしっかりと教えながら、またもとに戻るような形で、家庭で教育がしっかりとできるような取り組みをこれからも進めていかなければならないと思います。 ただ、先ほど来、御議論ありましたけども、学校だけではいけない。そういう意味で、先ほどのPTA協議会との連携であるとか、いろんなところとの連携も図りながら、家庭教育がしっかりできるような形で取り組んでいきたいと思います。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 教育長よりお答えいただきました。まさに私もそのとおりやと思います。本当に意を同一にしているというふうに思います。家庭教育の充実こそ教育の基本だと、その先に学校教育があるし、いい学校教育ができるというふうに思います。そういう旨を、そういう理念を広く保護者の方に伝えていただきまして、まず第一義的に基本的には教育というのは家庭にあるんだよということをしっかり説いていただいて、そして、ともに学校教育を盛り上げていく、そういうことにしていただきたいというふうに思います。 以上で、この質問は終わります。 続きまして、スマートフォンの学校内持ち込みについて、昨今話題になっている事象でございますけれども、2月19日の朝刊に、学校でスマホ災害時オーケーと、大阪府教委がそのような方針を定めた。12月議会におきまして、私はスマホ、特にネット依存とかゲーム依存については非常に危険だという議論をいたしました。そして、それとは反するというか、時代に応じているというんでしょうか、学校でも災害時等々の連絡の手段としてスマホの持ち込みを可とするというような方針が大阪府初で進められているということから御質問したいと思いますが、大阪府教育庁及び文部科学省の携帯電話持ち込み禁止の見直しに伴う最近の動きについて御所見をお伺いしたいと思います。 ◎中村 生徒指導課長 平成30年10月、大阪府教育庁では、同年6月の大阪北部地震を受け、安否確認のために公立小・中学校での携帯電話の持ち込みを見直すとの報道があり、平成31年2月18日、大阪府教育庁は小・中学校における携帯電話の取り扱いに関するガイドラインの素案を示しました。それを受け、2月19日、文部科学大臣が記者会見において平成21年に発出した小・中学校への持ち込みを原則禁止するべきとの通知について、見直しに係る検討を進めたいとの発表がありました。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 元来、持ち込みを禁止しておりましたスマホ、携帯電話は、子どもたちの命を守るということが一番大きいことだと思いますが、そういうことから、大阪府発信でそれが見直しに動いたということです。僕はそれはそれでよいと思いますけれども、逆にこの間、12月に議論したように、このスマホが学校に持ち込まれて、それが利用されれば、またネット依存、またゲーム依存等々にもつながるのではないかと、そういう危惧もしているわけでございます。 そこで、新聞等で書いております、記載されておりますガイドラインなどには、スマホや携帯は災害などで学校が許可した場合に限ると。また登下校中や校内ではかばんの中に入れる、子どもが管理する、勝手に取り出したり使ったりした場合は、教員が預かり保護者に返却する。緊急時を除き保護者は子どものスマホに連絡しない。学校はスマホなどの適切な使い方を指導するなど、そのようなガイドラインが示されているということでございます。 こういうような状況から、大阪府教委につきましては、今後3月下旬ごろに正式なガイドラインを通知するということだそうですけれども、本市における公立小・中学校での携帯電話、スマホの取り扱いについてお答えいただきたいと思います。 ◎中村 生徒指導課長 本市における公立小・中学校での携帯電話の取り扱いについてでございますが、平成21年文部科学省からの通知に基づきまして、携帯電話は学校における教育活動に直接必要のないものであることから、小・中学校への持ち込みは原則禁止となっています。ただし、通学時の安全確保等やむを得ない事情がある場合は、個別に対応し、携帯電話の持ち込みを各学校のルールとして可能としております。今後は文部科学省から示される方向性や大阪府を含む他の自治体の動向を注視し、子どもの安全を第一に考え、検討してまいります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 これからガイドラインが示されるということですので、そういう動向を見ながらしっかりとそういう指針を示していただきたいというふうに思います。 今、原則禁止されておりますので、むやみやたらに許可されるということではないとは思いますが、現に今も個別事情に応じて許可をしているという現状もありますから、その延長線上で考えていただいて、このスマホにつきましては、12月に議論したとおり、非常に子どもたちにとって危険性をはらむというところから、この大阪府のガイドラインに基づいて、堺市におきましてもしっかりとしたルールづくりをしてほしいと思います。 また、子どもの安全も大事ですから、いざというときには地震とか災害のときには、子どもの命を守るということ、それもしっかりとお考えいただいた上で、このスマートフォンの校内持ち込みについてお考えいただきたいということを申し上げて、この項の質問を終えたいというふうに思います。 最後に、市立浜寺小学校の校舎改築についてお聞かせいただきたいというふうに思います。 浜寺小学校といいますと、私が住んでいる校区でありまして、私の子どもも3人、この小学校を卒業いたしました。堺で最も運動場が狭い小学校です。そういうところから、今回、建てかえ、改築ということで、いろいろ地元の方々も、これについては非常に気にしているというか、非常に熱心に取り組んでいるという状況から質問したいというふうに思います。 まず最初に、浜寺小学校の建てかえ事業に際して、学校敷地が狭い中、どのような計画を検討されているのかお答えいただきたいと思います。 ◎天野 施設課長 浜寺小学校の建てかえ事業は、経年により老朽化した校舎の建てかえ計画及び設計の段階で運動場を少しでも広く確保することにより、教育環境の改善を図るもので、南側に建てられている校舎を改築し、その後、北側の校舎の解体を行うものです。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 ちょっと見にくいですけれどもね、薄くて。浜寺小学校の全体図です。真ん中が運動場なんですが、これが堺で一番狭い小学校の運動場です。北側の校舎を取り壊して、南側に全て移設すると。南側に購入と書いておりますけれども、購入した、最近購入していただいた土地がありまして、それが広がるので、南側に全ての校舎を持ってきて、運動場を広くしようということです。 それでは、運動場を広く確保するということですが、現在の運動場がどのくらい広くなるのかお答えいただきたいと思います。 ◎天野 施設課長 基本計画では、基本計画の段階ではございますが、浜寺小学校の運動場面積は、現在2,712平米でございますが、今回の建てかえにより約3,235平米となり、約520平米ほど広くできると考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 約520平米増加するということです。北側の校舎分がそのまま運動場として追加されると。南側の校舎につきましては、古い物は昭和32年に建てられた物があるということで、60年以上経過している。また、新しい物でも昭和45年に建てられておりまして、それでも四十七、八年たつということで、老朽化は明らかということですね。 それでは、この建てかえの事業のスケジュールについてお答えいただきたいと思います。 ◎天野 施設課長 平成30年度基本計画を行い、平成31年度から平成32年度にかけて基本設計、実施設計を行う予定でございます。平成32年度運動場に仮設校舎を建設した後、平成33年度から南側校舎を解体し、平成34年度から平成35年度にかけて校舎の建てかえを行う予定でございます。建てかえ完了後、平成36年度北側校舎の解体を行う予定でございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 スケジュール感でいいますと、今から5年、丸5年かかるということです。図を見ていただきましたら、北の端、右側にプールというのがありますけれども、浜寺小学校のプールは20メートルしかないという非常に狭いプールです。お伺いしますけれども、このプール、ほかにも20メートルのプールというのはあるんでしょうか。 ◎天野 施設課長 20メートルプールは浜寺小学校のほかに、確認できる範囲で約3校ございます。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 堺市の小学校って今92校でしたかね、92校のうち4校が20メートルと、あとの88校は25メートルあると。4コースあるか5コースあるか別にしましてね。88校は25メートルプールだということで、浜寺小学校については、運動場も堺で一番狭い、プールも狭い4校のうちに入るという状況だということです。 さらに、ここにある右側に書いてあります体育館、この体育館もある意味欠陥体育館でして、これ私が剣道をずっと教えていますので、じかに感じるんですけれどもね、体育館の床は、運動場と一緒ぐらいの高さか、場合によっては低いんですよね、床が。ですから、天気のいい日、また風の強いときは砂が体育館にどんどん入ってくるんです。ですから、体育館の床が白くなる、砂で。剣道やるときはだしですから真っ黒になる。またシューズの人も、砂が上がるから滑ったりするんですね。そういう意味で、非常に使い勝手が悪い。マンモス校時代につくられた分ですから、上に校舎が教室が4つほど載っております。今でも使われている。動線的にも非常に使いづらい構造になっていると。 また、運動場側に向かって窓が、大きな窓があるので、災害等、割れたりしたら、そういう危険も伴うということで、体育館も非常に使い勝手が悪いと思うんですね。ですから、運動場が堺で一番狭い、プールは狭い、体育館がまたそういう欠陥があるというところから、地元の皆さん方もこれらを一遍に解決できる方法はないだろうかというところから、いろいろ思案をされているわけでもございます。 このプールにつきましては、更衣室もなく、体育館の上の教室も児童の動線に課題があります。また、体育館の上の教室も含めて校舎を建てかえて、さらに体育館の建てかえを行えば、体育館の屋上にプールを載せることもできます。20メートルプールが体育館の上に載れば25メートルプールになる。動線もよくなると。プールというのは夏だけですからね、ほかのところに教室が、今ある4つの教室がほかに行けば、動線もよくなるというところから、校舎は建てかえする。体育館もこれ今で45年たっているということですから、もうあと5年たったら50年ということで、この問題を一挙に解決するためには、校舎建てかえではなくて、体育館も建てかえる。続けて建てかえることが望ましいのではないかという意見がありますけれども、それについてどのようにお考えでしょうか。 ◎天野 施設課長 今回の事業は、喫緊の課題である老朽化した校舎の建てかえを実施したいと考えております。体育館につきましては、学校の運営状況や市内の他の学校施設の整備状況とも照らし合わせながら、長寿命化も含めて、整備手法を検討していきたいと考えております。体育館の上の教室については、建てかえ校舎の教室と体育館の上の教室で、稼働状況など学校と調整を図り、一部ではございますが、配置移動するなどの対応が可能と考えております。なお、プールについては、北校舎を解体後、現地にて更衣室を確保しながら、25メートルプールに建てかえることも検討しております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 まず、喫緊の課題は、確かに老朽化している、60年以上たつ校舎があるというところから、それはわかります。ただ、今までの数十年間、浜寺の皆さんは一番狭い運動上の学校に通わせ、プールも狭い、体育館も非常にほこりが入って使いづらいというところ、もう長年、何十年と我慢をしてきた。子どもたちもそれに耐えてきた。それをカバーしてきたのは、浜寺小学校の保護者の皆さんがより教育熱心で、そういうハンディをカバーして子どもたちのために一生懸命やってきたというのがあるんです。そして、今回の建てかえ話が出て、今までの何十年間我慢してきたことを、ここで一挙にほかの学校と同じような教育環境に改善できないかというのが、今、大きな課題だというふうに思うんですね。そして、数十年間、今までそういう我慢を強いられてきた。そしてこれからこれを建てかえれば数十年間これを使うことになるわけです。 今、課長がプールの話をしました。なるほど20メートルプールを建てかえ後25メートルプールに変えるというのは、1つの前進かもわかりません。しかし、それによっても、それがまた耐用年数が来れば、また考える。そのうち体育館も耐用年数が来て建てかえるということになるわけです。ですから、ここは総合的に考えて、どういう案が最もふさわしいか。将来においてふさわしいかということを、いま一度考える必要があるのではないかなというふうに思います。 バリアフリーについてもそうです。今の体育館につきましては、屋上に教室が載っておりますので、車椅子の子どもたちとか障害を持っている子どもたちにとっては非常に上がり下がりがつらい。そういう状況はこれからも続けていく、続けていかなきゃならないんですね。そこをどう考えるか。障害者の権利といいますか、そういうことも考えていく必要があろうかと思います。バリアフリー化ですけれども、とりあえず、とりあえずというか、1問お聞きしておきたいと思いますが、障害を持っている方についてのバリアフリー化についてはどのように御検討されているでしょうか。 ◎天野 施設課長 浜寺小学校で建てかえする校舎につきましても、大阪府福祉のまちづくり条例に基づき計画し、エレベーターなどを設置する予定です。体育館との段差につきましては、基本設計及び実施設計の中でできる限り改善できるよう検討してまいります。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 新しい校舎につきましては、当然、そういうふうな設置、エレベーター等設置するというのはわかります。体育館との段差、これを存置をするというふうな、今、基本計画ですけれども、この体育館を存置をする、何十年間使うということに関しては、これから長い間そういう問題が必ずつきまとうということなんですね。あのときやっといたらよかったということがないように、私は考えるべきだというふうに思っております。これはもう何十年に1回の話。長寿命化って先ほど言われました。長寿命化で60年から80年ですか、長寿命化というのはね。今これ45年たってますので、今まででしたら50年というて言われていたのが、長寿命化することによって、60年どころか80年まで使おうということがありますけれども、やっぱりいつかはこの体育館も改築しなければならない。そういうことから、今までのこの浜寺小学校にかかわった人たちの御苦労、そしてこれから、それこそ存置した場合の困難、そしてこれから数十年間続ける上での使い勝手のいい小学校、そういう意味でも、今そのようになっておりますけれども、もう一度、今まで3回、この浜寺小学校で今つくられている浜寺小学校改築検討委員会というのが、今つくられておりまして、その浜寺小学校改築検討委員会の皆さんと当局の皆さんが3回にわたっていろいろと話し合いをしていただいているということは聞いておりますが、さらにきょうの議論も踏まえて、もう数十年後のことを考えてやる余地はないのか、いかがでしょうか。 ◎大貫 学校管理部長 まずですね、これから計画、具体的に計画立てていく上では、今、委員もお示しされた地域の検討会議等の意見も踏まえながら、長期的な視野になって考えていきたいということについては考えております。 先ほど、建てかえ事業のスケジュールについて、課長のほう答弁いたしましたが、あくまでもまだ基本計画の段階でございまして、設計のほう、まだ入ってございません。それで、先ほど答弁させていただいたスケジュールについては、具体的に年度申し上げておりますが、あくまでもまだ設計も入っておりませんので、ただ先ほど申し上げたかったのは、まず校舎を解体する前に仮設の教室を設置しなければならない。それが設置後解体する。そして建てかえるというようなスケジュールになって、当然、通常の改築とは違って、複数年にわたって事業が完了するということの意味で申し上げました分で、年度についてはこれから設計等入っていくわけですから、先ほど答弁しました年度どおりいくかどうかにつきましては、予算の関係もございますし、確定しているものではございません。 ということで、それで先ほどの質問の部分でございますが、冒頭に申し上げましたように、当然、委員お示しのように浜寺小学校全体、総合的に考えた中で設計、また構想等、取り組んでいかなければならないと、このように考えてございます。以上です。 ◆水ノ上 委員 今、部長がお答えいただきましたとおり、今現在、基本計画の段階ですので、これから基本設計、詳細設計に入っていくということで、そやけど、今のうちに大まかな基本方針を示していただかなければ、話が前に進まないというので、そういう御質問しているわけです。 先ほど申し上げたとおり、もうこの体育館、これ5年間かかるわけですね、今の皆さんの計画では。それだけでも運動場の真ん中に仮設校舎を建ててやるわけですから、子どもたちにも負担がかかる、かかります。数年間、仮設の校舎で勉強することになります。さらに体育館となれば、子どもたちにどのような負担があるかというのも勘案しなきゃならないというのも、私はわかっています。ただ、先ほど何度も言いますように、今まで何十年間とそういう苦労をしながら、この校舎で勉強してきた。またプールもそうです。体育館もそうです。それが今回建てかえすることによって、やはり期待はほかの学校の子どもたちと同じだけの環境で教育を受けさせたい。教育環境の充実という意味で、やっぱりこれは千載一遇のチャンスであることは間違いないですね。そういうところから、どこかに代替地がありまして、そこに移るというなら簡単な話なんですけれども、この敷地を利用しつつやっていかなければならないというので、非常に苦労はするというのはわかりますけれども、そのあたりは皆様もそうですし、この検討委員会の方々とともに知恵を絞っていただきまして、あのときこうやっとけばよかったなということがないようにしていただきたいと思いますが、最後に教育次長の見解をいただきたいと思います。 ◎田所 教育次長 議員から御指摘ありましたように、浜寺小学校、非常に狭い用地の中で建てかえ工事を行っていかなければならないと。そこの中でやはり子どもたちの教育も進めていくということで、非常にさまざまな困難があると思ってます。現在、地元の方ともいろいろお話をしながら、将来どういう形にしていこうかということで、我々のほうも知恵を絞っておりますので、その辺また地域の皆さんと協力しながら、できるだけいい環境をつくっていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ◆水ノ上 委員 今、教育次長から御答弁いただきました。本当に教育委員会も知恵を絞っていただきまして、また検討委員会のほうもいろいろ知恵を絞って、お互いがよりよい学校をつくっていくということをめざしてほしいと思います。そこには子どもたちが実際、今、おっしゃったとおり、教育を受けているわけですから、その負担も考えながら、どうやれば負担軽減をしながらいいものにしていくか、そこが大事だと思いますので、ぜひともいい物をつくっていく。まだこれ基本計画の段階ですので、これから基本設計に入っていきます。そのときには地元の皆さんの御意見に寄り添う形で、しっかりと御意見を聞いていただいた上で、進めていただくことをお願いを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
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