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水ノ上成彰は堺市西区選出の堺市議会議員。

TEL. 072-263-0333

〒592-8348 堺市西区浜寺諏訪森町中3丁272-2

堺市議会報告 議会発言集CONCEPT

平成31年3月7日 予算審査特別委員会

例月現金出納検査と監査手続及び関連質問について

◆水ノ上 委員  おはようございます。大阪維新の会堺市会議員団の水ノ上でございます。会派を代表いたしまして、予算総括質疑を行います。久しぶりの予算総括質疑でございまして、私のきょうの質問は1問だけです。的確な答弁をお願いしたいと思います。

 平成31年度予算案が上程されております。しかし、今回の議会では、2月6日に竹山市長の政治資金収支報告書の多額の不記載が発覚し、緊急質問また大綱質疑で多くの時間を割いて議論をしてまいりました。

 予算案の審議は最重要でございます。その予算案を提案した市長みずからの政治資金に大きな金額の虚偽記載、不正の可能性があり、説明責任も果たさないというのであれば、そのような市長が提案した予算案自体に市民は不信を抱くだろうと思います。市長が予算案を成立させたいと願うのであれば、まず市長にかけられている疑惑に対して万人が納得する説明責任を果たさなければならないと思います。

 あす市長から政治資金収支報告書に関する調査結果資料が提出されます。必要にして十分な資料が提出されるのか。我々は去る2月21日に議員総会に向けての資料請求の申し入れを行いました。その後、2月25日の市民人権委員会におきまして、池田議員から銀行残高証明書やホテルの宴会代金の明細書などの提出を市長に迫りましたが、市長は、おたくの資料を全て提出するというわけではなく、十分吟味して市民の皆さんにわかりやすく説明させていただくと答弁されました。わかりやすい説明よりも確かな説明を望んでおります。すなわち客観的資料が出てこない可能性があるのではないか、説明責任が果たせるのか、堺市の当初予算案を提案する者としてふさわしいのか否か。

 これから予算の総括質問を私以下4名が行いますけれども、その前に申し上げたいのは、市長はまず身の潔白を証明してから予算の成立をめざすべきである、その努力を怠るなということでございます。

 それでは質問に入ります。

 私は、通告しておりますのは、例月現金出納検査と監査手続及び関連質問についてでございます。

 私は公認会計士として、議員になる前に長年、法定監査に携わってまいりました。また、議員選出監査委員も2年務めさせていただきました。その経験から、竹山市長の政治資金収支報告書の検査についても絡めながら質問をしたいと思います。

 まず最初に、議会選出の監査委員は2名おります。また、代表監査その他の監査委員も合わせて4名がおりますけれども、議員選出監査委員を含む4名の監査委員はどのような監査を行っているのか、お答えいただきたいと思います。

◎西澤 監査課長  議員選出の委員2名を含む監査委員4名は、地方自治法の規定に基づき、毎月の例月現金出納検査、8月には決算審査、11月と2月には定期監査及び行政監査、財政援助団体等の監査、このほか年4回の工事監査なども行っているところでございます。以上でございます。

◆水ノ上 委員  監査は私も経験いたしましたけれども、1年中、例月現金監査から始まりまして、非常にタイトなスケジュールで監査をしているという実感があります。

 それでは、平成31年度当初予算における議員選出監査委員の報酬額は幾らでしょうか。

◎西澤 監査課長  委員お尋ねの報酬額につきましては、平成31年度堺市一般会計予算における議員選出監査委員の報酬は2名分の総額で158万4,000円となっております。以上でございます。

◆水ノ上 委員  それでは、先ほど挙げていただいた監査の中で例月現金出納検査について取り上げたいと思います。

 例月現金出納検査とは、会計管理者及び上下水道事業管理者が取り扱う現金の出納事務が適正に行われているか否かについて毎月実施するものです。なぜ毎月、例月現金出納検査を実施するのか、お答えいただきたいと思います。

◎西澤 監査課長  地方自治法第235条の2において、普通地方公共団体の現金の出納は、毎月例日を定めて監査委員がこれを検査しなければならないとされており、この規定に基づき、毎月、例月現金出納検査を実施しているところでございます。以上でございます。

◆水ノ上 委員  それでは、具体的な手続についてお聞かせいただきたいと思います。

 会計管理者が提出いたします収支計算表、上下水道事業者が提出いたします合計残高試算表のうち、預金残高については、毎月、銀行残高証明書と突合を行っておりますけれども、それはなぜでしょうか。

◎西澤 監査課長  これについては、堺市監査等事務処理要領において、例月現金出納検査の事務執行の手順として、監査委員が収支計算表等の資料の計数と現預金残高の確認、照合を行うとされており、現預金残高の確認のため、会計管理者等から収支計算表等と残高証明書の提出を受けて、それらが一致しているか、照合しているところでございます。以上でございます。

◆水ノ上 委員  私も含め、この場には議選の監査委員を経験した議員が十四、五名いらっしゃいます。毎月毎月、我々もまず銀行残高証明書と収支計算表などの預金残高と突合することから監査を始めました、毎月。

 銀行残高証明書は、銀行が発行する外部資料で証拠力が非常に強い。この銀行残高証明書は3つのことを担保すると私は思っています。

まず1つは、帳簿預金残高の正確性を証明する。銀行残高証明書の突合ですね、当然のことだと思います。

 もう一つは、銀行残高証明書と毎期または毎月照合するということ。前期または前月、また当月、当期と照合するということは、その期間の収入と支出の正確性、特に網羅性を担保するということ。会計の基本は、何も足さない、何も引かない。昔、サントリーのウイスキーの山崎の宣伝でありましたけれども、何も足さない、何も引かない、これが会計の基本でして、何か要らんものを足したり何か無用なものを引いたりしたら、必ず残高が合わない。そして残高証明書と差異が出てくる。一致すれば全ての収入と支出が網羅されているだろうという推測になるわけですね。ですから、収入と支出の網羅性を担保する。

 もう一つが、銀行残高証明書の入手は、ほかに同一の名義の預金がないことを担保、証明するということ。残高証明書には、その同一名義の全ての預金残高が載ってきます。例えば普通預金からお金がたまったら定期預金にした、そしたら定期預金、同じ名前で出てくる、ということは隠し預金ができないということ、それを担保するということなんですね。ということで、銀行残高証明書と帳簿の残高を合わせるということは非常に重要だということなんです。

 そこでお聞きいたします。収支計算表と合計残高試算表の預金残高を銀行残高証明書と突合するという手続なしに例月現金出納検査は成立いたしますでしょうか。

◎西澤 監査課長  堺市監査等事務処理要領において、監査委員が収支計算書等の資料の計数と現預金残高の確認、照合を行うこととされており、この手続なしに本市の例月現金出納検査は成立しないと考えているところでございます。

◆水ノ上 委員  成立しないということで、本市の現金出納検査だけではなくて、一般的にこういう出納検査をするときには必ず銀行残高証明書との突合、添付をすると。

 私は長年、監査法人で監査に従事していました。監査の基本は、期末残高の確定、現金預金、在庫、売掛金、買掛金など、現金は実査する、預金は残高証明書との突合もしくは直接残高確認する。在庫は実地棚卸しの立ち会い、売掛金・買掛金は直接確認などいたします。内部資料だけでの監査は成り立たない。外部資料の入手、または監査人みずからの確認行為など必須です。

 さて、竹山市長の政治資金収支報告書は、少なくとも後援会、資金管理団体とも平成25年以降は正確ではありません。私は21年以降も怪しいと思いますけれども、少なくとも平成25年から間違っている。平成25年以降の収支報告書は修正されるだろうと思います。翌期繰越残高は全て書きかえられるだろうと。翌期繰越残高、すなわち期末現預金残高は変更されます。正しい残高に書きかえられているか、外部の客観的な資料により確認することが不可欠です。それを証明するのは、銀行残高証明書を添付し、突合するしかありません。

 我々は市長に提出をお願いしたときも、また本会議また池田議員の質問でも残高証明をしっかりとつけてくれと、そういうことを竹山市長には言っておりますけれども、そこで竹山市長にお伺いいたしますが、収支報告書の監査手続で最重要の手続、銀行残高証明書の添付、突合というところから、各年度末の後援会、資金管理団体、全ての銀行残高証明書をあす提出されるのかどうか、お答えいただきたいと思います。

◎竹山 市長  現在どのような資料をもって説明すべきかも含めまして、わかりやすい内容で説明できるよう整理してるところでございます。

 私の祖父は、おてんとうさまは見てるでというふうに言っていただきました。そしてまた父は、天網恢恢疎にして漏らさずということを常に言っておりました。私はこの言葉を胸に刻み、日々努めてきたところですけれど、今回の不適正な会計事案については私の不徳のいたすところだというふうに思っております。

 今後とも今の作業をしっかりと終えて皆さん方に提出するとともに、説明責任を果たしてまいりたいと、そして適正な会計処理に努めてまいりたいというふうに思っております。以上です。

◆水ノ上 委員  市長、あす提出されるということは、もう今の時点で準備できてると思うんですね。我々は再三、残高証明書、銀行残高証明書がなかったら、これは証明にならないよと言っております。これであすこの銀行残高証明書が出てこなかったら、私は竹山市長の監査実務の否定にもつながると思っています。

 毎月毎月収支報告書を検査するためには、議選も代表監査もいらっしゃいますけれども、ずっとチェックをしている、例月現金出納検査ではね。それをやってるにもかかわらず、竹山市長のこの収支報告書においてそこが抜けているということは、本当に監査を否定することにならないかとこのように思っています。

 銀行残高証明書で毎期ごとの現金預金残高を確定しなければ、収支報告書は好き放題改ざんできます。好き放題改ざんできます。もう全て作文できます。残高がしっかり毎月毎月決まるから、その中で収入と支出を網羅性が確保できる。それが残高が証明できないということであれば、何を信用していいかわからない。収入も支出も残高も全てブラックボックスになりかねない。

 今回の市長の収支報告書は、事務ずさんのきわみ。数字を丸めている。政治資金パーティーが赤字。記載漏れの収入総額が2,000万円とも言われていると。このような疑惑を晴らすためには、外部資料の添付がぜひとも必要。

 竹山市長は公認会計士、税理士にお願いしてると再三おっしゃっていました。公認会計士がアドバイスをしているとするならば、竹山市長の潔白を証明するためには必ず各期の銀行残高証明書を添付すると思います。100人の公認会計士がいたら100人とも必ずそうアドバイスすると思います。銀行残高証明書の添付がなければ、その時点で直ちに提出した収支報告書はうそであると言ってるのと同じと捉えて私はいいと思います。少なくとも監査経験のある私から見れば、それ以外考えられません。銀行残高証明書の添付なくして説明責任は果たせないということを申し上げて、次の質問に入ります。

 次に、お金の流れの正確さは、銀行残高証明書を添付することである程度説明されますが、それだけをもって収入・支出の内容まで正しいというわけではありません。収入・支出それぞれについては、おのおのの明細書などで点検が必要となってきます。

 そこで質問いたします。地方自治法に基づく監査の1つに工事監査があります。工事への支出、工事の施工が適正に行われたかどうかを監査するに当たり、監査委員はどのような書類をチェックしているのか、お答えいただきたいと思います。

◎西澤 監査課長  工事監査では、仕様書、図面、内訳書、施工計画書などの関係書類と施工内容を確認し、工事が適法かつ合理的、効率的に行われていたかを監査しているところでございます。以上でございます。

◆水ノ上 委員  当然、対象工事については御答弁にあったような書類をもとに詳細な検査を行います。場合によっては現地視察も行きます。領収書や完了報告書だけを見て監査をしているわけではありません。

 ところで、竹山おさみ連合後援会主催のパーティーの収入が過少ではないかとの疑惑があります。赤字のパーティーは論外としても、異常に利益率の低いパーティーが並んでいる。アットホームな会だからと市長は言いますが、アットホームな会というのは客単価が高い、支出が大きいということなんだろうけれども、立食のパーティーでどのくらい客単価が高く設定しているのかを確かめたいと思うのは私だけではないと思います。1万円の会費で客単価が9,500円、土産なし、本当でしょうか。立食パーティーは食事もせずに帰る人が多い。

 そこで、パーティーについて、パーティー券受け付け簿などの誰がどれだけ購入したかというような管理資料があるはずですけれども、その提出を求めるのは当然として、外部資料として再三大阪維新の会より提出を求めておりますアゴーラリージェンシーホテル堺発行の御宴会料金明細書を出してもらわな、これはわからない。

 私は自分のことですけれども、3月1日にアゴーラリージェンシーホテルで政治資金パーティーを開催いたしました。参加者は200人未満で全員着席の本当にアットホームなパーティー。9割の方が最後まで残ってくれるようなパーティーでした。

 ホテルの営業担当が私のところに来まして、当日参加の人数をすり合わせたいというふうに言ってきました。いいですよと。向こうは大体目算で、大体きょうは180人ぐらいですかねと、こちらの帳簿を見たら、大体そうですねと、そのとおりですよという会話がありました。

 そして私は、こう聞きました。このような当日参加の人数のすり合わせというのは、どのパーティーでもやってるんですかと聞いたら、ホテルの営業担当は、どのパーティーでもやってますと。竹山市長のパーティーでもそういう参加人数のすり合わせやってますかと、必ずやってるはずですとそういう答えがありました。

 これは本会議でも伊豆丸議員のほうから提示がありましたアゴーラリージェンシーホテルの御宴会料金明細書です。左肩の人数のところに、ちょっと見えにくいんですけれども、参加人数、ほぼ参加人数が書いてます。これは大阪維新の会の堺がやりましたパーティーで約1,000人が来ていたと。これもすり合わせをした人数です。そのほかにも、食事を用意した人数、食事の客単価、ビールの出た本数などが書かれております。これで見ますと、正確な参加人数が推定できます。そして、参加人数が推定できれば、実際パーティー収入はどのぐらいだったかということも推定できる。1.5倍とか、2倍になるでしょうけれども、できると思います。

 そこで竹山市長にお伺いいたしますけれども、再三再四この御宴会料金明細書は客観的な外部資料であり、証拠力も強いから、全てのパーティーについて提出を求めておりますが、あすの提出資料の中にこの明細書は入っているんでしょうか。

◎竹山 市長  わかりやすい内容で説明できるように皆さん方に提出したいと思います。

◆水ノ上 委員  もうあした提出していただく資料の中にこれが入ってるかどうか、それだけの答弁をいただきたいと思うんですね。もうこれ以上答弁は求めませんけれども、わかりやすい、わかりやすいと言いますけれども、わかりやすいうその説明されても困るんですね。正確な説明、客観的資料に裏づけされた正確な説明をしなければ、市民の皆様方は信用できない。

 この資料につきましては、お手元になかったらホテルは直ちに再発行すると言っておりますし、もし手元になかったら、委任状をいただいたら、すぐにでも私が行ってとってきます。

 最後になりますが、監査で実際に行われている手法を参考に、市長の説明責任の果たし方について意見を申し上げました。あす提出されます収支報告書に疑義がないと確信しているのであれば、客観的資料を提出すればいいと思いますし、客観的資料を提出できないとすれば、それはうその収支報告書ではないかと推測されます。

 小林由佳議員の政務活動費の問題のとき、竹山市長はどれだけ責めて、またののしったか。彼女を刑事告訴し、彼女が不起訴になったとき、竹山市長は残念だと言いました。今回竹山市長は堺市民に刑事告発をされており、今回は自分に返ってきています。どれだけの説明責任を果たすのか、市民は注目をしています。

 冒頭申し上げましたが、予算の総括質問をするに当たり、平成31年度当初予算案を成立させたいというのであれば、万人がなるほどと納得できるだけの必要かつ十分な客観的資料を提出し、身の潔白を証明しなければならないと思います。83万人の市民の先頭に立ち、83万人の当初予算を提案する以上、その努めは怠るべきではないと思います。あすの資料提出、そして12日の議員総会の議論をしっかりとすることを申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。(「おてんとうさま見てるぞ」と呼ぶ者あり)

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