(堺市西区役所区長室にて)
堺市が4月に政令指定都市に昇格し今までの支所が区へと変更されました。
支所長が区長へと変わり、権限も大きくなりました。
また、市議会議員も各区選出の 市議会議員となりました。
私は西区選出の市議会議員となりますので、今回初代西区長溝川忠博氏とざっくばらんに西区の将来についてビジョンを語り合いまし た。
水ノ上:まず始めに平成18年4月1日堺市は念願の政令指定都市になりました。西支所も西区役所になりましたが何が変わりましたか。
溝川区長:支所行政から「身近で頼れる区政」をめざして、市民自治の拠点として区民と共に地域の特色をいかした魅力ある街づくり、住みよい地域社会づくりが可能になりました。
また地域の総合行政サービスの拠点としても、地域に密着した地域に頼れる総合行政サービスの提供ができるようになりました。
水ノ上:政令指定都市になり堺市は7つの区に分かれましたが、西区は他区と比較した場合どのような特徴があると思いますか?
溝川区長:西区の特徴のひとつは、海に面し臨海工業地帯を有している点は他の区との大きな違いです。
また西区民の皆様は、元々この地に住み続けている方々が多く人情のある落ち着いた人が多いのが特徴だと思います。
また逆に問題点としては、南北の交通網に関しては鉄道などの整備が進んでいます。
西区の東西移動に関する交通に関しては現状を改善する必要があると思います。
現在、週二日のふれあいバスの増便などを検討して改善を図っていきたいと考えています。
水ノ上:区長のおっしゃる通り西区は東西移動に関する交通に関しては整備は十分ではなく、私もよく苦情をお受けします。今のところバス交通に頼るしかありませんが高齢の方も多いことから是非検討をお願いしたい。
そのほかに西区の今後の具体的な取り組みや、もうすでに実施されていることはありますか。
溝川区長:区民の区政参加の促進のために、「まちづくり会議」設置の検討や平成19年度には「区域まちづくりビジョン」の策定を予定しています。
また区民の地域街づくり活動への支援のために、区の拠点として平成19年4月には「区民プラザ」と「社会福祉協議会西区事務所」の設置が決まっています。
さらに「校区ボランティアビューロー(活動拠点)」の設置も検討もしています。
他にも区民の皆様が利用しやすい区役所にするために区役所内の案内をするフロアマネージャーの配置、高齢者の介護予防や虐待に関する問題を扱う地域包括支援センター(高齢者総合相談センター)を設置して行政サービス機能の強化を図っています。
水ノ上:区民の区政参加の促進のために多くのアイデアを実現していただきたい。
各区とも今後地域振興をどのような方針で行っていくか興味あるところですが、例えば地域振興の柱として各地「祭り」は大きな鍵になると思います。
西区には数々のだんじり祭りがあり、ふとん太鼓祭りもある。祭りにかける区民のエネルギーは凄いものがありこれらの祭りは西区の宝といっても良いと思う。
これらの秋祭りを通じての地域振興についてどのようにお考えですか。
溝川区長:私も祭りは好きで良く見に行くが、西区には数々のだんじり祭り・ふとん太鼓など勇壮な祭りがあることは良く知っている。
このような「祭り」という貴重な伝統文化を守り、また「祭り」を生かした地域振興・街づくりに積極的に取り組んでいきたいと思っています。
水ノ上:西区には南海本線の諏訪ノ森・浜寺公園・石津川とJR阪和線の鳳・津久野・上野芝の6つの主要駅があり、いずれの駅にも駅周辺に商店街があります。
西区を「魅力ある元気な街にしよう」と考えるならば、この商店街の活性化が必要不可欠だと思いますが。
溝川区長:西区にある6駅には各駅に商店街を抱えています。これも西区の大きな特徴の一つだと思っています。やはり地域の特色を生かした「魅力ある街づくり」をするには、街の中核を担う商店街が元気にならなければ、魅力ある街づくりはできないと思います。
各商店街は経営上非常に厳しい状況が続いていますが区としてどのようなサポートができるか検討していきたい。
水ノ上:西区内の防犯や子供の安全について伺いますが、私も小さな子供を持つ親の一人として、地域防犯の役に立てればと思い先日青パトの講習会に参加し、実際にパトロールも参加しています。
青パト活動についてどのように思われますか。
溝川区長:青パトについては、堺市の中で西区が最も活発に活動されています。
先日の青パト講習会にも300名近くの区民が意識の高さを実感しました。
青パトは犯罪を未然に防ぐ効果があると思います。
これからも青パトの皆さんに快適に活動して頂く為に必要な支援をしていきたいと思っています。
水ノ上:西区は、北は臨海工業地帯から南は浜寺公園まで海に面していますが、近く発生する可能性が高いといわている東南海・南海地震などの大規模災害対策についてどのように取り組まれていますか?
また浜寺小学校では泊り込みの避難訓練を実施していますが、災害についての啓発活動も必要ではないでしょうか。
溝川区長:特に東南海・南海地震に対しては、津波による臨海部で被害が予想されるため、堺市では「南海地震津波ハザードマップ」を作成・配布しています。
またハザードマップには、津波災害から身を守るための正しい行動と知識と心構えについても詳しく書かれていますので、このハザードマップを活用した啓発活動を進めています。
また大和川や石津川の氾濫についてもハザードマップの作成及び対策について検討しています。災害については子どものころからの防災に対する意識付けが必要と思う。
その意味で浜寺小学校の試みはすばらしいことだとおもいます。啓発にも力を入れていきたい。
今日は区長と予定の時間を大幅に超過して多岐に渡り話すことができ大変有意義でした。
西区に限らず堺7区すべてがその区独特の特色ある街づくりができるはずだし、折角堺市は政令指定都市に昇格したのだから、各区百花繚乱の街づくりを期待したい。
私は西区選出の市議会議員ですから街づくりは西区に力を注ぎますが、西区の発展が堺市の発展につながるはずだし、区長とも手を取り合って尽力したい。
今後とも区長のご活躍を期待しています。本日はありがとうございました。
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